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プロジェクトのチェックポイント - プロジェクトの成功確率をあげるために必要な5つの要素「社外の企業・人とのコラボレーション編」

プロジェクトを進行するとき、注意しておきたいチェックポイントをまとめます。本日は「社外の企業・人とプロジェクトを行う場合の成功確率をあげるために必要な要素」について考えて行きます。


プロジェクトの成功確率をあげるために必要な5つの要素「社外の企業・人とのコラボレーション編」

社外の人達とのプロジェクトは難しい。そもそも一緒にやる人の事を通常はよく知らない。またステークホルダーも多く、組織の中の暗黙知も通用しないからだ。


1.目的についての議論をまず行う

なぜ?このプロジェクトをやるのか?このプロジェクトの意義は何か?それをプロジェクトメンバーに話す機会を作れるか?

プロジェクトメンバーは「なぜ?このプロジェクトをやるのか?」の疑問を口に出せるか?または自分から聴かないといけない責任がある事を理解しているのか?

そして「目的」と「手段」は明確にプロジェクトメンバーは分けているか?
目的:目指すべき事
手段:目的を達成するための行動、方法、プロセス、フレームワーク、テクノロジー、、、。

多くのプロジェクトで発生しているのが「手段」の議論ばかりしてしまう。
「手段」の議論ばかりなプロジェクトチームは多い。

「なぜ?このプロジェクトをやるのか?」


2.成功要因と主要成功要因

目的を達成するために必要な主要成功要因は何か?
まず洗い出す。そして絞り込んでいく。

ECショップを開業・運営する。そのために重要な要因は
・EC機能(決済方法の豊富さ、カートの使いやすさ、検索しやすさなど)
・品数(仕入れルート)
・商品価値(クオリティ、希少性など)
・利益率
・マーケティング
・顧客管理
・配送機能
・バックオフィス機能
など挙げていったらキリがない。
そこを自分達の強みなどを鑑みて「主要成功要因」を絞り込んでいく。リソースは通常有限なので、行き当たりばったりで、根性論で何でもやる!は危険な兆候。どこに注力するべきか?を考える。

「主要成功要因は何か?」


3.ゴールとマイルストーン、そしてマイルストン

「何時までに何を達成するのか?」を明確にする。
期日とその日に達成しておきたい状況を明確にする。

そしてスケジュールは「ゴールのみを目指さない」
大きな節目であるマイルストーン(プロジェクトの中間地点に設ける重要な節目)を決める。

中間地点といっても、真ん中に1つ設置ではなく、複数も受けておきたい。プロジェクト管理を小さくすることで、予定と食い違っていても、その後の修正の対応がしやすくするからだ。

ちなみにマイルストン(プロジェクトの中で工程遅延の許されない大きな節目)というのもあるが、私の感覚では中間地点は「予定との食い違いは起こって当然」むしろ「初期から発生させることでプロジェクトの弱い部分を可視化する」という考え方なので、マイルストンは使うことは少ないです。

「何時までに何を達成するのか?」


4.プロジェクトアプローチ図

「プロジェクトの地図をつくる」。シナリオといってもいい。何をどの順番に進めていくのか、どこで中間承認をとるのか?

「3.成功要因と優先順位」「4.ゴールとマイルストーン」を組み込んでアプローチ図をデザインしていく。

アプローチ図は全体の流れ、そこからタスクに落としていく。
詳細につくらなくていいWBS(Work Breakdown Structure)ではない。

「プロジェクトの地図をつくる」


5.チームビルディング

プロジェクトは最初は寄せ集めのチーム。まずはチームとして機能させるにはどうすべきか?メンバーのスキル、やる気、役割、想い、気持ち。これらをチームとして機能させるには?

「なぜこのチームなのか?」を考えたことがあるのか?

このチームの強みは何か?弱みは何か?
どうやってコミュニケーションしようか?

タックマンモデルを例にとれば、1.形成期、2.混乱期、3.統一期、4.機能期、これらの段階でいかに早く「3.統一期」以上になるか。

正しく衝突できる(言いたいことを言える)環境がつくれるか?

「なぜこのチームなのか?」



アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。