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◆詩◇ 清い春


また 点と点がつながった

ずっと、逢いたかったよ

わたしは 美という物語に
恋をしているのさ



それは最高のタイミングで
向こうから
やってきてくれる

待っていてよかった


想像がたしかな輪郭をもつ瞬間

ひっくりかえらない、必然。

桜に埋もれて ツリーハウスのしたで
こびとになる私

どこからかお囃子が聴こえてくる
こどもたちの春の営みが
そこには在る


花びらが魅せてくれる

いとおしい風に心を委ねて


ああ

清らかな、春。

わたしの芸術の
はじめての、春。

かつての茶室を眺めながら
御茶をいただく 

己の親指たるものを浮かばせながら


護られている

まもりつづけるね


わたしもあなたたちの一部になりたい

そして拡げたい 


紡がれてきたこの
満ち足りている、自然美よ




2024.4.14

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