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今日のごはんと本 臨月編 4/13(土)〜23(火)

妊娠39週。
むくみにより手と足がぱつんとしている。
むくみ、今までの人生でなったことがなかったので、不思議な感覚。
お腹は、はちきれんばかり。
ひとりめの子のときと比較して、正中線はあまり濃く出ていない。それも不思議。
いつ生まれるか、日々そわそわして、落ち着くひまがない。

4/13 土曜日 晴れ

朝ごはん
パンいろいろ。
腹ごしらえして、早めに車で出発。
子どもの希望で、昼から実家に遊びにいく予定なので、その前にスーパーでお土産のフルーツとお菓子を買ったり、手芸屋さんに寄ったりするため。

おやつ
チーズバーガー、ポテト、アイスコーヒー。
カーテンの布地を買いに来た手芸屋さんが開くまで、マックにて休憩。
早めに家を出過ぎた。

昼ごはん
オムライス、マカロニポテトサラダ。
実家に遊びにいき、弟ファミリーも集合して、みんなでごはん。
案の定食べすぎる。

おやつ
エクレア、いちご、カフェオレ。
おやつがいろいろあって、お腹はいっぱいなのに、なんとなーく食べてしまう。
実家でのんびりしたあと、みんなで牧場へ。

おやつ
リコッタチーズと黒胡椒トッピングのソフトクリーム。
牧場にて。
天気がよくて気持ちがいい。
子どもの頃にも来た場所だけど、記憶がいっこうによみがえらない。
リニューアルされておしゃれになっていたからだろう。

夜ごはん
スーパーのお寿司と唐揚げ、焼きうどん。
帰りにスーパーで買い出しして、実家に戻り、みんなでごはん。


読んだ本

読まず。


4/14 日曜日 晴れ

夜中、腰が痛くて何度か起きる。
陣痛かなーと思い、覚悟を固めるも、痛みが薄れるのを繰り返す。

朝ごはん
オムライス、焼きうどん、いなりずし。
実家から持たされた、昨日の夜ごはんのあまり。
ありがたい。
子どもの病院や公園、本屋など、車であちこちをめぐる。

昼ごはん
サイゼリヤ!
がっつりラムステーキを食べる。
おいしかった。
みんなでのんびり外食するのは、産前はこれが最後かも。

おやつ
いちご。
熊本産のさがほのか。
佐賀産じゃないんだ、という驚き。
品種名なんだな。
おいしかった!

夜ごはん
ぶりの酢じめ、ぶりのお刺身、ねぎしょうが塩ごま油、小松菜のおひたし、キャベツのふりかけ、冷ややっこ、もち麦入り白米、春菊とえのきと豆腐のおみそ汁。
夫の作り置きがたくさんあったので、お刺身のサクだけわたしが調理する。
この前のアジの酢じめがおいしかったので、ぶりでも。
長崎県の天然ぶりのサク、安くておいしそうて、スーパーで即決した。
塩をまぶしておき出たドリップを拭き取り、あとは酢に10分ひたし、酢を拭き取って完成。
たいして手を加えてないけど、すごくおいしい!
塩と酢しか使ってないのにほのかに甘い。
シンプルなお刺身のほうには、刻んだねぎとしょうがを塩とごま油であえたものをあわせた。
これもすごくおいしかった。
夫にもどっちも大好評でうれしい。
子どももお醤油で食べ、おいしいと言っていた。
夫の作り置きも全部おいしくて、今夜も食べすぎた。

おやつ
チーズケーキ。
夜、足のむずむずで寝付けず。
夫に全力で揉んでもらうも、おさまらない。
あきらめて起き出し、空腹にまかせてスーパーで買ったチーズケーキをむさぼる。

読んだ本
『れもんうむもん』
読み返す。
臨月の仕事の進まなさに共感して泣きそうになった。


4/15 月曜日 雨のちくもり

大雨。
妊婦健診の日。
これが最後になるか、どうなるか。

朝ごはん
トースト、いちごヨーグルト。
はらぺこで起床。
今日もわたしが一番遅い。
トーストにチョコクリームをぬりたくる。

昼ごはん
カレーうどん、ミニかつどん。
健診の帰りに、送迎してくれた夫とうどん屋さんへ。
前にも来た、すごくおいしい店。
カレーうどん、揚げものや温玉がトッピングされていて、しかも安くて、当然のようにおいしくて、感動した。
ミニカツ丼もうまかった。
限界を超えて食べてしまった。

