続・息子の火傷3

手術の予定時間は5時間。
14:30にオペ室に入り、なんとか休みを取れた主人と病室で待機します。

ドラマみたいに、オペ室前のベンチじゃないんだ・・・などと考えながら、久しぶりに全く二人の時間。
(家でも息子が寝てからは二人きりだけれど、ぐずればすぐあやしに行ける距離だったので。気配もないのはいつぶりだろう?)

今後のこと、決めなくてはならないことや事務的にやらなくてはいけないことを捻り出す。ただ黙っているのが怖かったから。

一通り終えたら、「治ったらやりたいこと」の話。
離乳食から幼児食になったので、美味しいものを食べさせたい。
病室にこもりきりなので、思いきり遊ばせたい。
近々旅行の予定があったがキャンセルしたので、再度計画したい。
「治る前提」で妄想する。
入院しているとその前提すら崩れそうな気持ちになる。

19時前に予定より早く終了の呼び出し。
問題なく手術を終えたと説明を受け、安堵。

「何か質問はありますか?」
こういう時、細かく聞くタイプなのに気が抜けて何も出てこない。
「痛いですか」「何に気を付ければいいですか」・・・聞いてもしようのないこと、漠然としたことしか頭に浮かばない。「質問力が大事」なんて職場で話していたこともあるのに。

そうこうしているうちに看護師さんの申し送りが終わり、オペ室から病室へ移動することに。

ベッドで寝返りをうち、立ち上がりたがる息子。良かった、動く元気がある。痛い思いさせて、怖い思いさせて、本当にごめんね。

抱っこしても良いとのことで、抱き上げると、コトンと頭が肩に載る。いつも通り私の左肩にピタッ。包帯が痛々しいけれど、私のもとに帰ってきた。
あたたかい、この重さ。何の感情の発露か、涙が出た。

・・・・・

手術に関してはここまで。
これからしばらくは入院生活です。

家事をすることもないので、今まで以上にべったり一緒に過ごしています。
育休中だから存分にできることだなぁと、復職してたらどうなっていたのか別の意味で怖くもなりました。

次からはいつも通り、#息子の成長 を書きとめていきます。
よろしければお付き合いください。

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