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シマエナガとけんかする。

私には4人の子どもがいて、40歳で産んだ末っ子は初めての女の子。
現在小学一年生。
クラスでは一番背が低い。
お姉さんのように大きな同級生からは「赤ちゃんみたい」と愛でられ、
喜んでいる。
大学生、高校生、中学生の大きなお兄さん3人に囲まれている娘。
我が家ではいつも、小鳥さんとか、ひな鳥とか呼ばれている。
そんな小さな娘を、娘が大好きな「シマエナガ」にたとえて、娘との小さな日常生活を綴っています。

夕食後、めずらしく一人でお風呂に入ったシマエナガ。
お風呂場でなんか怒っている。
「ない。せっかく並べてたのに!ここにあったやつどこにやったの?!」
お風呂場の窓辺に並べてあった、ゴム製のカプセルの中に、
小さなお風呂用のクレヨンと水が入ってたもの。

今日、日中にお風呂場を掃除したついでに、
シマエナガのお風呂場で散乱していたおもちゃなどを、
片づけてしまったのだ。

おもちゃが水浸しのままだとだんだん汚れてくるし、
たまには乾かしたい、と思い水を切って干してしまっていた。

どうもそれがダメだったらしい。
「水がなくなるかどうか実験してたのに!」
と怒っていて、お風呂から上がってもなかなか機嫌が直らなかった。

「ごめんね。使ってたの気づかなくて。お風呂掃除したついでに片付けちゃったんだ。ごめん。」
とシマエナガに謝った。
勝手に片づけて申し訳なかったけれど、
悪気はなかったことは、シマエナガにもわかってほしい。

いったんは謝ったけれど、
こちらもこれ以上媚びるのもどうかと思い、
家事に戻った。

***
そして、私が洗い物などしている間に、
シマエナガは学校の算数のドリルの宿題をしていた。
「ねえ、ママ、丸付けしてー」
とドリルを見せてくる。
すると、ドリルの右上には、
「ママ、おこってごめんね。」
とえんぴつで書いてあった。
直接、口でごめんね、と言われるよりもずっとうれしくて、
ゆっくりじんわり、心に優しさがしみこんでくる。

丸付けを終えると、
「おこってごめんね」の下に、
「いいよ」と書き加えてシマエナガに渡した。
シマエナガがそれをみてにっこり笑う。
そのあと、二人でぎゅーっとハグをして、
お互いにごめんね、と言い合った。




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