おやつ
クッキークリームアイス、コーヒー。
おなかいっぱいなのに、糖分をとりたくて、コンビニにて購入。

仕事、あれこれいろいろと進めているものの、遅れが巻き返せず、謝罪の連絡をする。
あたたかいご返信をもらって泣く。
産んだら、なるべく早く復活したい。
書く仕事が好きだ。
やりたい気持ちに、頭と体が追いつかないことが、もどかしい。
この焦りがお腹のなかの人にも伝わっていそうで、申し訳ない。
きみはなにも悪くない。
出産も育児も仕事も、ぜんぶうまくやろうなんて、無理な話なのだ。
なんとかかんとか帳尻を合わせ、やぶれかぶれで、人生をしのいでいくしかないのだ。

夜ごはん
食べず。
昼間食べすぎたのにくわえて、吐き気が止まらず、夕飯は抜くことに。

おやつ
チーズケーキ。
夜、ちょっと吐き気がましになったので、スーパーのチーズケーキを一切れ食べる。
でも、だんだんまた吐き気が強まる。
つわりとは違う、独特な吐き気。
胃の奥から、嫌な濃い風がすーっとのぼってきて、のどで停滞している感じ。
あと、胎動が止まらない。
キックの反動を利用してむりくり出てこようとしてるんじゃ、と思うくらいけりまくっている。
元気でなにより。


読んだ本
『THE ART OF 君たちはどう生きるか』
続きを合間あいまに読む。

『ドラフトキング』
とにかく落ち着かないし、吐き気で眠れないので、1巻からひたすら読み返す。
熱い。


4/16 火曜日 くもり時々晴れ

朝ごはん
もち麦入り白米、具だくさん豚汁、ラタトゥイユ。
夫のラタトゥイユ、うまい。
昨日の夜たべられなかった、夫の作った豚汁もおいしかった。
毎日ほんとにありがとう。

昼ごはん
バターチキンカレー、白米、サラダ。
近所のカフェにてテイクアウト。
シンプルで誠実なおいしさ。
しみじみ味わって食べた。
昨夜みたいにまた吐き気が強まる懸念があるから、パンを買うのはぐっとこらえた。

おやつ
ガツンとみかん。
お産の予習のため、助産師さんのYouTube動画を見ながら。
その後、お産を進めるべく、海辺を散歩。
気づけば一時間以上歩いていた。
海、見飽きないから、どんどん歩ける。

おやつ
いちご、チョコチップクッキー。
食前に少しつまむ。

夜ごはん
唐揚げ、ラタトゥイユ、小松菜のおひたし、ごま塩ごはん、かぼちゃのポタージュ、ケーキ。
今夜はお祝いごとがあり、夫があれこれ用意してくれる。
かぼちゃのポタージュ、甘くてとろとろでおいしい!
玉ねぎとにんじんも入っているらしい。
スープストック風のごま塩ごはんもおいしかった。
子どももばくばくと食べた。
ちょっとしたパーティー。
いい夜。


読んだ本

『ドラフトキング』
最新刊まで読み返す。

『衣食住 「あたりまえ」の見直し』
蔵書を読み返す。
暮らしの本が好き。
本当にいろんな生き方がある。


4/17 水曜日 くもり、だったような

腰の痛みとお手洗いで、起きては眠りを繰り返す。
そわそわしてどうにもならない。
なんというか、モラトリアムな感じ。

朝ごはん
トースト、スクランブルエッグ、かぼちゃのポタージュ。
子どもの残したトーストとスープも食べ、満腹に。

おやつ
いちごミルクアイス。
夫と市場へ出かけて買い物。
運動もかねて、じっくり見てまわる。
真っ赤をこえて黒ずんだ完熟トマトや、糸島の小麦粉、クレソンなどを買ったあと、地元のミルクといちごでつくるアイスをテイクアウト。
おいしくて、ぺろりと消えた。

いちごミルクアイス

昼ごはん
ハンバーガー、ポテト。
市場の帰り道にテイクアウトして、公園で食べる。
糸島野菜のハンバーガー、さすが野菜がうまい。
出産ギリギリまで、いろいろ食べられていて、ありがたい。

