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子供を揺らしてはいけない?

こんにちは!

今日も育児と仕事に奮闘中のパパセラです!

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今日は、『子供の寝かしつけ&リスク』についてのお話。

このnoteを見てくださっているパパ達もしくはママ達は生まれた子供の寝かしつけは得意だろうか?一人目が生まれたばかりのパパ&ママ達は育児の最初の難関である『寝かしつけ』について苦労することがあるだろう。そんな寝かしつけについて少しばかり書いてみる。

〈揺さぶられ症候群:SBS〉

皆様は『揺さぶられ症候群』という言葉を知っているだろうか?

揺さぶられ症候群(shaken body syndrome:SBS):赤ちゃんが激しく揺さぶられることによって脳内が傷ついてしまう状態、またはそれによって重大な障害が残る状態。

子供を寝かしつける際、必死になって強い揺さぶりを加えてしまうと脳に損傷を与えてしまうということだ。一時、メディアでも取り出されており、皆様の記憶にも残っているだろう。寝かしつける際になかなか泣き止まないと、パパ&ママも必死になりすぎてしまい揺さぶりが強くなってしまうこともリスクとしてある。

しかしながら、子供にとって心地よい揺れや振動は間違いなく子供を寝付かせるにはうってつけなのは確かだ。ロッキングチェアなどもその一つだろう。だから、どんな刺激が問題なのか、どんな動きが生じるとリスクが高まるのかを知ることが大事になるだろう。

〈SBSのメカニズム〉

ではどういった動きが生じるとSBSのリスクが高まるのであろうか。小児脳神経外科の論文で、SBSのメカニズムを検討したものがあった。その中では暴力的揺さぶりと家庭内転倒・低位転落事故との比較検証がなされている。

暴力的揺さぶりにおいて、転倒・転落事故よりも大きな頭蓋内の脳の相対回転運動が観測された。これは伸展から屈曲方向に回転運動が転換する際に生じる頭蓋骨と大脳の顕著な逆回転挙動によると考えられた。(宮崎,2015)

要すると、揺さぶりという行為に伴う、頭の激しい揺れがSBSのリスクを高めているということだ。大人でいうと、車の運転中に玉突き事故にあったときに生じる頭や首の動きに似ているかもしれない。これは生後間もない子供は首の周辺の筋肉の発達が未熟なため、揺れが生じたときに頭の位置を制御することができないからとも言われている。しかしながら、頭の位置が大きく変化しない(首が動かない)揺らぎに関しては頭蓋内への影響は少ないようだ。

〈寝かしつけの際の注意点〉

以上から、寝かしつけの際の注意点は、

パパ&ママの腕で頭と首をしっかり支えて、頭が大きく揺れないように抱きかかえること。多少の揺れには対応でき、適度な揺れでは脳への影響は少ない。

となる。当たり前かもしれないが、細かく分析すると頭がグラグラの状態で抱っこやや揺らぎを加えていることもあるかもしれない。こういった点に注意しながら寝かしつけをすると我が子を守ることにもつながる。そして、なりより大事なのが、『親ができるだけリラックス』すること。親の感情が負になっていくと、無意識に力みやすくなり揺さぶりも激しくなりやすい。なんとかイライラを発散する術を持っておきたいところだ。揺らぎ自体は大きなリスクはないのだが、その際に生じる頭部や首の動きに注意することが重要になるのではないだろうか。むしろ適度な揺れは子供を眠りに誘う一つの方法になるので、安全にゆらゆら出来れば問題ないだろう。

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今回は『子供の寝かしつけ&リスク』について、揺さぶられ症候群(SBS)という状態を通じて書いてみた。我が子を守るために知っておきたい知識であるが、あまり神経質になりすぎず、心地よい刺激を入れてあげるといった気持ちで寝かしつけに臨めればと思う。

ではまた!!

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