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日本・デザイナーズ家具探訪始めます。

デザイナーズ家具についてのあれこれをまとめていく連載。何気なく目にしている家具、座ったり触れたりしている家具だって、きちんとデザインされたもの。ちょっと知ると、ちょっと嬉しくなる。『あ!これ知ってる!』を一緒に探してみませんか? ※全ての情報がまとまるまでに時間がかかるので、wikipediaに倣い、少しずつ更新をかけて行こうかと思います。情報あれば教えて頂けたら嬉しいです。


9月からインテリアの仕事を始めることになりました。10年以上ぶりのインテリア業界、色々変わっているのかな。改めてデザイン、空間について学び直すためにnoteにまとめようと思います。

さて、今回の家具。

デザイナーズ家具というと、なんとなく海外デザイナーものやミッドセンチュリー系のものが主流なイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、日本のデザイナーによる家具もたくさんあり、海外の家具ブランドからも多くのプロダクトを発表したりと、海外での活躍もめざましい今日。日本人だからこそのスピリット、背景にある文化やコンセプトは、知れば知るほど日本人の私たちだからこそ理解し、感じることができるもの。今回は、そんな日本人のデザイナーズ家具を探訪します。


きっと世界中の人に『テーブルを絵で描いてみて』とお願いしたら、こんな風に描くんじゃないかな。

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一切の装飾がないテーブル。
究極のLess is Moreを体現したテーブル。

TEE TABLE   design by tomoya tabuchi

実は、何も施していないように見せるために、材料、技術、全てにこだわっている。

世の中に溢れる数多のテーブルたち。デザイン、素材とバリエーションは豊か。ともすると、デザインが複雑だったり、素材に凝っていたりすることがひと目でわかるものに、私たちは目を奪われやすい。いわゆる『見た目』である。

しかし、この『削ぎ落とされた美』の中身を一旦知ると、その「中身」の魅力にハマりだし少し成熟した大人になれる気がするのです。デザイナーのtabuchiさん曰く『極限までミニマムにしたことで本質が見えてきた』とのこと。


そのこだわり5つを紹介しよう。

1. すっきりした見た目

日本の住空間において、これはとても重要なポイント。海外インテリアに憧れるのは、圧倒的に空間の広さが異なり、インテリアを自分らしく楽しむ海外の人たちとの違いを見せつけられているからだ。そんな日本の限られた空間の中にもスッと馴染むこのテーブル。どんな椅子とも合わせやすくコーディネートにおける万能選手である。


2. 軽量なのに頑丈。自分で組み立て(工具なし)。移動も簡単。 

まさに軽量・頑丈でなくてはならないスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去サービス(アストロスケール社)装置の本体に使用されているアルミニウム製ハニカム素材を使用。日本の家具というと『木工家具』が主流の中、この『アルミニウム・スティール製』の家具というところも珍しい。

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写真のように、天板と脚部の最小限のパーツで構成されているテーブル。アルミニウム製のハニカムパネルの天板に、スティール製の脚部を直接ねじ込む方法でテーブルにする。


3. チェアのアームがぶつからない。

テーブルトップの厚さが圧倒的に薄いから、アーム付きのチェアでもアームがぶつからない。椅子を戻すときの所作が美しい、というのも素敵なことですね。


4. 足下のストレス軽減。

これ、デザインのこだわりを感じるんです。普段の生活でテーブル下の自分の足のことなんて考えたことありますか?でもよくよく考えてみると、フレームにぶつかって座り直したり、動きが制限されていたりすることに気づきます。これこそがまさに『ストレス』。テーブルの天板と脚をすっきりすることで、見た目の圧迫感もなくなり、使う人のストレスも軽減。機能美に溢れています。


5. カスタマイズできる

資生堂やSONY、成田空港などのオフィス、商業施設にも納入されている。資生堂ではあの『花椿』形に天板をカスタマイズしたりもしているそう。自宅の空間に合わせてぴったりサイズのテーブルを作ることができるのは嬉しい限り。


では、どんな風に合わせているのかみてみよう。

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実際にどこで見られるの? 

どこか商業施設で気軽にみられる場所を見つけたら更新します!


※参照元・販売先:株式会社インテリアズ 

などなど、まとめてみました。このテーブル、good design 賞も受賞されているらしく、ここで紹介できなかったかなりたくさんのオフィスや商業施設に納入されているそう。もしかすると、皆さんのオフィスや近くの商業施設にあるかもしれないですね・・。私も自分の書斎が持てるようになったら、このテーブルが欲しいな、と妄想中。

次回も、
日本人デザイナーの家具を探訪したいと思います。

ではまた。













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