マガジンのカバー画像

メディアが分かるマガジン

44
雑誌の出版概況の解説からソーシャルのトレンド、効果的なオウンドメディアの作り方まで。メディア&コンテンツに関する解説マガジンです。
運営しているクリエイター

#ビジネス書

新しいコンセプトを発明すると、ベストセラーが生まれる

新しいコンセプトを発明すると、ベストセラーが生まれる

指のストレッチを「指ヨガ」と再定義するその昔、電車の中吊り広告で「指ヨガ」というタイトルを目にしたんですね。「指ヨガ」というタイトルを見た瞬間に「指でヨガをやるのか」と興味を惹かれたのですが、多分内容はふつうにヨガのストレッチなのです。
でも、指をストレッチしましょうとアピールしても誰も興味を示さないんですね。指のストレッチを「指ヨガ」と再定義することで、人の興味を惹けるようになります。多くの人の

もっとみる
マス向けコンテンツの作り方。鍵は能動的から、受動的への変換

マス向けコンテンツの作り方。鍵は能動的から、受動的への変換

YouTubeやTwitterは延々見るけど、本は一冊読み通せない体は疲れているけど、YouTubeやTwitterを延々見てしまう経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
本を一冊読み通せないとか、そもそも本を手に取る気にならないという人も増えています。
これは、みんなYouTubeをただ観たり、Twitterのタイムラインを延々スクロールするという形で受動的にコンテンツを消費しているので、本の

もっとみる
ビジネス書が最も“読まれる”のはYouTube?最強のマス向けコンテンツとは

ビジネス書が最も“読まれる”のはYouTube?最強のマス向けコンテンツとは

内容が易しいビジネス書と、難解なビジネス書に二極化本が売れないと言われて久しいですが、その中でもビジネス書はコンスタントに売れ続けているとはいいます。しかし、過去のビジネス書の年間ベストセラーを見ると、マス受けするビジネス書は「内容が易しくて分かりやすい」に集約されていることが分かります。

インターネットが普及しはじめた2000年代頃から、ビジネス書のタイトルが「面白いほど分かる」「ネコでも分か

もっとみる
過去30年のビジネス書ベストセラーに見る、日本の内向きと個人の時代

過去30年のビジネス書ベストセラーに見る、日本の内向きと個人の時代

1990年以降の約30年に渡るビジネス書の年間ベストセラーを振り返ると、日本全体の移り変わりが見えてきます。

その移り変わりをまとめると、

日本は内向きになり

何気ない日常に価値を見出すようになり

日本の経済成長より個人的な自由を重んじるようになり

難しい文章を避けるようになった

というポイントになります。

それでは、1990年から5年ごとのベストセラーを振り返って見ましょう。(出典

もっとみる