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なんだったんだろうあの幸福感は

とても幸せな気持ちで目が覚めた。どういう流れかはわからないけど、夢の中で誰かに恋でもしていたかのような幸福感だった。実際の恋を長らくしていないのでどんな気持ちだったのか明確には思い出せなかったが、確かこんな感じだったと思う。

この場合何か脳内ホルモンでも放出されているんだろうか。そんなことを考えてみたりした。快楽物質のドーパミンか、幸せホルモンとされるオキシトシンか。多分後者だろう。誰かが好きでたまらなくて幸せっていいな、と好きな人がいるわけでもない枯れ果てた私が思う。


いや、誰かと言ったが実際は「誰か」ではない。実在している人だ。もっと言うのなら芸能人だ。一応SNSなどで好きだというくらいはファンではあるものの、別にこういう意味で好きなわけではなかったと思う。それとも潜在意識化では常に恋をしていて、それが眠っている間に理性を取っ払われた結果このような形で現れたのか。つまり無意識にそこまで好きだったのか。そんな自分に気付かされそうになって動揺する。

けどすぐに冷静になって思う。それはないと思う。そこまで好みじゃないと思う。それでも完全に好みではないと言い切れるのか?と思う。好きと言う以上は好きなのではないか、それでも恋愛的に好きだとはまた関係ないのではないか。よくわからない思考回路に陥ったのでこれはここまでで終了しておこう。

とにかく、起きたときに私はこの上なく幸せだった。そして二度寝してもう一度起きたら全然好きじゃなかった。冷静にあの感情について考え直す羽目になった。そんな状態だ。




なかなか人生でここまでの幸福感は味わえないというものがある。旅行などで素晴らしい景色を見た時、映画などを見て感動した時、遊園地などで童心に帰って思いっきりはしゃいだ時。そしてすごく好きな人といる時などだ。人にはそれぞれいろんな幸せがある。その幸せのベクトルが向くことが多いものが特別になりうるのかもしれない。


けど特別な存在になるって難しい。元々好みの対象であればいいものの、自分を相手の好みに近づけようとするとそのうち苦しくなったりする。油断した結果ぼろが出てしまうこともある。妥協して選んだ側も当初から気になっていた欠点を無視できなくて嫌になったり、合わない点ばかりを数えてしまうようになったりする。恋愛感情が冷めていくとこんなこともある。

また恋愛のドキドキ感情は2年で終わってしまうと聞いたことがある。単純に相手に対して冷めてしまった場合なんてそれよりももっと早く恋愛は終わってしまうことだろう。そして好きという感情が定着するのは難しいこともある。これは恋と愛は違うとかそういう問題に近いのかもしれないが。




だからこそ好きあえる関係は尊いんだろうなと思った。
願わくば今朝の夢のような感情をまた味わいたいものだ。

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