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エッセイ本が特に好き


私は本を読むことが好きだ

最近はKindle Peper whiteとKindle Unlimitedのおかげでほぼ毎日読書しているし、休日は数時間どっぷり読むこともある。

現在20代後半だが、昔から読書好きだったかというと全然そんなことはない。むしろ苦手な方だった。
読書メーターに記録してあったけれど、2022年からコンスタントに読むようになったのでまだ2年くらいしか経っていない。

何で読むようになったかというと、理由は2つある。

  1. 当時の恋人に振られてヒマだった
    仕事も恋も人生もこのままどうなるんだろう~って漠然とした不安を感じていた

  2. 本をよく読む人の話すことが好きだった
    オードリー若林さん、ピース又吉さん、東海オンエア虫眼鏡さん、そして我が姉。私は言語化が苦手なので憧れていたんだと思う


いざ図書館へ

「よし本でも読むか!」と思ったらまずは図書館へ行くのがお決まりだ。
(図書館って大好きだ。いろんなジャンルの本がたくさんあって無料で借りることが出来るし、自分が何を読みたいのか分からないときにすごくいい!)

今まで本を読む=小説だと思っていたのだけれど、この日はなぜか違う本を手に取った。

たしかその時借りたのは、蛭子能収さんの「ひとりぼっちを笑うな」という本だった。

なんでこれを借りたかというと、図書館で春の新生活コーナーみたいなところに展開されていた気がする。
あと、母が大好きな番組であるローカル路線バス乗り継ぎの旅に蛭子さんが出てたからだ。

新書って勝手なイメージだがビジネス感が強いお堅いイメージがあったのだけれど、表紙にある「内向的」という文に惹かれた。

元々蛭子さんはTVでよく見ていたし、本の内容もその時の自分に合っていてとっても面白かった。顔を知っている人物だと、読んでいるときも脳内にちょこちょこ登場してくるからそれも良かった。

「考えすぎな私」に悩んでたけれど、おとぼけなおじさんって印象だった蛭子さんもめちゃくちゃ考えて生きてるじゃん、ってすごく元気を貰った。


ノンフィクションに元気をもらう

「ひとりぼっちを笑うな」を読んだ後も、エッセイや自伝ばっかり借りた。
そのとき読んでよかった本を少し紹介する。

アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんの自伝。
戦争中のことや漫画家としてなかなか芽が出なかったことの苦しみ、そして大人気作品になったアンパンマンのこと。創作にやる気がなくなった時、これ読むとやる気がでる。

夜行バスでふらりと旅をする本。旅といっても観光地へ行くこともなく、名物を食べることなく、ただ新しい地に行って時間を潰すだけ。
旅行は楽しいけれど疲れる私にとって、そんな気楽に旅してもいいんだ!って目から鱗だったし、絶賛コロナ禍だったので読んでてワクワクした。

多彩なリリー・フランキーさんとお母さんの話。ボロボロボロボロ泣きながら読んだ。「なんか泣きたいな」って人がいたら読むといいよ。私もいつかもう一度読み返したいけれど、没入しすぎて疲れるので10年後くらいに。


月に数回図書館に通い、そして読み、本にも慣れてきたときだったけれど小説には手が伸びなかった。エッセイばっかり読んでいた。

理由にも書いたけれど、この時は自分の人生に対して漠然とした不安みたいなのが結構大きくあって、なんかいい小説を読んでも「でもフィクションだし」と、物語に入り込めない自分がいたのだ。どうしても斜に構えてしまうというか‥。

でもエッセイや自伝は基本ノンフィクション。
ちゃんとこの世にその人が存在していて、その人が思ったことや体験したことが書かれている。
「有名なあの人もこの人も、私と同じようなことで悩んでいるんだな」
って思えると勇気を貰えたし、私だけじゃないんだ、ってとっても元気を貰えた。
だからエッセイばかり読んでいた。

ぼのぼのみたいに生きたいよねぇ~~


小説も読めるようになったよ

読書にハマってから2か月ほどエッセイばかり読んでいた私だけれど、ある日から小説も読めるようになった。

きっかけは宮下奈都さんのエッセイ。
いつも通り図書館のエッセイ・自伝コーナーから、装丁が好みだったので借りて読んだ。

失礼ながらこの本で初めて小説を書く方だと知った。
ユーモア溢れる文章と優しい日常が描かれていて、この人が書く物語を読んでみたい、と思ったことがきっかけだ。

そこから確かこのエッセイにも出てきた、「終わらない歌」を読んでみた。
「よろこびの歌」の続編だったらしいのだけれど、そんなことは知らず終わらない歌から読んでしまった。アララ。
でもとっても楽しめた。小説をちゃんと読めたのは本当に久しぶりだった。
そして何より嬉しかったのは、斜に構えた自分が出てこなくなっていたのだ。

エッセイをたくさん読んで、「みんな悩むんだ」「みんな大変なんだ」って知ったことで自分の中の焦げ付きみたいなものが取れて素直に物語に入れるようになったんだと思う。

芥川賞も受賞してとても話題になっていた「コンビニ人間」。
旅行の前日に読み終えたのだけれど、旅行中もこの本のことをよく考えていた‥。

本を読む時間っていいな


小説も読めるようになって、今はその時の気分で満遍なく読書を楽しんでいる。自己啓発も読むし、ビジネス本も読むし、児童小説も読むようになった。

今まで1冊の本を読み終えるまで他の本には手を出さなかったけれど、Kindleが来てからは好きな本を好きなだけ読んでいる。何冊も同時並行してより本が身近になった。

でも、未だに元気が出ない時はやっぱりエッセイ本にばかり手が伸びる。ブルーな時こそ、一人の人間の心の中にお邪魔して共感してみたかったりするのだ。

本をよく読むようになって、理由の2にある自分が好きな人に近づけたかと言われると特に変わっていないと思う。
でもいろんな人の考えを読むようになって、前よりやわらかい頭になれたと思う。なれてたらいいな。

所沢 角川武蔵野ミュージアム
早い時間に行ったから割と空いていた。建物もとてもきれいだった!

これからの人生も、きっとエッセイ本から少しずつ元気をもらいながら私は生きていくんだと思う。
エッセイ本のように、これをしたら自分の元気が出る!っていう『何か』はたくさん見つけていきたい。

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