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どこまでいけば、心は満たされますか?

色々と振り回されていませんか?

人というものは、どこまでも欲深いものです。かつての僕は人生のどん底にいました。ひとつの挫折がきっかけで、脆くも何もかも失ってしまったのでした。人生の再出発をしたときは、本当に何もなかったのです。

ほんの僅かばかりのなけなしのお金で、格安でアパートを借りることが出来ましたが、家具もなければ家電すらありませんでした。生活に必要なものは何ひとつありませんでした。更に、再就職が決まったときには、手持ちのお金は4千円も残ってはいませんでした。給料日までは、2か月も先の話で、生活のために借金するしかありませんでした。

そこから、仕事をいくつも掛け持ちして死に物狂いで頑張りました。家に帰ることも出来ないくらいに働きました。家が、少しずつ充実してきて、普通の暮らしが出来ることが、心から嬉しかったものです。

それから、必死に続けていたら、奇跡のような出来事が起きました。小さなものですが、自分で起業することまで出来たのです。そして、晴れて副業を全て卒業するまでに至れたのです。ベットを購入して、ようやくぐっすりと眠れたときには、これ以上ないくらいの幸せを感じることができました。

ですが、今となっては、ベットでぐっすりと寝たからといって、自分が満たされたとは、全く感じないのです。何か新しいものを購入したからといって、自分を満たせるかというと、凄く怪しい状態なんです。だって、次から次へと新しく欲しいものが出てくるのです。数年前にやっとの思いで購入した軽自動車も、今となっては、もっといい車が欲しいと考えてしまっています。家も、住みやすい綺麗なマンションに引っ越すことが出来ました。再出発した時に借りられたアパートと比べると、天と地との差ともいえるくらいの差です。ですが、誰かが一軒家を購入した話を聞いてから、無性に今のマンションに満足出来なくなってきたのです。そして、いつか僕も一軒家を建てようとか、考えたりしてしまっているのです。

自分でも分からないくらい、何処まで行けば、僕は自分を満たすことが出来るのか分からなくなっていました。

小さなことで幸せを感じられるように

きっと、このままだと、何処まで行っても、自分を満たすことはできないものだと思いました。それは、いつも他人と自分を比べては、ないものねだりをしているからに違いないと気が付きました。

そして、思い出したのです。それは、ある言葉に再び出会うことができたからです。

それは、「足るを知る」という言葉でした。

足るを知るものは、どんな生活であっても幸せを実感することが出来るのですが、足るを知らないものはどんなに裕福になっても満足できないのです。それは、心が貧しいからだという教えでした。

まさに、僕自身が足るを知らないものになっていたのだと感じました。

つい先日、人生の再出発した地域に、たまたま仕事で近くまでいくことがありました。ついでに、その時に、よく歩いていた川沿いを歩いてみたんです。

当時の気持ちを思い出すことができました。今の僕は、十分に幸せなんだと思えたのです。

だって、今もこうして元気にいられるのですから。大切にしたいと思えるものがあるのですから。それで十分なんだと思い直すことが出来たのです。

そして、ふと辺りを見渡したときに、そこには菜の花たちがたくさん揺らいでいたのでした。それを見て、僕は心が満たされていくのを実感することが出来たのでした。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
今日と言う一日が皆さまにとって最高の一日となりますように。
メルシー

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