おやつ
シュークリーム。
夫が買っておいてくれたものを、半分こする。

おやつ
いちご。

夜ごはん
クレソンと豚肉の甘辛炒め、キャベツのせん切り、ラタトゥイユ、冷やしトマト、もち麦入り白米、具たくさん豚汁。
野菜たっぷりの献立、ぜんぶおいしかった!
トマトは夫も子どもも食べられないので、ひとりじめ。
水分たっぷりで味も濃くて、最高だった。
トマトの季節がもう少しでやってくると思うと、わくわくする。

おやつ
おからのかりんとう。
今夜も足のむずむずそのほかで眠れずひとり起き出し、昼間市場で入手したおからのかりんとうをぽりぽりと食べる。
気づいたらなくなってた。
不思議。

読んだ本
『透明なゆりかご』1、2巻
そういえば読んだことがなかった人気作家さんの本。
絵、人物の表情に、パワーがあって、すごく胸に迫るマンガ。
産院という舞台も、ひとごとじゃない。

『よなきごや』上下巻
こんな場所があったら素敵だなーとしみじみ思いながら読んだ。

『不浄を拭う人』1〜6巻
ずっと気になっていたマンガ。
眠れぬ夜に一気読み。

『Shrink』12巻
日付が変わってKindleで読む。
最新刊も面白い。
依存症治療についての本、ちょこちょこ読んでいるけど、こうしてマンガの形でいろいろと知ることができると、理解しやすくてすごくありがたい。
今の時代に必要な作品だと思う。

『来世ではちゃんとします』12巻
日付が変わってKindleで読む。
みんなダメでかわいくてひとごとじゃない。
大好きなマンガ。


4/18 木曜日 晴れ

寝不足の朝。
子どもに「おきてーちこくーおきてーちこくー」と起こされる。
かわいい。

朝ごはん
トースト、目玉焼き。
今日は、子どもの残したブルーベリージャムを塗って食べた。
食後、お腹のあたりが痛んで、横になる。
そのまま二度寝。
保育園に行く子どもが、いってきますと声をかけてくれて、なんとか返事だけした。

おやつ
いちご。
寝起きにつまむ。

昼ごはん
中華!
たくさん寝て、痛みが消えて起きる。
散歩をかねて夫とランチへ。
大好きなお店で、いろいろとシェア。
前菜主菜デザートまで、しっかり食べる。
帰宅後、眠気に襲われて昼寝。
寝まくっている。

デザートとコーヒー

おやつ
クッキー。
1枚つまむ。

夜ごはん
牛肉とクレソンのオイスター炒め、ラタトゥイユ、もち麦入り白米、具たくさんみそ汁。
夫の炒めもの、格が上がっている。
めちゃくちゃおいしくて、そんなにお腹減ってなかったのに、どんどん食べてしまった。
ウー・ウェンさんのレシピを参考にしたそう。
夫、ウー・ウェンさんとの出会いにより、料理の腕が一段階上がった気がする。
昨日市場で買ったクレソン、野生的な味。
人を選ぶかもしれないけど、わたしはすごく好き。
今夜もしあわせな夕食。

おやつ
チョコレートアイス。
眠れない。

おやつ
クッキー。
眠れないんだ。

読んだ本
『銀河英雄伝説』29巻
つらい展開が続く山場。
それでも美しい絵。
最後まで見届けたい。

『ジョジョランズ』3巻
緊張感が途切れない。
主人公きょうだいの哲学が、まさに今の時代に必要とされているものだと感じる。
窮地に追い込まれ、息がつまる。
それでも自分の意思を押し通そうとする。
結果的に押し通せなくても、先が見えてくる。

『わっしょい! 妊婦』
蔵書を読み返す。
前に読んだときはつわりの真っ最中だったなと思うと、感慨深い。
出産のくだり、改めて読んでみても、あまりに大変そうで、この体験談を面白い読み物に昇華してる著者はすごい。

『そもそもうちには芝生がない』1〜3巻
40代ってハードだけど楽しくも生きられそう、と元気の出るマンガ。
ハードだけど!

