傷つくということ

傷つけられてばかりいたから
傷つけられることに慣れていた
傷ついてることにも気づけずにいた
傷は増えてくばかり
どの山よりも高くなった傷は
ある日爆発した
傷つけられると
怒りがわいてきた
傷ついてることには
気づけなかったけど
怒りだけがいっぱいだった
「あなたは今傷ついている」
そう言われるたび
傷ついている?と思っていた
これは怒っていると思っていたから
傷つくことが分からなかった
私は今も分からないのかも
傷ついてるって心が
悲しい時に泣けなかったり
怒りたい時に怒れなかったり
我慢して
何もなかったふりをして
平気な顔をして
ずっとそうやって生きてきたから
誰も助けてくれなかった
誰も信じてくれなかった
誰も教えてくれなかった
私はひとりで
何も分からないまま
大人になってしまった

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