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日本の1歳半健康診断 アメリカとの違い

緊急事態宣言が解除され、元の日常に戻りつつあります。今まで引きこもりだった私達も少しずつ動き出しています。

先日は、延期を繰り返していた息子の1歳半健診がようやく実施されることになりました。本帰国後、日本で息子が健康診断を受けるのは今回が初めてです。

アメリカと日本が違うなー、と思ったのは主にこんな点。

- 日本は自治体主導で行われる。日程がほぼ決まりしているので、健診を受ける側が日付や時間帯を指定することはできない。(イメージで言うと、月5日間程度の選択肢の中から受ける日を決める)1歳半健診は13時スタートと指定があったので、お昼寝できないし、お昼も急いで食べさせた。ちなみに開催場所でお昼を食べることは不可。
- 健診日程のお知らせは、1ヶ月ほど前に郵送で知らされる。問診票も紙に事前に記入。
- 健診を受ける側が移動して健診を受ける。およそ10のブースがあるので、ひとつ終わると近くにいる人が誘導してくれる。
- 予防接種がセットでない。予防接種は別スケジュールを自分で立てて受けないといけない。
- 歯の相談、栄養相談、発達相談は専門家の先生がみてくれる。
- 片親だけが健診に来ている。


で、ふと思ったのは、「これって健診を受ける側の都合を全く考えないで実施されているな」ということ。赤ん坊を抱きかかえて大きな荷物を背負って各ブースを移動するの、めちゃくちゃしんどかったです。1歳半の子どもってあちこち動き回るので移動させるのはとっても大変です。嫌がる赤ん坊の服を脱がせて、靴と靴下を脱がせてもう一回着せて…って想像できますよね。ひとつの場所でおとなしく待っていることはできないので、場合によってはブースの移動に30分ほど待ち時間が出来ました。全ての項目を終えるまでに1時間半。子どもも大人もクタクタです。また一日十数人単位の子どもが館内をウロウロするだけで、コロナウイルスに感染するリスクも高いと思います。

健診のお知らせが郵送で送られてくるのも、お互いにとって手間もコストもかかっています。そもそも母子手帳を何世代も前から使用しているのでそれ以前のお話かもしれませんが、問診票もオンラインのサーベイで送られてきたらどんなに楽だろうと思います。

もしオンラインで予防接種の管理も出来ていれば、予防接種が接種済みかどうか、また未接種の場合予防接種を受けるタイミングもリマインダーで受け取れるはずです。体重や身長などの健診結果の統計も、何もわざわざ手書きのグラフを作成しなくても簡単に表示できます。アメリカでは全子供平均から割り出して、自分の子供の検診結果をパーセンタイル(全体の●%)で表示してくれるのですが、そういうことも把握できなくなりました。

歯の相談、発達相談はやけに丁寧に見てくれました。ただし、各相談ブースに狭い間隔で机と椅子が並べられていて、隣のブースで何を話しているのか丸聞こえです。個人のプライバシーは全く守られている感じはしません。正直リラックスして相談できる感じではなく、何かせかされている気がしました。

そして各相談所ではおまけの試供品歯ブラシやオムツまでいただいてしまいました。こういうところはアメリカと一緒ですね。

片親だけ健診に来ているのも、個人的に不思議だなと思いました。子どもの健康に関することだから、両親ともに出席するのが普通だろうと思っていました。

そして偶然かもしれませんが、健診10日後には息子は突発性発疹に罹りました。突発性発疹はほぼ全ての日本人が1−2歳の間に発症するといわれているので、正直ママとしては罹ってくれてホッとしています。ただ、これがもっと感染症にかかりやすい冬の時期だったら他の病気をもらってくるところでした。

そんな感じで、日本の健康診断は満足度が低く、あまり良い印象が持てませんでした。もしかしたら何十年間もずっと同じスタイルで健康診断って実施されていますかね?無料の健診と言えども、もっと頻繁にPDCAサイクルぐるぐる回して改善していかないと、手遅れになりませんか?自治体によって異なるのかもしれません。あくまでも個人的な意見ですのでどうぞご理解ください。