『葬送のフリーレン』13巻
日付が変わって読む。
静かで美しい。


4/19 金曜日 晴れ

腰の痛みで何度か起きる。
なかなか本陣痛はやってこない。
まだか、まだなのか。
落ち着かない。
これはもう「待つ」気持ちを一旦脇において、別のことに気を逸らそう。
と思うけど、なかなか。

朝ごはん
もち麦入り白米、納豆、梅干しとかつお節のお吸いもの。
しみじみ朝ごはん。
しっかり食べる。

昼ごはん
マトンカレーとナンのランチセット。
散歩をかねてランチへ出かける。
産んだらしばらく出かけられないので、今のうちに。
お腹ぱんぱん。
産後は節制しよう。

マトンカレーセット

おやつ
塩チョコバウム、アイスコーヒー。
お腹いっぱいのはずなのに、ランチの帰り道に買ったおやつを、帰宅してすぐ食べきった。
自分の食欲におののく。
胃のむかつきがここのところないので、お腹のなかの人は、下がってきているはず。
もうすぐのはず。
気を逸らそうとしても、そわそわする。

夜ごはん
ぶりのお刺身、アボカド、梅干し、もち麦入り白米、ベーコンとさつまいもと玉ねぎのミルクスープ。
今夜もおいしくて栄養たっぷりのごはん。
夫への感謝が尽きない。
子ども、お刺身が気に入ったらしく、しっかり食べてくれる。
好きなものが増えてよかった。

読んだ本
Kindle unlimited に加入して、出産エッセイマンガを読みあさる。
ぜんぜん気を逸らせてない。
生まれてくる人の数だけ、妊娠、出産の形がある。
エッセイのなかで、妊娠出産に非協力的な夫エピソードに出会うと、カーンと頭が熱くなってしまう。
自分だったら、と想像すると、とても許容できない。
許容できないのは自分が未熟だから、とは思わない。
わたしは未熟な人間だけど、それはわたしが人としてないがしろにされていい理由にはならない。

『宝石の国』
ついに完結すると知り、一気に読んでいく。
きれいで残酷。


4/20 土曜日 くもりのち雨

夜中、突き上げるような吐き気があり、二度起きる。
腰の痛みもあり。
本陣痛にはならず。

朝ごはん
トースト、目玉焼き。
ごはんのあと、少しのんびりしてから、子どもの希望でショッピングモールへ。
室内遊び場で遊ぶという子どもを夫にゆだね、散歩をかねてモール内の本屋にいりびたり、あれこれ物色。

おやつ
ポテトチップス、コーヒーのコールドブリュー。
スタバにて。
貴重な自由時間だったと、あとから噛みしめるんだろうなあ。

昼ごはん
とんこつラーメン。
フードコートにて。
半替え玉した。

おやつ
桜もち。
甘いものをリクエストしたら、夫が買ってきてくれた。
いい香りで、ほんのり甘くて、とてもおいしかった。
ふたつ立て続けにぺろり。

夜ごはん
カツオのお刺身、いろいろ野菜の煮物、小松菜のおひたし、もち麦入り白米、具たくさんミルクスープ。
連日のお刺身、ぜいたく!
しかし安い。そしてうまい。
子どもももりもりと食べた。
夫の新作煮物、ほんのりみそ味でやさしい味。
ウー・ウェンさんのレシピだそう。
夫の料理の腕が、どんどん上がっている。
わたしももっと腕を磨こう。
できることが増えるのは楽しい。
手の込んだごちそうは作れないけど、日々のふつうのごはんを、おいしく楽しく作り続けていけたら最高。
今日も満腹。


読んだ本
『低コストライフ』
本屋さんでジャケ買い。
自分の感覚にしたがって生活を整える考え方に、とても共感する。
著者のYouTubeも見てみたい。
動画を見続けるのが得意じゃないので、普段あんまり見ないけど、出産直後にのんびりしたいときによさそう。
それから、この本は装丁も素敵。
遊び紙がある本、ゆとりを感じてとても好き。

『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』
英国の心理療法士のかたの著書。
冒頭から感情を揺さぶられ、記憶が噴出して、なかなか読み進められない。
一章を読み終えたあと、ひとりで風呂に入りながら、たかぶりがやまずに声をあげて泣いた。
もういい大人なのに。
子どもの頃に味わったある種の感情というのは、いつまでも何度でも、生々しく再生される。

『対岸の家事』
夜中に目が冴えて、眠れないまま一気に読む。
家事をめぐる、いろんな形の家庭の小説。
おもしろかった。
ラストの主人公の選択、わたしなら選ばないで一生許さないだろうなーなど、あれこれ考えながら楽しく読んだ。


4/21 日曜日 くもりのち雨

結局眠れず朝になる。

朝ごはん
ベーコンのカップケーキ、バナナのカップケーキ、トマトスープ。
夫が朝からカップケーキを焼いてくれる。
あつあつでおいしい。
わたしは自分用にトマトスープも追加で作った。
トマトを切ってオリーブオイルと塩とハリッサとチーズとあえて、レンジで温めて完成。
こちらもうまかった。

