企画02

企画を承認する人の2つの視点と企画者が求めているもの|企画の承認について01

「企画が承認される」ということは
「承認者がリスクを負うこと受諾した」
ということ。

外資系コンサルタントの企画力: 「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す「判断と決断を混同させるな」から

この「承認」ということについて注意したいのは、それが、相手に「判断」を求めるものなのか、それとも「決断」を求めるものかということなのだ。

判断というのは、何らかしらの一番よい答えのようなものがあって、いろいろな選択肢の中から、これが正解であると見抜くことだ。

それに対して決断とは、左右どちらかを見てもそれぞれに一長一短があるような場合に、そのどちらかを自分のリスクで選ぶことだ。

判断できるということは答えがあるということだから、間違えた場合は判断ミスとなる。

決断には正解がないから、決断ミスという言葉はない。単に、決断をしたか、しなかったか、である。

企画者が承認者に求めるものは
「判断」ではなく、ほとんどが「決断」なのだ。

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よく企画を提示した際に、承認者側から「情報が足りない」とか「内容が浅い」からこれじゃ判断できない、と突っ返されるケースがある。(途中略)「誰にでも判断つくくらいまで、調べろ」と冗談のようなことになる。だが「どこにもその答えがなくて判断できない」から「決断」になるのだ。

また企画を承認する場のとき、承認者が「あれやこれやの思いつき」を言ってくる場合多い。そうなった場合「判断」も「決断」もなく、企画者は承認者の思いつきをドキュメント化するという作業も加わり無限ループが続くことになる。

あらためて

企画書は議論のための触媒であり、その議論は、どの戦略オプションを決断すべきか、というものでなければならない。決断すべきものがない企画書はまったく意味がない。



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