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noteで知り合った方にアイコンとバナーを作ってもらった話

SNSをやっていてモヤモヤするときは、自分のお城作りに集中するよう心がけている。ここ最近は書く時間を減らして、過去記事を整理したり、マガジンで括ったり、お気に入りの状態を作るべく、静かに手を動かしていた。

もう一つ、2ヶ月前ぐらいからずっと考えていたのが「アイコンやバナーを新しくしたいなぁ」ということ。

Twitterやnoteを再開した頃に「サンフランシスコっぽいからこれでいいや」と適当に決めた写真をずっと使っていたのだけれど、もうちょっとオリジナリティあるものがいいな、と思うようになった。

好きな人にお願いしたい

私は顔出しをしていないのでイラストにしようと決めていた。illyさんに図々しくもご相談してみたら「好きな絵柄の人に突撃で頼むのがいちばん」という結論になった。そうだよねぇ。

実は、もともとお願いしたいなぁ、と思っていた方がいた。

嘉晶(Yoshiaki)さんだ。

なんだろう、これが惚れるというやつなのか、私は嘉晶さんの言葉が好きで、世界が好きで。ある日、私好みど真ん中のイラストがアップされた。

雨、紫陽花、物憂げ、イラストを構成する要素がそもそもストライクなのだけれど、何といっても心を奪われたのは、水彩画の色合いだった。

私は絵心が絶望的になく、難しいことは分からない。それでもこの色合いは優しい人にしか出せないだろう、と思った。

あと、シンプルなキャラクターとの絶妙なバランスも好き。

アイコンやヘッダーを新しく作るなら嘉晶さんに描いてもらいたい。そう思って仕事依頼のページを見たら、こう書かれてあった。

なお、「アイコン作成」および「キャラクター化」は2019年7月現在、無償・有償共にお請けしていません。

がーーーーーん!!!(古)

そうか、受けていないのか。だったら困らせちゃうのも悪いよね。と一旦は諦めて、ココナラを眺めたり、ツイッターを眺めたり、しながら、イラストレーターさんを1週間ぐらい探していた。

しかし困ったことに、私はなかなか一途なのだ。

嘉晶さん以上に描いてほしい人はいないと、ますます想いを募らせた。

アプローチしてみる

よし、ここは新規作成ではなく、もともとお持ちのイラストを使用料をお支払いしてお借りするという形はどうだろう?と思い立ち、初めてDMを送ることにした。

前からアイコンを変更したいと思っていたこと。イラストレーターさんを探していること。嘉晶さんのイラスト、特に「雨と紫陽花」が好きなこと。同じトーンのイラストをお持ちだったら使わせていただきたいこと。

そんな思いの丈をぶつけてみたところ、まさかの「アイコンとバナーの作成をお受けします」というお返事をいただいたのだった。やったー!

アイデアを固めて、写真をお渡しして。ここから納品まで、約一ヶ月近くに渡ってやり取りをさせてもらうことになる。結論からいえば、嘉晶さんのお仕事っぷりは「すごい」の一言だった。プロなのだった。何がすごいのか、ちょっと語らせてほしい。

魅力①スピード

まず、お仕事がはやい!お願いしてから翌日にラフ作成前の「方向性のご提案」をいただいた。そこには「キーワード」「キャラクター」と2本立てで、私に合うものとして嘉晶さんが考案してくださったアイコン・バナーのアイデアが盛り込まれていた。

そして土日を挟み、営業日としてはわずか2日ほどしてラフを二案ずつを送っていただいた。さらに1週間で初稿、修正に関しては1日(半日?)と、高いクオリティとスピード感でサクサクと進められていく。

はやいのに雑さや荒さは微塵もなくて。どんどん素敵なものが仕上がっていった。本業もあって、お忙しいにも関わらず。

魅力②提案力

嘉晶さんって、私の中ではマンガやドラマでいえば癒しポジションというか、ふんわりしている印象だったので、どちらかというと私が意見をグイグイ言ったほうがいいのかなーなんてぼんやり思っていた。

ところがどっこい、バシッとイラストレーターさんとしての意見をくださる。こうこう、こうしようと思っている、Micaさん的にはどうですか?と。自己主張するくせに実は優柔不断な私は、このスタイルがとても頼もしかった。

しかもご提案が核心を突いているというか、これは相性もあるのだと思うけれど、本当に「素敵」と思えるアイデアばかりで「そう!そういうものを作ってほしいと思っていたんですー!」というシーンが多々あった。不思議。

魅力③洞察力

これは提案力に含まれるのかもしれない。完成イメージを固めていく中で「私の人となり」に言及していただく一コマがあった。

「内面に熱さやアクティブさを秘めつつも、自己主張自体はあまり得意ではない」「ご自身の言葉を静かに磨いている」「サバサバしたさらっとした肌感覚や判断力を持った力強い一面」「物憂げな一人の時間を好まれるような繊細さ」

こんなにたくさんのことを私の文章やツイート、DMのやり取りから感じ取ってくださっていた。あれ、もしかして美輪さん、もしくは江原さんの申し子……?人間的な魅力もイラストに少しでも反映できるように、と考えてくださった。内面まで汲み取っていただけるなんて。

そして、制作から完成へ

話は制作期間に戻って。

スタートしたとき、アイコン、バナーともにラフを2案ずついただいた。どちらにしようか散々迷って、またillyさんに再び図々しくご意見伺ったりなんかして(その節はすみません、相談料とか請求してください)、結局アイコンがどちらのアイデアも可愛すぎて選べなかった私は、アイコン2つ、バナー1つの計3つ作成してもらうことになった。

初稿から2回ほど主に色味の調整をお願いして、完成したのがこちら!



【バナー】

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【アイコン①】

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【アイコン②】

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ねぇ……めちゃくちゃ可愛いよねぇ……??(震えてる)

イメージ通りであり、いやいやそれ以上であり、私っぽくあり、いやいや私以上であり。さらに、ゴールデンゲートブリッジの精巧さたるや。

私は絵心が絶望的にないので(2回目)、イラストを描ける人は尊敬に値する。でも嘉晶さんに至っては「描ける」以上の力を持っているイラストレーターさんだな、と感じた。

なんだろう、アイコンのモチーフになっているのはたしかに私で、私の世界を描いてもらったのだけれど、それだけじゃなくて、嘉晶さんの優しさとか眼差しとか愛情とか、そういうものがたっぷり詰まっているなぁ、と思うのです。

具体的なご提案やラフ案、制作過程の様子は嘉晶さんのnoteでぜひ!

アイコンというものは

Twitterやnoteのアイコンは小さいから、存在感が出せる【アイコン①】をメインにして、名刺などのツールに【アイコン②】を使わせてもらおうかと思っている。

note酒場に向けてなのか、最近はアイコン変更ブームが起きているらしい。図らずも私自身、ブームに乗っかった形。

こうやって描いてもらったものが「SNSの顔」となる。実際にテストで当てはめてみて、不思議と、これからはアイコンやバナーが「発信すること」つまりは「言葉」を選んでいくだろうという感覚になった。

たとえば、私がこのアイコンやバナーを人格の一部として発信するとき、たぶん「くそ」とか「てめえ」とか言わない。嘉晶さんと共に作り上げた顔にふさわしい言葉づかいをしたくなる。そして、きっと新しい世界にも連れて行ってもらえる気がしている。

私の小さな小さなお城に、お気に入りのものが一つ増えた。大事にします。嘉晶さん、本当にありがとう(*^^*)

最後まで読んでいただいてありがとうございます。これからも仲良くしてもらえると嬉しいです。