すでにある幸せに気づけないということ

「私はなんて不幸なんだ。」
「今日はツイてないなぁ。」
「羨ましいなぁ。私もあんな風になりたい」

自分の人生について、そんな風に思っている人がいるかもしれません。世の中良いことばかりではない。仕事や学校、家庭、人間関係、嫌だなと思うこと、たくさんあるかと思います。

しかし実際に、嫌なことばかり起こっているのでしょうか?今日一日を振り返って、本当に嫌なことばかりだったと言い切れるでしょうか。

悪いことを探す癖がつくと、良いことに気づけなくなる

①「旅客機墜落、死者100名」
②「日本体操選手、銀メダル獲得」
③「アイドルがヒーローに変身!入院中の子供達が大喜び」
④「中学校教諭が生徒にセクハラをしたとして逮捕」

このような記事があったとして、皆さんならどのタイトルの記事を最初に読むでしょうか。世の中で起きたことはもちろん知っておくべきですが、やはりインパクトの強い悪いニュース(①と④)に目が行ったのではないでしょうか。

そしてその記事を読んで、自分でも無意識のうちに心に不安が募っていきます。その後も気づけば悪いニュースばかり探していた、なんてことはないでしょうか。

後から幸せに気づいた私の体験談

私は前の仕事を体調を崩して退職しました。上司の圧力や板挟みの状態、気が休まらない環境などが原因でした。

当時は、仕事にいくのが不安でたまらず目眩が何日も続くほどでした。自分がふわふわとした状態で、恐らく正常な思考すらも出来ていなかったのだと思います。そんな私は職場で何を考えていたかというと、

「また上司に何か言われるのではないか」
「自分のやりたいこともやらせてくれないのか」
「何のために働いているんだろう」

こんなことばかり考えていました。少し頭を働かせれば、「転職という選択肢もあるし、あまり考えすぎずポジティブに捉えよう」と考えられたはず。でも、本当に、本当に、、追い詰められて、精神的に疲弊した体は全くいうことを聞かなかったのです。まともな思考ができなくなっていたのです。

しばらくして限界が訪れ、私は退職することとなりました。退職して1週間が経ったとき、私の心に余裕が戻り、正常な思考ができるようになりました。その時ふと当時のことを思い出したのです。あの時、辛いことが多かったのは確かですが、楽しいことや有難いこともたくさんあったのです。

色々な人たちが心配して声をかけてくれたこと。嫌だと思っていた上司本人に心の余裕がなかったと気づけたこと。クライアントの方々に沢山の感謝をされたこと。他の上司が私の体調を気遣い仕事を代わってくれたこと。

転職が悪いことではないと知れたこと。体調不良による退職、というなかなか出来ない体験ができたこと。

普段の食事が以前より美味しく感じられるようになったこと。風の音や鈴虫の音の心地よさが感じられるようになったこと。夕焼けなどの景色が綺麗に感じられるようになったこと。当たり前に送っていた生活の中に幸せがいくつもあったこと。

人の悪いところばかりが気になっていた私ですが、人に感謝し、良いところを探すようになってからは、人間関係も良好になりました。

何気なく声をかけられたり、偶然のように何かが起こったりすることが人生の中でありますよね。その際に、不安ばかりに気持ちが行くと、それが何かのチャンスだということに気づくことができない。実は過去に何度も幸せの前触れが起こっていた。でも、それに気づかず手を伸ばさなかった。「気づく」と「気づかない」は天と地の差なのです。

今の生活にも幸せな部分がある。その気づきは私達の幸福度を上げてくれます。

ネガティブなことに気づく癖を減らして、ポジティブなことに気づく癖を増やす。どんなに小さな幸せでもいい。まずは1つ、探してみましょう。あなたの身近な幸せ、何がありましたか?

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