雨予報だけど少しでも外で遊ぼうと、朝イチで海辺の公園でピクニック。
1時間くらいで雨が降ってきて、早々に退散。

おやつ
クッキー、じゃがりこ。
車内にて。

昼ごはん
野菜たっぷりのとんこつラーメン。
自宅にて袋麺。
炒めた野菜をたっぷりトッピング。
マルちゃん正麺のとんこつ、久しぶりに食べたけどおいしい。
糸島のねぎラー油をかけると、さらに最高だった。

おやつ
クッキー、桜もち。
ちまちまとつまむ。

夜ごはん
餃子、いろいろ野菜の煮物、梅干し、もち麦入り白米、具たくさんミルクスープ。
作り置きの冷凍餃子を食べつくす。
自分の作った餃子、特別おいしいわけでもないけど、焼きたてで食べると、十分しあわせになれる。


読んだ本

『正欲』
前から気になっていた本を、自分なりのタイミングで読む気楽さ、たのしさ。
すごく面白い。
性というものに悩んできた人生なので、そして個人的に参加している演劇集団で脚本を書くときには外せないテーマなので、この物語は他人事じゃない。


4/22 月曜日 雨

お腹はカチカチ、胸はちくちく、疲れた体で迎える朝。
予定日は過ぎたけど、まだ本陣痛はやってこない。
お腹のなかの人、いつ会えるだろう。

朝ごはん
納豆、いろいろ野菜の煮物、もち麦入り白米、塩昆布と梅干しのお吸いもの。

おやつ
クッキー。

雨のなか、夫の運転で健診へ。
転院後はじめて、内診を受ける。
ちょっと痛い。
子どもは下りてきはじめているけど、子宮口がまだそこまでは開いていない、とのこと。
数日待っても陣痛が来ない場合、入院して、バルーンを入れ陣痛促進剤を使うことに。
ひとりめのお産のときは、今回と同じく予定日を過ぎていたけど、弱めの促進剤を使いつつ、自宅で陣痛を待つスタイルだった。
産院によって方針が違うのか、最近のトレンドなのか。
できればもう少し様子を見て、自然に陣痛が起きるのを待ちたかったものの、予定日を過ぎると胎盤の機能が低下していくそうなので、提案された方針でいくことにする。

迎えにきてくれた夫に、陣痛がこなかったら数日後入院すると伝える。
なんかさみしくなってきた、と言う夫。
急に陣痛がきて入院、という運びだと、バタバタするからさみしく感じるひまがないけど、あらかじめ入院が決まっていると、それまでの間にさみしさの予感がする、ということらしい。
わかる気がする。
さみしいと思ってくれることがうれしい。
それを言葉にしてくれることも。

昼ごはん
焼き肉!
健診の帰りに夫と焼き肉。
焼き肉を食べると陣痛が早くくる、というジンクスがあるらしい。
まったく信じていないけど、焼き肉を食べる口実にする。

おやつ
アイス、カフェラテ、クッキー。
コンビニでおやつを調達して帰宅。
雨はやまないし、散歩はせず、夫とのんびり過ごす。
夕方になって、少しでも歩こうと、夫と一緒に子どものお迎えにいく。
ママの傘に入る、という子ども。
「ママのことだいすき」「◯◯(自分の名前)とママ、ハート?」など、わけわからんくらいかわいい言葉をかけてくれる。
わたしも大好き、ハートだよ、と答える。
愛くるしい。

夜ごはん
回鍋肉、いろいろ野菜の煮物、梅干し、もち麦入り白米、具たくさん豚汁。
夫の回鍋肉、どんどんおいしくなっていく!
おなかいっぱいだからあんまり食べられないなーと思っていたのに、しっかり食べ切った。

回鍋肉!

