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才能は安売りするものだ


映画から連想する料理cinemanma!のMinekoです!


先日、アリー/スター誕生を観て気になった台詞があります。



ここにいる全員に才能はあるんだ。だが、伝えたい思いがあっても、人の心に届く表現ができるかは別の才能。
その運は、実際に試してみるまでわからない。


ストーリーが始まってすぐ、自信がなくて夢に本気で向き合おうとできないアリーに向け、ジャクソンが伝えた言葉です。


そう、誰にでも才能はあります。これまでも多くの人がそう言っていたし、私もそう思います。


この映画を観てから才能について、しばらく考えていました。


◻︎「凄いね」という言葉を素直に受け取れないのはなぜ?


私の才能ってなんだろう?


私の仕事ぶりを見ていてくれる方々は、料理やセンス、発想力というところを評価してくれます。


「才能だね〜。」なんて言ってくださる。


とてもとても嬉しいことなのですが、そう言われると、あまり自信がないんです。


だって・・・料理やセンス、考え方でさえ、かっこ悪いくらい足掻いてるし、起きている間ずっと、もしくは夢の中でさえ、そのことに努力しているから。


「結構、ジタバタしてんだよな〜。」と思うから、「凄いね!」という言葉をもらうと、時々、その人に嘘をついているような罪悪感を抱くこともあるんです。


だからと言って、「いやいや、そんなことないですよ。」と、褒めてくれたことに対して謙遜で返すのは失礼。


だから何となく、消化しきれないモヤっとしたものが心に残るんだなぁ。


◻︎努力やモチベーションが必要なことは、才能とは言えないと思うのです。


そして、「私には〇〇(技術)の才能がある!」と勘違いしてしまうのはちょっと危険。


技術を才能にしてしまうと、苦しくなります。体のどこかに不具合が生じたときに、行き止まりで自分を責めてしまいます。


もしくは、自分よりも長けている人を妬むこともありますよね。


するとまた、努力して情報収集をしたり腕を磨くし、モチベーションを上げるために仲間を作ります。


楽しかったとしても、結構大変ですよね。


でもね、わたし、“才能”って、そんなに大変なものじゃないと思うんです!


◻︎才能は安売りできる


努力したものって、安売りしたくないですよね?


時間もお金も気持ちも、たくさん注いだものには、自分にとって相当な価値があるものです。


その価値を思い通りに伝えられたら、それが『お金』に変わるわけです。特にクリエイターは、原価ではなく、注いだ“力”に対してお金をいただくわけですよね。


そりゃあ安売りなんてしたくない!正直な気持ちです。


でも、本当の才能は、もっともっと安いものなんじゃないでしょうか。むしろ、ただで売ってしまえるもの。(謎々みたい)


『なぜ、それほど努力ができるのか?』=才能


探っていくと、わたしの場合のそれは、『大切な人や物事を自分のこと以上に愛する才能』でした。


必死な時にも、大好きな人を優先できる。映画が大好きだから、努力をして人に伝えられる。一度好きになったものや場所へは、ずっと通い続ける。


別に対価を得られなくても愛することを、せずにはいられない。好きなものへの“愛情”を感じている時が、すごく幸せなんです。(その代わり興味のない物事にはひどく無関心。笑)


息を吸って吐くようにできることだから、「人様にお知らせするほどのことでもない。」と思っているような自分の特性。


それが、きっと才能。


誰にでも、才能はあります。あなたの才能は何でしょうか?


呼吸するようにできていることって何かしら?


それに気づくと、世界が変わって見えるくらい、生き心地よくなりました。



Live, Love, Laugh, and Be..."HAPPY"

2019.06.03
Mineko Koyama

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