本を通してファンになる
もうファンになってもうたー!と思う。
めちゃくちゃ好きだ。
1冊笑った。
朝井リョウさんの『時をかけるゆとり』を読んだ。
プロフィールとか最初の紹介のような部分からにこにこしてしまうのって、銀魂以来かもしれない。
家で読んでいるときは声を出して笑った。
電車の中で読んでいるときは肩を揺らしてフッッとなってしまい、マスクの下で満面の笑みだったことがよくあった。
電車でこの本を読んでる同志に会ってみたいなー。
今ふと思った。
次の文で何が起きる、朝井リョウさんはどんな行動をする、朝井リョウさんは・・・
と、私はもう朝井リョウの一挙手一投足が気になって仕方ないのだ。
どうしても次を期待してしまう私。
予想を超えてくる朝井リョウ。
ありがとう!!!
と1ページ1ページ読んでいた。
私は読書が好きで、趣味を言うときにも読書を入れる。
しかし、頭に入ってこなくなり読めなくなる時期が「不定期に定期的(←ジャルジャルのネタ)」にくる。
去年から今年にかけて不安や心配でかなり焦っていたため、読書ができていなかった。
そんな中、この本がその期間を終わらせてくれた。
その時期の自分に合う本が見つけられていなかったのかな、とも思った。
いや、どんな時期に読んでも私は朝井リョウを好きになっていただろう。
このようなことを言うのはおこがましいが、共感できる部分が多く、読んでいて嬉しく救われるような気持ちになっていた。
お腹が弱い、という部分もかなり共感できた。
中学・高校時代と、私はかなりお腹が弱いことに悩まされていた。
朝にお腹を壊すことが続き、時間に間に合わなかった日もあった。
休み時間ごとにトイレに行くものの授業中に痛くなり、ひどいときは冷や汗や震えが出るときもあった。
学校に通えなくなるのではないかという不安に押し潰されそうになるときもあった。
中学・高校時代から自分にこの本と出会わせてあげたかったと思った。
読書ができない時期は、おそらくどの本を読んでも孤独や疎外感を感じるのかもしれない。
読書が進む時期は、自然と本の中の人物と友だちのようになれているのかもしれない。
読書が進む時期もまた、孤独なのかもしれないが。
・
これほど書いてから言うのは遅くない?
という感じだが、この本はエッセイである。
朝井リョウさんの大学時代の若気の至り(?)の数々を知ることができる。
私もよくおかしいと言われることがある。
でもそんな私からも、ファンとして抱いた感想を率直に言いたい。
ちょっとおかしくて好きです。
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