見出し画像

慈悲心とはを何か考えると心の在り方がみえてくる

思うやりが持てない悩み

思いやりを持つことが大事だよというのは、子どもの頃から教えられてきました。

僕には4つ下の弟がいました。弟というものは要領の良いものです。兄が叱られるのを見ては、やってよいものかどうか判断します。また、何をすれば褒められるのかを見極めているものです。僕の弟はまさに、上手にこなしていたのでした。だから、いつも母は、僕と弟を比べては、弟は優秀なのにと引き合いに出してくるのでした。酷い時は、弟を見習いなさいとまで言われました。兄としてのプライドは傷つけられたのでした。

だから、僕はそんな弟が嫌いでした。憎たらしくて仕方なかった。だから、僕は意地悪だったのです。それを、いつも大人達から叱られていました。「もっと、思いやりを持ちなさい。」って。

その言葉をあまりにも言われて、いつも悔しかった。そして、子どもながらに反発していました。

そんな経験があるからなのか、僕には「思いやり」が欠けているのではないかと思うようになっていました。

そう思ったら、そうなってしまって、僕は自分の行動の中で、意地悪な部分ばかりが目立ってしまうのです。それは今となって分かったことであり、当時は思いやりのない自分が情けなく感じては嫌気がさしていました。

慈悲心とは

そうやって、ずっとどこかで心に引っかかっていたものですから、仏教の本を読んでいた時に、「慈悲心」と言う言葉が目に飛び込んできたのです。仏教の根底にはこの慈悲の心が重要であるとされているのです。

仏教を学ぶということは、縁起をよく理解して、慈悲の心を身に付けることだというのです。慈悲心とは、ネットの情報をそのまま引用させて頂くと、仏や菩薩が人々や生命のあるものの苦しみや苦悩を除きそこから救い、楽、幸福を与える心だということです。

それは、僕らに置き換えると、やさしい心であり、親切な気持ちやあたたかい気持ちだということでした。

仏教では、そうした慈悲心も持つために、修行して、心を鍛えるものだとあるのですが、僕はそうもいきません。ですが、これまで学んできたことと、凄く結びつく部分があったのです。

それは、僕らにとって、とても重要なものであると感じました。

僕に足りなかった心

何よりも、僕は思いやりの心で人に接することが出来ないと強く感じていたんです。言えば慈悲心を持ち合わせていないのだということ。

だからです。慈悲心を持っていないのですから、当然、自分に対しても、思いやりの気持ちで接していなかったのだということだったのです。

そう思うと心当たりが次から次に出てくるのでした。失敗して落ち込んでいても、「何を落ち込んでいるの?そんな時間はどこにもないんだぞ!」って言い聞かせていました。不安な気持ちになっても、「そんな臆病でどうするんだ!」とか、泣いていても、「泣くな!泣いて解決するものではない!」と、自分に言っていたんです。

こんな風に自分に対しても、優しくなれなくて、親切にもなれなくて、冷たい態度で接していたんです。時には、意地悪なことだって言っていたのです。

自分の中で生まれる感情においてもそうでした。ポジティブさや懸命さ、そうした部分ばかりを評価し、ネガティブな感情においては、受け入れずに否定ばかりしていたんです。時には、嫌悪感まで感じていました。

慈悲心という言葉に惹かれていくうちに、「大慈大悲」という概念が仏教にあることも知りました。それは、すべての生き物に楽を与え、すべての生き物の苦を取り除く仏の大きな慈悲のことで、すべての生き物に対しての仏の慈悲深いようすをいうものです。どんなものであっても慈悲の心で接するというもの。

それは自分の中で言えば、ポジティブな感情もネガティブな感情も同じように大切にしてあげるというもの。

ポジディブであることを大切に考えてきたのですが、自分が不安や悲しみに陥ってしまったときも、同じように大切な気持ちとして受け入れてあげることが大切なんだということです。

すぐに不安になっていた僕は自分に対して、「またすぐに不安になって!それは良くないことだ!」「もっと頑張らなくちゃって。何しているの!」「そんなんだから、ダメなんだ!」と、常々言っていました。

そうではなく、思いやりの心を持って接するのです。その心で接するということは、自分に寄り添うのです。「そりゃ、不安にもなるよね。とても分かるよ。」ってそうした、目指す自分の在り方がみえてきました。

慈悲心と言う言葉を知り、自分にも思いやりを持って接していくことが大切であることに気が付きました。

お知らせです

お悩み相談はじめました!

人生に迷った時、どうしたらいいのか分からない時、誰にも相談できずに、苦しみました。いつか、僕自身も誰かに寄り添い、背中を押すことが出来たらと思い続けてきました。
だから、あなたのお悩みに、寄り添いたいのです。
どの記事でも構いませんので、コメント欄にてお待ちしております。

詳しくは、こちらを読んでください。

相談される方は上の記事内にある注意事項を読んでから、ご相談下さい。



最後まで読んで頂きありがとうございます。今日と言う一日が皆さまにとって最高の一日となりますように。
メルシー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?