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【勝手に花言葉】ヒマワリ(夏の終わりの小さな)

【勝手に花言葉】
ヒマワリ(夏の終わりの小さな)

「ヒカリはこっちだよ」

小ぶりなことと、
イエローがやさしめなことからか、
ヒマワリなのにといってはなんだが
ちょっぴり遠慮がちに見えたヒマワリ。

7月や8月に出会ったヒマワリよりも、
一見弱々しく
守ってあげたいような気持ちで選んだ。

切り花を買うことについて
人間ヨガリすぎやしないか…と
ふと思うことがある。
地面に根をおろして
季節ごとに育っている植物とどちらが幸福か、などと考えてみたりすることがある。

9月半ばに目にしたヒマワリに対して、
弱々しく守ってあげたいような気持ちになる自分を、勝手な生き物だと思ったりする。

それは、色水を吸って本来の色とは違う色に染め上げられた花を見て、スゴイなぁと思うと同時にやってくるあれとおなじだ。

中途半端な罪悪感。

ただ、これに対して、はっきりと言えることがある。

間違いなく、自分は勝手な生き物だ、ということ。
それから、
地面に根をおろしている植物、
切り花として買う植物、
どちらが幸福かなんて、こちらが決めることではないということ。
どちらからもそれぞれに、ヨロコビとかタノシミとかいった心の栄養をいただいている、ということ。

何度だって助けられている。

弱々しく守ってあげたいのは、結局自分自身なのかもしれない。

お花を大切にしたいのは、自分を大切にしたいからかもしれない。

お花のある生活は、自分のある生活なのかもとちょっと思う。

中途半端な罪悪感はどこに対してなのだろう。

テーブルに置いたら、
どうしたの?と語りかけるような角度でこちらを覗き込んでくる。
可愛くてたまらないなぁ…と見つめる。
可愛くてたまらないなぁ…と跳ね返りを受け止めて喜ぶ。

本当に、自分とは、勝手な生き物だ。

おすすめのシーン
・いつも周りをぱっと明るくするあの子に
・過ぎゆく夏に過ぎゆくのは何かを見つめるときに

出かけにふと目をやると
細い茎はまっすぐ伸びて
ヒカリの方を向いていた。
弱々しくなんてないじゃないか。

「ヒカリはこっちだよ」
そう示すようだけれど、導いているのではなく、ただ、そう教えてくれてるような雰囲気。

どこまでも、つよくやさしい。

そして、はかない。

後ろ姿を見ると
やっぱりマドレーヌが食べたくなってしまう、
そんなお花です。

(おまけ)

マドレーヌを思い出す後ろ姿

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