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翻訳と表現の自由🥀🦊

小学生の頃難しくて断念した「星の王子さま」。

小学1年生の頃からハリーポッターが愛読書なくらい本は好きだったけど、星の王子さまは高学年になっても意味がわからなくて読めなかったの。

というわけで縁もあり10年以上ぶりに手に取ってみました。


まずは角川文庫の管啓次郎さん訳のものを。

フレンドリーさを感じさせる王子さまの物言いだったり、少し生意気でわがままな印象のある王子さまを「ちび王子」と呼んだりしてるのが印象的でした。

なんだかイメージよりも王子さまの言葉遣いが乱暴だなと思ったけど、「ガキ」という言葉が似合う年齢の男の子ならこんな感じだよねとしっくり。

翻訳という仕事へのこだわりと表現の自由さを感じました。


管さんの翻訳が衝撃だったので、他の方の訳も読んでみたくて次は新潮文庫のものを。翻訳は河野万里子さん。

こちらはロマンチックで王道感のある翻訳でした。星の王子さまといえばこのイメージだよね!という感じ。

王子さまの言わんとする「愛」について丁寧に丁寧に表現されていると感じました。


今回2冊読んでみたことで、翻訳する方のカラーを比べながら読むことの楽しさを見つけられたのがとっても良かった。

他の出版社から出ている星の王子さまも読んでみたいなあ。

中身の良さは言わずもがな。
今、社会人2年目の夏に再会できて良かったと思える物語でした。

本質的な幸せに気がついていない「大人」たちの1人に自分はなっていないだろうか。

ちなみに2冊読んで2回泣きました😂

「大切な人を思う」ということは?
生きるってどういうこと?
なんのために人は生きているの?

この世の中に私の大切な人がいると思うだけで、その事実を知るだけで、世界はもっと明るく見えるはずです。
そんなことを王子さまから教えてもらいました。

王子さまのような心と眼を持った大人になりたいです。

とても簡単なことだ。
ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない


🥀🥀🥀


ちなみにWikipediaによると2005年に日本での翻訳権が消失したため多くの出版社から出てるみたい。

日本では岩波書店が長らく作品の翻訳権を有しており内藤訳のものが流通していたが、2005年1月に翻訳出版権が消失したので、新訳が多く出版された。

うっかりだ。
次は岩波書店の内藤さんのを読みます。

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