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重度障害者の訪問介護はじめました。

重度訪問介護を週1夜勤ではじめました。

難病で身動きがとりづらい介護利用者の移動やトイレの介助、ほぼ動けなくて話せない利用者の体位変換、おむつ交換、食事補助など。
親のおむつ交換もしたことないのに自分にはできるのかって思ってたけど、「命の…尊厳!」とか特に考えることもなく淡々と業務こなせるもんだなと。

重度訪問介護従業者の資格はたった2日の研修でとれて、座学と、体位変換やおむつ交換のロープレ、模型をつかった痰の吸引機や人工呼吸器の取り扱いなど。研修で指示書通りに行うケアは、素人には医療行為かどうかの違いはあんまわからんし、何年も専門的に学んだ方も現場にいるなか「えっ、こんな短い研修でおれ今後人工呼吸器とか触るんですか」って驚きでしかなかったです。カテーテルって呼ばれるものはじめて触ったんですが。介護の派遣を依頼してる方を「利用者さん」って呼ぶのもはじめて知ったんですが。

座学も未知なことばかりで興味深く、優生思想のもと不良な子孫の出生を防止する名目で平成8年まで優生保護法って法律があって、障害者で生まれた女性の子宮摘出手術が最年少は9歳まで行われていたり、その優生思想は進化論のダーウィンのいとこのフランシス・ゴルトンが唱えたとか、青い芝の会とか、府中医療センター闘争とか、向き合うのになかなか体力いるかんじ。

障害者にかかわる仕事しててちょっと俺わかるもんね、って思ってたけど全然ちがったわ障害者介護。まだ数日しかしてないけど、専門としてる介護師・看護師さんは本っ当に尊敬します。

<後記>

介護事業所が行なっている研修は、少しだけ高い時給だからとりあえず研修受けにきましたって感じの人も何人かいて、

・研修ダルい、なんだよすぐ働けないのかよ → フェードアウト(2日目来なかった人いた)
・こんなにも世の中に必要とされる、命に関わる尊い仕事なんだ…高い時給に飛び付いてきただけの俺…なんて浅はかだったんだ… → この仕事がんばろう、俺…(って感じで研修終了後の感想いってた人いた) → 介護の現場仕事いっぱいはいる → バイトでも30万近く稼げる → 生活も充分できるし続ける → 途中で体こわす → パソコンとか使えないけどどうする?

って流れもあるんだろうなと思った次第でした。

(おわり)

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