【ワーホリ】スマブラを続ける理由【スマブラSP】
メルボルンで最も大きな格ゲー大会、Battle Arena Melbourne二日目。
最も人気のあるスマブラのトーナメントでは、参加者おおよそ200人の中から予選を勝ち進んだ計64人が本戦に出場した。
僕はあと1勝足りず2日目の出場はできなかったため、この日はひたすら残ったプレイヤーの試合を勉強がてら観戦。
たかがゲーム、されどゲーム。真剣に取り組んできたプレイヤー同士のセットは、一戦一戦に見ごたえやドラマがある。追い込まれてから逆転する者、圧倒していたと思ったら自分のミスで敗北してしまった者。逃げ切ってのタイムアップ。最後まで何が起こるか分からないからスマブラは面白い。
コミュニティが一体となって選手を応援するのも大型大会の醍醐味だ。
コミュニティで会った他のプレイヤーたちは、それぞれライバルでもあれば仲間でもある。自分のトーナメントが終わった選手は客席に座り、各々が声を荒げ配信台でプレイする選手を鼓舞する。時にはプレイしている選手以上に熱狂して応援する人たちを見ると、こちらも胸が熱くなってくる。
僕がかつて住んでいた、ブリスベンの戦友たちとも集合写真を撮った。
4年以上もの間プレイしていながら、未だに僕はスマブラの上達が遅い。
ここ最近、そろそろやめようかなどと考えることもあった。
にもかかわらず、結局続けている。
理由が最近なんとなく分かった気がする。
スマブラでできたつながりが大きすぎるからだ。
オーストラリアのスマブラコミュニティに参加し始めてからというものの、普通のワーホリでは決して知り合うことがなかった人たちと仲良くなることができた。
それも一都市だけじゃない。ブリスベンを始め、メルボルン、シドニー、キャンベラ、アデレード、ケアンズ…
この国で出会った全く種類の違う人たちと自分をつなげてくれるのが、スマブラだからだと思う。
僕がオーストラリアに滞在できるビザは11月に切れる。
もしかしたらこれが最後に参加する大型大会で、みんなとはもう会えなくなるかもしれない。
そんなことを話すと、一人の友達が言った。
こんな言葉を送ってくれる友人を、異国で作ることができたというのは本当に幸せだと思った。
そんなことを考えながら、本日シャトルバスに揺られて空港へと向かう。
メルボルンの変化しやすい気候のためだろうか、晴れ間の空も次第次第に曇っていった。
これがフィクションならこの先何かよからぬことがあるのだろうが、楽しい旅を終えた今、今後も楽しいことが待っているような気がする。
そんな4泊5日だった。
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