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メディアが分かるマガジン

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雑誌の出版概況の解説からソーシャルのトレンド、効果的なオウンドメディアの作り方まで。メディア&コンテンツに関する解説マガジンです。
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2023年10月の記事一覧

ビジネス書が最も“読まれる”のはYouTube?最強のマス向けコンテンツとは

ビジネス書が最も“読まれる”のはYouTube?最強のマス向けコンテンツとは

内容が易しいビジネス書と、難解なビジネス書に二極化本が売れないと言われて久しいですが、その中でもビジネス書はコンスタントに売れ続けているとはいいます。しかし、過去のビジネス書の年間ベストセラーを見ると、マス受けするビジネス書は「内容が易しくて分かりやすい」に集約されていることが分かります。

インターネットが普及しはじめた2000年代頃から、ビジネス書のタイトルが「面白いほど分かる」「ネコでも分か

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有料会員90万人に迫る日経電子版。キラーコンテンツは「空気」だった

有料会員90万人に迫る日経電子版。キラーコンテンツは「空気」だった

有料会員90万人に迫り、一人勝ちの日経電子版オンラインのビジネスメディアの勝者は日経電子版となっており、有料会員数が90万人に迫ります。2位はNewsPicksの約20万人(2022年末時点)、3位以降はダイヤモンドオンラインの3万5千人となっていて、いかに日経電子版がすごいかが分かります。

以前のnoteにて、有料会員の獲得のカギはただのニュースソースを提供することではなく、物語(ナラティブ)

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マンガがフルカラー×縦スクロールになる理由。ウェブトゥーン化で失われるもの

マンガがフルカラー×縦スクロールになる理由。ウェブトゥーン化で失われるもの

マンガをフルカラーで縦スクロールにすべきか?先日、堀江貴文氏が日本のマンガもカラー化するべきではという持論を展開して、話題になっていました。

ウェブトゥーンとは、韓国発祥のデジタルマンガで、縦スクロールとオールカラーの作品が連載されています。
カラー化のメリットを示すエピソードとして、自身のメルマガで連載中のモノクロマンガをInstagramに投稿したところ、予想外に「いいね」が少なかったと話し

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過去30年のビジネス書ベストセラーに見る、日本の内向きと個人の時代

過去30年のビジネス書ベストセラーに見る、日本の内向きと個人の時代

1990年以降の約30年に渡るビジネス書の年間ベストセラーを振り返ると、日本全体の移り変わりが見えてきます。

その移り変わりをまとめると、

日本は内向きになり

何気ない日常に価値を見出すようになり

日本の経済成長より個人的な自由を重んじるようになり

難しい文章を避けるようになった

というポイントになります。

それでは、1990年から5年ごとのベストセラーを振り返って見ましょう。(出典

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