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田舎暮らしを舐めてる人たちへ

こんにちは、カイダです。
突然ですがこんなフレーズを聞いたことがありませんか?

都会の人は冷たい…

だけど田舎の人は温かくて優しい…


よく聞くフレーズですね。
これを聞いて皆さんどう思いますか?

私はね…あぁ、危険だなって感じます。
都会の人が冷たくて、田舎の人が温かいですか…

それ、たぶん幻想です。

都会も田舎も人間は変わらない。
地域特有の文化や風習はあれど、どこの地域の人間が優しくて、どこの地域の人間は冷たいってことはありません。

なぜ温かさや優しさを感じるのか?

田舎にまったく関わりがなかった人が、はじめて田舎に関わるきっかけ。
それって…観光とか旅行とかそういったところからですかね?

もう1歩踏み込むと、移住定住相談員などの当該地域の関係者かな。
いずれにせよお客様という立場での関わりからはじまることが多いです。

そりゃ当然、温かいですし優しいですよ。
だってお客様なんですもん。

こういった一面中の一面だけを見て理想を描く方が本当に多い。
これは自分も田舎暮らしに関わるようになってまざまざと感じたことです。

仲間を求めて移住希望

夢語り人によくある『田舎で仲間を作って○○やりたい』って決意表明。

これもね…無意味です。

仲間なんて簡単には集まりません。

そもそも都会の方が圧倒的に人間の数が多いんですよ。
仲間を探すってむやみやたらにできるものではありませんよね。

それなりに考えや価値観が似通ってて、多くのものを共有できる部分が大きい人ととこそつながっていける。

そんな大変な作業を人の絶対数が少ない土地でやってどうするんですか?
本当に仲間が欲しけりゃ可能性の高い所で集めて田舎に訪問すればいいのではないでしょうか?

だって田舎には同じような考え方を持った人達が集まりますよね?

これ、よくいただく反論です。
たしかにその通りです。

農業がやりたい。
スローライフな生活がしたい。
常に自然が近くにある環境で生きていきたい。

などなど…似たような想いを持って田舎暮らしを実践される方々も多い。
ただね、上記反論をする人で仲間作りに失敗するケースを何度も見てます。

なぜか?

夢語り人がイメージする仲間作りの理想像は0ベースからの出発なんです。
まったく何もない所から自分がコミュニティを作っていく。

そういう理想を持ってらっしゃる人が大半です。
すでに存在しているコミュニティに参加するという選択が存在していないパターンですね。

結論から言うと、そのような方々が考えるコミュニティはすでに地域に存在しています。しかも複数。

コミュニティ参加を勧めるも…

仲間づくりを理想とする人達に、すでに存在しているコミュニティを紹介させていただくこともよくあるんですが、基本参加してくれません。

すでにできているコミュニティには萎縮してしまうパターンですね。
全部が全部そうだとは言いませんが、田舎のコミュニティって相当コミュ力が高くないと入っていけませんよ。

完全に出来上がっていることが多いですから。
田舎の内輪ウケを舐めたら痛い目を見ます。

………………………………

先にも述べたように田舎の人は温かくて優しいからなんて言ってたら、地域参加は本当に難しくなります。

自分の不都合な現状は都会の冷たさが原因で、温かく優しい田舎であれば救われるなんて言ってる人には、田舎暮らしも仲間集めも厳しいのではないでしょうか?


田舎でできることは都会でもできる。
都会でできることは田舎でもできる。


環境のせいにして逃げ続けても、その先に待っているのはより厳しい現実だけかもしれません。田舎は逃げた先の理想郷ではありません。

理想はその土地を愛すること

これはあくまでも私の理想ですので参考になるかはわかりません。

その土地が好き。その土地の自然が好き。その土地の環境が好き。
その土地の文化や風習が好き。その土地の歴史が好き。

その土地が心底好きになると、仲間集めや人と人のつながりなんて気にせずとも、いつの間にか輪ができていってひとつの塊になっていきます。

自分自身が子供のように楽しんでいる姿って、ものすごく人々の興味を引き付けるきっかけになるそうです。

私もそうです。
田舎が好きで、久住や九重の大自然や温泉が好きで、自分勝手に好きな所を勝手にぐるぐる回っているだけで、まったく別の大自然を有する地域から地域おこしのお声かけをいただくようにまでなりました。

まずは自分が楽しむことから逃げない。
言い訳の対象に田舎や自然を使わずその魅力に全部委ねてみる。

これを実践していくだけで、少しずつ…少しずつ…未来は変わっていくのではないでしょか?

最後までお読みくださりありがとうございます。
終始、キツイ言い方でごめんなさい。

サポートありがとうございます。すごく嬉しいです。 いただいたサポートは、久住・九重の大自然の魅力向上と難病患者の働き方改革につなげていきます。