スポーツ連盟とお金

以前にたまたま見つけた、多分フィギュアスケート好きな会計士の人なのかな?って感じの人が書いてるデータまみれのブログなんですが、見つけて以来ずっと愛読してます。

今回、フィギュアスケート、スピードスケート、ショートトラックの3競技を擁する「国際スケート連盟の決算」について書いていて面白いので、紹介してみます。国際スケート連盟は12月31日が会計年度末らしいです。フラン建てでの決算とのことですが、きっと連盟本部がスイスにあるからですね。

国際スケート連盟2018年12月期決算

国際スケート連盟(ISU)は総資産が約3.24億ドル(344.5億円(1ドル=106.34円換算))で、収益トップのテレビ収入が1.7億ドル。

FIFA FINANCIAL REPORT 2018 ( Financial Reports - FIFA )

によると、2018年度のFIFA(国際サッカー連盟)の収益は、いままでの最高額「約43.6億ドル」に達したそうで、サッカーの収益規模にはさすがに及びませんが、なかなかのお金持ちだという気がします。

なお、FIFAは2017年は7.3億の収益で、国際サッカー連盟(FIFA)が2015年-2018年で64億ドルの収益金があり、うち83%(53億ドル)がワールドカップ・ロシア大会によるものとのことなので、2018年はワールドカップ特需とも言えますが、一方でISUも冬期オリンピックがあったので、両方とも多い年の場合の決算内容ということですね。

ちなみに日本スケート連盟の決算書は最新のもので2017年度の収益は平成29年度事業報告並びに決算書類によると32.3億円、日本アイスホッケー連盟は2017年度の決算報告書を見ると、6.7億円の収益があります。以下リンクでは、スキー、カーリング、そり、バイアスロンなどの6競技で比較されていますが、アイスホッケーは3番目の収益数です。

ちなみに今一番すごく(私が)盛り上がっているTVドラマ「ノーサイド・ゲーム」で取り上げられているラグビーについては、日本ラグビーフットボール協会の財務諸表 によると2018年度の収益は約66億円です。いつ試合を見に行ってもそこまで人が入っていないのに、そんなに収益あるの?とびっくり。一番多いのは「事業収益」の「入場料収益(23.5億円)」のに観客数…。企業がチケット沢山買ってくれているんだなという実態が見えてくる感じですね…。ちなみに次点が「協賛金収益(23.8億円)」で、完全に企業の寄付的なお金に支えられている観があります。

・冬競技の財政状況比較
https://yumetogenjitsu.hatenablog.jp/entry/2018/11/18/000000

そのほかにも、なかなか興味深いデータが多いので以下リンクを紹介しておきます。興味がある方はぜひ。

・日本スケート連盟 2018年6月期決算
https://yumetogenjitsu.hatenablog.jp/entry/2018/10/04/000000

・日本スケート連盟の財務状況 時系列
https://yumetogenjitsu.hatenablog.jp/entry/2018/10/16/000000

・日本相撲協会の財務状況
https://yumetogenjitsu.hatenablog.jp/entry/2018/12/03/000000



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