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町全体が「大きなファミリー」

【OBOG体験談】移住編
 第19期協力隊 群馬県神流町派遣

派遣先に残ろうと思ったきっかけ

現在は神流町を離れていますが、協力隊時代を含めて7年間を神流町で過ごしました。正直、そんなに住むとは思ってもいませんでした。

協力隊としての1年は本当にあっという間です。
巡る季節の中で、初めての体験づくしで刺激的で楽しい毎日。
多くの方に見守られ、支えられ、何の変哲もない自分を大いに受け入れてくださった住民の方々へ恩返しがしたい。その思いが残ろうと思った1番のきっかけです。
外からきた目線と自分の持っている良さを活かして町に貢献したいという思いのもと、タイミングよく仕事もありました。神流町での受け入れは私で4人目。頼れる2人の先輩も残っていたことで、私も安心して残れましたし、その関係性も継続したかったという思いもありました。

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田舎暮らしの良さは?

私の場合、まず物欲が減りました。いまは、インターネットで何でも買える時代ではありますが、わざわざ買わなくても、今ある物でなんとかなる!という精神が養われたと思います。
また、ネット並みの早い情報交換をしている田舎ならではの人間関係があるので、必要な物を他愛もない会話でしていると、誰かから頂ける場合もあります。実際、派遣先に残るにあたって必要だった車を頂いたこともありました。さらに、誰しもが家庭菜園をされているので、食べきれない程の旬な新鮮野菜も頂きます。おかずや晩御飯もご馳走になることが多かったので、食べることにはあまり困りません。
山菜や川魚など、自然の恵みを季節ごとに存分に味わえるのは、田舎暮らしの良さだと思います。

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移住してみて大変だったことは?

どこにいてもそうでしょうが、人付き合いです。
常に新しい身近な情報を交換し合っているので、「いつ・どこに・誰といた」といった自分の行動が住民の話題になります。

また、住んでいる地域の集まりや、習い事など、何かと集まる機会が多く、大体同じ顔触れで、プライベートと仕事の境目がほぼありません。常に行動が一緒で、ある意味、『大きなファミリー』のような感覚もあります。
そんな中でもお互いに良い関係性を保っていくには、周りへの気遣いの意識が大切です。時にはその気遣いで、疲れてしまうこともありますが、その関係性があるからこそ、困った時に安心して頼れることができます。

地方での暮らしに興味がある方へメッセージ

同じ日本国内であっても地域の風土によって、そこで暮らしている人柄や生活様式も違ってきます。それでも根本的に地方で共通していることは、その土地で生きる知恵を持ち、経験を積み重ねてきた先輩たちがたくさんいることです。
同じことを繰り返し、先祖代々、受け継いできた先輩たちの当たり前の日常や習わしを目の当たりにすると、とても新鮮でありながら、不思議と懐かしくもあります。土に触れたり、季節のリズムに合わせて変化していく暮らしは、人間らしい本来のエネルギーがみなぎっていくことを感じると思います。

何事も一歩踏み出すには不安もあるかと思いますが、興味が向いた時がベストなタイミング。
コロナの時代に、関係性がバッチリ濃厚接触の田舎暮らしを自ら体験してみてください。

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