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おいしいビールの向こう側

今や第〇次クラフトビールブーム絶頂?期。

Discover Japanも「うまいビールはどこにある?」

食楽は「ビールの進化と真価」

1年さかのぼってもRiCE No.O8 SUMMER 2O18「特集 クラフトビールの力」

こういった雑誌。写真を見るだけでも楽しいのですが、やはり(いや当然?)記事を読むほど、ビールの造りや、提供するお店のこだわり、そしてビールを造る醸造家さん、素材となる麦や、そして最近ちょっと話題?のホップの農家さんの想いが見えるとますますおもしろいし、楽しいし、そしておいしい(気がするのです)。

そんな中、私がはまっているのがホップ。

ビールのパッケージに松ぼっくりに似たシルエットのホップのイラストがついていたり、最近では「ホップ」なんなら、特定の品種のホップ(世の中には3桁近く、いやそれ以上!?のホップが存在するそう!)にこだわったビール、発泡酒もじわじわ増加しているので、認知度はあがっている気がする。

が…先日とあるビールを飲んだ時のこと。

ホップをこれでもか!とふんだんに使ったそのビールは、何か柑橘の果汁をいれたのかな?と思うほどに爽やかな香りと味わいが口にふくんだ瞬間に広がる。

すると一緒に飲んでいた友人・知人からは「これ何か、グレープフルーツの果汁とか入ってるのかな?すごい爽やか!」という感想。それくらい爽やかでフレッシュ感のあるビールの香り、味わいの素こそ「ホップ」。

でも、冷静に考えると、ホップ自体に触れることなんてまずない。
私も、たまたまホップの圃場に行き、関わり、夏の限られた収穫のシーズンにしか手にとり、香りを楽しむことができないフレッシュホップに触れたから(無駄に、もしかしたら過大に!?盛大に!!)ホップってさぁぁぁぁぁ!!!(*‘∀‘)と言えるラッキーな部類に(入っていると思っている)。

だから、ホップが何で、どんな役割があって(は、調べれば上記のサイトみたいに知ることが出来たとしても)どんな【香り】なのかは、実際に圃場で夏の収穫期に行かないと知ることができないらしい。

話を聞くと、どうやらビールを造る人でさえ、なかなか生のホップを手に取ったことのある人は少ない様子。(通常、収穫したホップはすぐに香りが飛んでしまうため、すぐに真空冷凍や、乾燥させたり、ペレットに加工されてしまう)

でも、醸造家やホップ農家さんの顔が見えれば見えるほど、それをより多くの人とシェアしたくなる(ゆえに今これを書いてるわけですが、募りすぎて既に長くなって反省…)

ビールが好きならば、飲んだことがあるならば。いや、むしろよく飲み会などで出てくるビールのキレ、辛口具合が苦手な人こそ、この青空に映えるホップの圃場で生のホップの香りをかいでみてほしい。

でも、そんな夏までの間には、

秋から春に、こんなモジャモジャのやつを整えて

工事現場?みたいな作業をして

ホップが夏に向けてぐんぐん伸びるための下準備をして

芽が伸びたのを喜んだり

誘引(小学生が朝顔を育てるときにグルグル巻かせるイメージ)のサポートをし損ねて、想定外のところにグルグルしちゃって焦ったり

時には、病気になって凹んだり

それでも、元気に、青空に向かって伸びてくれるお手伝いをしながら

ふわっふわした花が咲くのを喜んで

そして今夏もおいしいビールのもとになる、香り高い「毬花(まりはな/きゅうか)」が出来るよう、ホップと向き合う農家さんがいてこそ

この美味しい輝くビールができるんだなぁ。という苦労話ではなく、やっぱりシンプルに、生の採れたてのホップの香りを、より多くの人と

「いいよねー!!!」

って言いたいな、と改めて思ってのポストでした。

まだまだ少ないけれど、それでもじわじわ増える日本国内の個人や小規模のホップ農家さん。夏の収穫期には全国各地のホップ畑で収穫イベントもありそうです。

ぜひ【ホップ 収穫 イベント】[検索]なんて検索して、お近くの圃場で生のホップの香りに触れてみてもらえたら、と。

こんなサイト、イベントもぜひぜひ。

日本酒や、なんならワインにも地酒(その地方の味を楽しむお酒)があるように、ビールにもじわじわそんな兆しが増える今日この頃。

山梨のこんなビールや、

京都ではこんな動きも。

ブームではない、カルチャーになるビールの可能性がもっと広がりますように!

かんぱーい!


二拠点生活にトライアル中。 各地域のこと、暮らし方のこと拙い文章ですが発信したいなと思います。サポートは移動費のカンパとして活用させていただきます。