みみずく

パリにいます。diversityとminorityを愛しています。

みみずく

パリにいます。diversityとminorityを愛しています。

最近の記事

ジェノヴァの怪 (階) - 高級レジデンスと困窮レジデンス

ジェノヴァの宿って高いんだな。ドミトリーが一泊50€するんだ。 ミラノやトリノとかドミトリーなんか10€台でもあるのに。何で。 ジェノヴァの歴史は古い。 ミラノ、トリノという北の大都市をバックに、古くから海洋貿易国家として栄え、産業や工業も世界的な発展を遂げた。当然移民も多く(来る方も出て行く方も)、「母をたずねて三千里」(アルゼンチンに出稼ぎ後に行方不明になった母を探しにマルコがジェノヴァから出発するお話)とか、イタリア人の祖先をたどって行くとほとんどがどこかにジェノベー

    • リバプールとロック愛、 からのウェールズまで

      リバプールを初めて訪れたのは10年以上前のことだった。 他のジャンルが入る隙間がないくらいこの町はロック一色で、「今もそれ?」というぐらいこの町は懐かしの正統・王道ロックがあちこちでかかっている。 当時の私はキャバーンクラブで毎晩繰り広げられる生演奏を聞きに行っていたのだった。地元の若者バンドからベテラン年寄りバンドのステージまで、 客席から冷やかしが入ったりリクエスト来たり客がステージに上がって歌い出したり大合唱始まったり、吉本新喜劇かここは!ってぐらい 何度も何度もわか

      • -スロベニア- プレクムルスカ・ギバニツァ ”多様性” 絶品スイーツ

        スロベニアで食べた、ギバニツァというお菓子が感動のおいしさだった。 特にスロベニア北東のプレクムリエ地方のものをプレクムルスカ・ギバニツァと呼び、断面がモザイクのように美しいお菓子である。 ほどよい甘さのりんごとシナモンの香り、カッテージチーズの爽やかな酸味、くるみとポピーシードの香ばしさ。 それはそのままこの地方の多様性を象徴しているかのよう。 ユーゴスラビア。 7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家と言われたモザイクのよう

        • コロナ禍のサンチアゴ巡礼(中断)

          ビルバオのグッゲンハイム美術館が23周年記念で無料、という記事をどこかで見て、何それ23年て区切りなの?とぼんやりと頭に残っていたところへキリスト教の巡礼の歴史を見て、歩く巡礼かあ。しばらく時間があるのでしばらく歩くのもいいな、と思いたち、じゃあビルバオから歩いてみようとさくっと決断、10月中旬。 結論から言うと通り道であったアストゥリアス州がロックダウンし、移動が困難になりそうだったので手前で引き返してきたのでサンチアゴのお墓までは辿り着けずです。今パリでこれを書いていま

        ジェノヴァの怪 (階) - 高級レジデンスと困窮レジデンス

          ソロ登山 - 自分をよく知りたければ、一人で山へ登ってみればいい。

          旅行はよく一人でするのだけど、一人で山へ登ったことはなかった。夏にソロ登山してみたら、これがとても勉強になった。 1、どの山にどのコースで登るか。 自分は1時間でどれぐらいの距離、高さが歩けるのか、1時間でどのぐらい疲れるのか、どのぐらい休めば回復するのか。 2、食料と飲料をどれぐらい持ってくか。 どれぐらい疲れたらどのぐらいお腹が減るか、どのぐらい食べれば満たされるか。どんな気分の時にどんな味が欲しくなるか。どのくらいの水分が欲しくなるか。 3、どんな天候の時にどれぐ

          ソロ登山 - 自分をよく知りたければ、一人で山へ登ってみればいい。

          マスクは人のためならず - トビリシの犬たち

          ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシにはやたらと犬がうろついている。トビリシだけで5万匹はいるんだそうな。 野良犬!怖い!ということは全くなく表情にとても余裕があるし、日向ぼっこしてるし、しばらく一緒に歩いてくるし、人々もほころんだ顔で撫でてやったり食べ残しをあげたりしている。 耳にはワクチン注射を受けて管理された証にタグがつけられる。自治体で管理されているそうだ。 タグのない犬たちは飼い犬なのか注射を打っていないのか判断ができないけども。 とにかくどの犬も幸せそう

          マスクは人のためならず - トビリシの犬たち

          オマーン人に訊くべきこと

          今では中東のどっかにある存在感の薄い国だけど、オマーンはかつては乳香で繁栄したアラビアの大国であった。 スルタン・カブース・グランド・モスクにはあちこちにガイドさんがいて 「何でも訊いてね!」て感じでモスクの仕様やら歴史を説明してくれた。 「インフォセンターに行くとお茶とかコーヒーもらえるよ!」行く行く。 インフォセンターにいたイケメンお兄さんにお茶をいただき 「何でも訊いてね!」と言われたのでスンニとシーアの違い、とか訊いてみたものの教義の解釈の違いだか何だとかで正直ち

          オマーン人に訊くべきこと

          踊る人々

          ピサでした。

          踊る人々

          サウナにて

          日本の温泉はすっぽんぽんで入る。ドイツのサウナはすっぽんぽんで入る。オーストリアもそうだった。 インスブルックの市民プール。「フィンランド風」サウナがあったので入ってみる。 暑っ。 大抵のサウナはぬるすぎてがっかりしたのだがここは暑い。しっかり暑い。体の肉がとけてやらかくなってきた。汗出る。 程なくして壁の一角からシュワーッとミストが吹きでてくる。いい香り。湿度100%以上。汗ダラダラ。まだまだ耐えられる。出ないぞ。しかし暑い。 すると何故か寒気がしてぶるっと震えた。

          サウナにて