夢みたいなお話

ひとりはイヤだと泣いてた
人が捨てた砕けた愛の欠片を
拾ってた
小さな手に小さな欠片を
握りしめて歩いてた
それでも生きてかなきゃならないの?
それなら人生は残酷だ
ひとりもイヤだけど
ふたりも苦痛だった
それならひとりはまだましだと
思うような大人になった
人といるのが辛かった
ひとりはイヤだと泣いてた時に
大丈夫と抱きしめてくれる大人がいたら
私はこんなにも人を
信じられない大人に
なってなかったかもしれない
人が捨てた愛ではなく
私が貰えた愛があったら
私はこんなにも人の愛を
信じられない大人に
なってなかったかもしれない
なんてね夢みたいなお話
それでも今日
私がこうして生きてること
死にたいけど生きてること
忘れないでね
あなたは忘れないでね

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