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~(管理)栄養士を取得するまでにかかるお金のこと解説~

みなさま、こんにちは。浅香恵美(あさかめぐみ)です。
私は、10年間、行政で管理栄養士をしておりました。
この記事は、(管理)栄養士に興味がある、みなさんに向けて書いた記事です。将来、(管理)栄養士になりたい!と思っているみんなを応援したい!そんな内容になっていますので、ぜひご覧ください。

1 (管理)栄養士について知ろう

1-1 栄養士ってどんな資格?

栄養士は、法律で定義された資格です。
栄養士法という法律の中で、下記のように定義されています。

栄養士法(昭和二十二年十月二十九日)(法律第二百四十五号)抜粋
第一条 都道府県知事の免許を受けて、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者をいう。
第二条 栄養士の免許は、厚生労働大臣の指定した栄養士の養成施設において、二年以上栄養士として必要な知識及び技能を修得したものに対して、都道府県知事が与える。

ポイント
まずは、専門学校・短期大学・大学に入学する必要があります。
栄養士は、厚生労働省が指定した養成施設に入学し、所定の単位を取得して卒業し、住民票のある都道府県に申請することで取得できます。

1-2 管理栄養士ってどんな資格?

管理栄養士は、法律で定義された資格です。
栄養士法という法律の中で、下記のように定義されています。

第一条 ② この法律で管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいう。

第二条 ③ 管理栄養士の免許は、管理栄養士国家試験に合格した者に対して、厚生労働大臣が与える。

ポイント
まずは、専門学校・大学に入学する必要があります。
※栄養士の資格+実務経験で国家試験を受験することも可能。
管理栄養士は、厚生労働省が指定した養成施設に入学し、所定の単位を取得して卒業し、管理栄養士国家試験に合格して居住している管轄保健所を通じて厚生労働省に申請することで取得できます。

2 資格を取るためには

2-1 資格を取る方法。

まずは、専門学校・短期大学・大学に入学する必要があります。

2-2 学校を探そう。

資格取得を目指す方は、専門学校・短期大学・大学等の栄養士養成校・管理栄養士養成校がどこにあるのか確認しましょう。
下記のサイトから検索が可能です。

2-3 管理栄養士になるためには国家試験受験が必要。

管理栄養士国家試験は、栄養士法に規定されています。

第五条の三 管理栄養士国家試験は、栄養士であつて次の各号のいずれかに該当するものでなければ、受けることができない。
一 修業年限が二年である養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後厚生労働省令で定める施設において三年以上栄養の指導に従事した者
二 修業年限が三年である養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後厚生労働省令で定める施設において二年以上栄養の指導に従事した者
三 修業年限が四年である養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後厚生労働省令で定める施設において一年以上栄養の指導に従事した者
四 修業年限が四年である養成施設であつて、学校(学校教育法第一条の学校並びに同条の学校の設置者が設置している同法第百二十四条の専修学校及び同法第百三十四条の各種学校をいう。以下この号において同じ。)であるものにあつては文部科学大臣及び厚生労働大臣が、学校以外のものにあつては厚生労働大臣が、政令で定める基準により指定したもの(以下「管理栄養士養成施設」という。)を卒業した者

管理栄養士国家試験受験資格について
①修業年数2年の専門学校や短大などを卒業し、栄養士免許を取得して、3年以上の実務経験がある者。
②修業年数3年の専門学校などを卒業し、栄養士免許を取得して、2年以上の実務経験がある者。
③修業年数が4年の大学などを卒業し、栄養士免許を取得して、1年以上の実務経験がある者。
④修業年数が4年の大学などの管理栄養士養成施設を卒業(卒業見込を含む)した者。
⑤その他として、4年制の管理栄養士養成課程への編入学や、専攻科への入学などの方法もありますが、また別の機会に解説したいと思います。

年に1回開催される、管理栄養士国家試験を受験して、合格する必要があります。

3 資格取得までにかかった費用を公開!
  ※実際にかかった費用を公開します。

3-1 学費などについて。

3-1-1 栄養士取得の費用

国公立大学(短期大学)、私立大学(短期大学)、専門学校で学費は大きく異なります。

(例)某国公立大学(短期大学) 
入学金:282,000円(初年度のみ)
年間授業料:535,800円×2年間=1,071,600円
合計:1,353,600円

(例)私立大学(短期大学)   
入学金:260,000円(初年度のみ) 
年間授業料:1,050,000円×2年間=2,100,000円
合計:2,360,000円

(例)専門学校         
入学金:150,000円  
年間授業料:1,300,000円×2年間=2,600,000円
合計:2,750,000円

国公立なのか、私立なのかによって、資格取得までに、約125万円の差がありますね。

※あくまで一例なので金額については、参考程度になさってください。受験を希望される方は、受験を希望する学校の情報をご自身でしっかりと調べてくださるようにお願いします。教育資金計画は大切です。

3-1-2 管理栄養士取得の費用

ここでは、4年制の大学などの管理栄養士養成施設について学費等を解説します。

(例)某国公立大学(4年制大学) 
入学金:366,600円(初年度のみ)
年間授業料:535,800円×4年間=2,143,200円
合計:2,509,800円

(例)私立大学(4年制大学)   
入学金:275,000円(初年度のみ) 
年間授業料:1,500,000円×4年間=6,000,000円
その他費用※1:425,300円×4年間=1,701,200円
合計:7,701,200円
※1 私立は、施設維持費・同窓会費・保護者会費・調理実習実費・実験実習教育費などの費用がかかります。

(例)専門学校         
入学金:150,000円  
年間授業料:800,000円×4年間=3,200,000円
その他費用※2:610,000円×4年間=2,440,000円
合計:5,790,000円
※2 私立は、施設維持費・同窓会費・保護者会費・調理実習実費・実験実習教育費などの費用がかかります。

国公立なのか、私立なのかによって、資格取得までに、約520万円の差がありますね。

※あくまで一例なので金額については、参考程度になさってください。受験を希望される方は、受験を希望する学校の情報をご自身でしっかりと調べてくださるようにお願いします。教育資金計画は大切です。

ここからは、実際に筆者が資格取得までに支払った費用をご紹介していきます。

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