読んだ本
『正欲』
NSTを受けながら読み終える。
すごくおもしろかったし、いろんな感情や考えがふつふつとわいた。

わたしのなかにもある正欲、その傲慢さに怖くなったし、一方で、正欲から自分がはみだしていることの恐怖、それがばれたら疎外されるかもしれない不安も、生々しく再生された。
人間の社会、とりわけ現代社会には、えげつない息苦しさがある。
人類が生き延びていくため編んできた網に、みずから絡め取られて、自家中毒になる。
社会の外側を感じられる時間が少しでもあれば、息苦しさはゆるんでくる気がする。
自然とか、野生とか、宇宙とか。
それらの一部である実感が今はなかなか得られないからこそ、苦しみが生まれるのだとも思う。

多様性という概念について。
ダイバーシティは素敵でキラキラした概念であり、とってもいいもの、と捉えるべきである、とおおむねみなされているこの状況は、日本独特のものだよな、と読みながら改めて感じた。
輸入された概念。
多様性を受け容れることが自分たちの社会を継続していくため切実に必要であると、感じたことは特にない人のほうが、現在も日本ではマジョリティなんじゃないか。
欧米諸国では、人間が多様であることにより引き起こされるカオス、どうしたって均質にはなりようもない現実を、歴史のなかで突きつけられ続けていて、じゃあもう仕方ないからこのカオスを受け容れてやっていくしかないか、ものすごくしんどいけど、というのを一旦落とし所としたのが、ダイバーシティの出発点なんじゃないか、とわたしには思われる。

決していいもんじゃないしベストなんてない、でも比較的、かろうじて、マシなもの。
そういうものをできるだけ懸命に、なげやりになりそうになるのをぐっとこらえて、選び続けていくしかないと、いつも思う。

『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』
続きを読んでいく。


4/23 火曜日 くもり

朝ごはん
トースト、目玉焼き。

予定日を過ぎているから、いつどうなるかわからないので、夫は常にわたしのそばで待機状態。
ありがたい。心強い。
子どもを保育園へ送ったあと、一緒に車で出かける。
家具屋さんでソファを見たあと、本命の大型書店へ。
できるだけお産を進めるべく、店内を散歩。
本屋に来ると、疲れを忘れて歩くことができるから、個人的には散歩にうってつけ。
今日は子どもがいないので、2時間半がっつり見てまわり、久しぶりに思いきり紙の本を買い込んだ。
夫は併設されているカフェで、自分も本を買ってのんびり読みながら待っていてくれた。
どこまでも優しい。
満ち足りて本屋をあとにする。

昼ごはん
野菜天ぶっかけうどん、ミニ牛丼。
夫とふたりして推しているうどん屋さんへまた行く。
つめたいうどんもおいしかった!
天ぷらも妥協なくうまい。
どんぶりも。
おすすめを聞かれたら真っ先に名前を挙げたいお店。

野菜天ぶっかけうどん

おやつ
ミルクレープ、塩チョコバウムクーヘン。
コンビニでおやつを買って帰宅。
気づいたらふたつ、立て続けに食べていた。
ちょっとひと口のつもりが、気づいたら最後のひと口だった。
自分がこわい。

夜ごはん
ブリのお刺身、いろいろ野菜の煮物、もち麦入り白米、具たくさん豚汁。
夜はさすがにお米を少なめに。
ブリ、おいしかった!
夫のおみそ汁、心からやすらぐ味。
いつも本当にありがとう。

読んだ本
『だんドーン』3巻
おもしろい!!
セリフが多いけど、それが読みにくさじゃなく読みごたえにつながっている。
どぎつい展開が続いても、描写の濃度を絶妙に読みやすく調整してあるので、つらくてページをめくる手が止まるところまでは至らない。
すごい技。
それもすべて、作者が伝えたいものをとことん伝えきるための手段だということも感じる。
愛と情熱と使命感にあふれたマンガ。

『かざらない人』
本屋さんで表紙買い。
ほどよく濃くて、心地いいインタビュー集だった。
装丁もとても素敵。
いい本に出会えた。

夜は子どもと夫と、ぎゅうぎゅうにくっついてベッドに寝そべる。
子どもにも入院の話はすでにしていたし、子どもは平気そうににこにこ笑って話を聞いていたけれど、夜になって寝る段になると、泣きそうな顔でひっついてきた。
ぴったり身を寄せ、だっこした。
大好き。たからもの。

出産することへの怖さが、じわーんとまとわりついてくる。
バルーンや陣痛の痛みへの怖さ、そして、自分とお腹の子の命がかかった行為への恐怖感。
でも、リスクを取らない選択肢は、はなからない。
出産を選択したすべての妊婦が、リスクを負っている。
リスクを圧倒的に上まわる喜びに、命をかけている。
怖さと同時に、打ち震えるような期待が、胸にひたひたと寄せてくる。
それから、夫と子どもと、しばらく離れるさみしさも。
今夜も眠れない。



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