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「育休中リスキリング」を10年以上前に実践した私が言いたいこと〜国際女性デーに寄せて

10年ほど前の3月、妊娠中に入学、夏休みに出産を経て、育児をしながら大学院を卒業しました。退職済みだったので育休はありませんでしたが、育児しながら大学院に通ったのは、「リスキリング」よりも、赤子持ち女性を受け入れてくれそうにない地方都市で今後生きていくために、育児期間を無職ではなく「なんかやってましたよ」という履歴書の空白をなくすためでした。

初めての出産でも、近所に住む親族が赤ちゃんを見てくれて、出産後数週間で大学院の授業に戻れる恵まれた環境でした。外出は授乳の合間の3時間で済ませないといけないので、受けられる授業は1日1コマだけ。授業開始直前に教室に入り、ダッシュで戻ってギリギリ3時間。ウルトラマンのような毎日でした。 

課題をやろうにも赤ちゃんが泣いては中断。仕方がないので寝かせつけ後に起きて取り掛かると途端、夜泣きで中断。そんな状況だったので勉強しなかった生徒No.1確実で、新しくスキルを得たというより、すでに社会人生活で培ったスキルを使って卒業したと言えるかもしれません。ただ、大人になってから、いつでも相談できる友達や先生など「つながり」ができたのは本当に良かったです。

この経験をもとに、赤ちゃん連れでのビジネスを学ぶ勉強会、子連れMBAを、次男出産の2015年から始めました。まさに育休中のリスキリングの先駆けです。
もともと育休中のリスキリングから始まった子連れMBA® では、「育休中リスキリング」発言についてチャットでの意見交換に加え、zoom対話会が立ち上がりました。ここでのワーキングマザーの意見を超個人視点でまとめました。

私たちは経済成長のための道具なのか?

「リスキリング」の背景には、新しいスキルを学んで社会を発展させようという背景を感じました。女性活躍の次は育休中のリスキリング。私たちは経済発展のための道具なんだっけ?と。経済成長は手段であって(もはや手段でもないかも?)、自分の人生を豊かに生きたいね。そして、豊かに生きられる社会を次の世代につなぎたいよね。

リスキリングって本当に必要なの?

陳腐化するスキルに代えて、新しいスキルを学び続けること。これがリスキリングだとしたら、ChatGPT使っていると直感的にリスキリングは無理ゲーだと感じます。なぜなら単なるスキルのアップデートに関しては、AIの圧勝だから。

ちょうど孫泰蔵さんが著書『冒険の書』で述べられていたのが、『常識を捨て去り、根本から問い直し、その上で新たな学びに取り組む「アンラーニング」が大切になる』ということ。まさにリスキリングの先駆け子連れMBA®が、アフターコロナで形をかえて注力していることです。様々な人と交わり、根本から ときには自分の価値観がガラリとかわる。これこそがこれから必要なリスキリングのはずです。

好きなものを選べる社会が一番!

そもそも、育休中にリスキリングするもしないも、誰かに強制や期待されるのではなく、個人が自由に選べるのが一番。自分の人生なのですから。将来の生活のために全く興味のないテーマを学ぶより、自分が心からワクワクする事に取り組み、豊かな日々を味わえる。そんな、誰もが、今生きていてよかったと感じられる社会にしていきたいなと思います。

言い放題の、10人ほどの子育て中女性による対話会でしたが、こんなワガママから社会は良くなるのではないかと思います。少し前まで女性は「仕事か子供か」のどちらか選択せざるをえなかったなかった状況が、今では子育て中の女性の4人に3人が就労している状況になりました。

しかし、未だに男性と比べて極めて少ない、女性の正社員比率や賃金、女性にしわ寄せのいく家事育児。そして「子育て罰」という言葉も言われるぐらい、子育てをする人に厳しい日本の社会。

こんな課題が山盛りの中、女性がもっと自由に、もっとワガママに選べる社会になると、男性にとっても、誰にとっても生きやすくなるはずです。だからもっとワガママな女性を増やしていこうと!と国際女性デーに考えました。



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