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「半年以内に結婚資金・・・もし出来なかったら」と、期限を決めたチャレンジを過ぎた頃

私が結婚を決意した頃、自由に使えるお金がなかった。

私は車も乗らないし、海外旅行も興味がない。だから本当は貯金だって人一倍あるのだ。

だが、私が全部持っちゃうと絶対無駄遣いするからと、しっかり者の母が大半を管理していた。

とはいえ私は別の形でお金を分散しているのもあるので、それなりに幾多のヘソクリ金はあるけど理想の結婚式やハネムーン、住宅の頭金など全部叶えようとしたら貯金なくなるなぁと思っていた。


こういう時、普通の人なら「お金がないなら」と何処か妥協するだろうし、何かを諦めるものだ。

しかし、当時の私は少し頭がおかしかったのだと思う。

周囲がみんなそれなりに豪華な結婚式をあげてる中で、私だけ結婚式もハネムーンもしないなんて言ったら友達はみんな愛想を尽かして離れて行くのではないだろうか。

実際そんな訳ないし、そんな事で離れる時点で本当の友達ではないだろう。しかし、当時の私は色々と精神的に追い込まれていたので極論しか思いつけなかったのだ。

親友は、私の現状を知っていたから「結婚式は、せめて海外で2人でも・・。

日本で披露宴なんてしたら、凄くお金かかるよ・・・。大体どんなに抑えても5〜600万するよ・・・。

でも、ハネムーンは絶対に行った方が良いよ。日本でも近場でも良いから」と涙目になりながらアドバイスしてくれた。

長年の付き合いで、私が無理をしていた事を薄々わかっていたのだと思う。

私の母も夫の母も別に結婚式なんてしなくていいって雰囲気だった。

その為「結婚式やめようかな」と言っていたら

「ここでお金を使わなければ、絶対に後悔するよ?お金は自分の為に使わないと。

結婚したら、これから先は自分にお金なんてかけられなくなる。この時お金使わなかったら、一体何のために生きてるの?って絶対後悔する」

とある人から説得され、結婚式場を探すことになった。ちなみに、この時彼からはプロポーズまだされていない。

彼の有無を言わさず、知人の紹介で知った結婚式場のブライダルフェアに参加し、料理も披露宴会場も何もかも気に入って夫がトイレ行ってる間に勝手に契約した。

トイレから帰ってきた夫は、びっくりした顔でオロオロしていた。当時の事を聞くと、夫はまだ結婚する気がなくてあと2年は交際したかったらしい。

とにかく、私は焦っていた。早く結婚して、子供も産まないと。もう37才の私には、妊活にもタイムリミットがあるのだ。

結婚式場は、比較的値段の安い2月で会場も一番安い部屋にした。それでも、そこそこ名古屋市内は値段が高い。

結婚式場は、最初に一番安い値段で見積もりをしてくれる。しかし、恐ろしいのはここからだ。少しずつ料理やドレスが決まるごとに値段が上がっていくのだ。

料理とドレスでポーンと100万単位で金額が変わっていく事に、少しずつ焦ってゆく結婚式の準備期間。

小物や下着はメルカリで不用品を売っては購入し、ウェルカムボードもほぼ全て手作り。

それでも、最初の見積もりよりもプラス200万はかかってしまった。式が近づくにつれ、ウキウキよりも札束を細々と数える日々。

所持金で足りるだろうかと不安を抱えていたら、夫の両親から結局最後の最後で何も言わずにお金を助けて貰って事なきを得た。本当に情けないばかりの話である。

この頃は、OLしながら何とかお金を工面しようとライティング業・せどりなどなど色々行なっていた。青ざめた顔で会社に行く私に「どうしたの?」と声をかける先輩。

誰にも何も説明できぬまま、一人で闇を抱えて走り切ろうとしていた。

見栄を張る事の愚かさ。けど、それがなければ私はきっと何もやらずに今に至っていたと思う。

「半年以内に、何とか工面しないと」と期限を決めた・・というか、決めざるを得なかった。

あの日あの時、私は自分の意思で結婚式場に契約のサインをし、この日までに何とかするとタイムリミットを決めた。

無茶な事をしたと思うけど、人は本気で追い込みをかけなければ本当の意味で本気になれないのかもしれないと思った。

今となっては、結婚式もハネムーンも全部行って本当によかったと思う。

↑時期が良くて、比較的安く行けたバリのハネムーン。しかし、本当はオホーツクの格安モニターツアー(旅の最後に、感想文を出す)に行く予定だった。残念ながら人数が少なくキャンセルに。急遽、HISで探す事になった。

あの時もし最初から何もせずに諦めていたら、きっと心の何処かでずっと「本当は私もやりたかった」などと燻った事を言い続けていた事だろうし、本気で色んな仕事をこなそうとしなかった事だろう。

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