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等差

鬱蒼とした真理の森を抜け、カタルシスに至るために、木を焼き払う坊主たちを尻目に、酩酊する日々です、と途端に、加速していく情理の波形、消しゴムとノスタルジー、倫理観と破傷風、噴火していく山々を眺め、停泊する船に迫る風や、統率されるだけの、市民が謳う普遍性と傀儡政権、成否の間を蠢く真実を司る虫、寒空の下のファシズム、分針を折った先で、希望すらもなく、さまよう値の最中、錆びた感情を加工する真意の果て、閉塞的な価値観の中で、焼き付いた脳に落とされた中性子爆弾、バジュラを手に持ち、慟哭する煩悩と対峙し、怠惰な感性を巻き込んだ汚穢の街で、狂気を加速させ、足枷になるだけの、過ちの街で、利息ばかりを支払うのだ、と泣き叫ぶラクダやロバ、わだかまりばかりの場面で、真実を探す方が,難しいのであり、真意なんてものは、どこにもなく、誰もが,誰かを騙すことばかりを考え、干渉する憎しみに羽交締めにされ、食べたくも無いものを、無理矢理に食べさせられ、ぶくぶくと太ってから、屠殺されてしまうだけの毎日の中で、硬化してしまった心の末端、迷うこともなく、自らが正しいと思ったことだけを、反復し続ける先では、正しさなんて求める必要もないし、与えられた罪に苦しむこともない。

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