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犬アレルギー

りゅういちです。

新しいチャレンジです。
作詞だけじゃなく、創作の一環として
ショートストーリー、ショートショートのような短編小説も投稿してみたいと思います。

手が疲れてきました。

いいねと思ったらハートをお願いします。笑

「犬アレルギー」

僕はピンチだ。
先生が家庭訪問に来ることになった。
前回のテストは赤点だ。
絶対に叱られる。
それを聞いたら親にも叱られる。

僕はウソをついた。
「先生、実は今ウチに犬が2匹いるんですけど、ケンカしてケガしてしまって、これから手術をするんです。バタバタしてるから、それが落ち着いてから家庭訪問してほしいって親が言ってて…」
僕は犬アレルギーだ。
どうだっていい。だって先生が来たら
「犬は入院してる」とでも言えばいい。
とにかく今をどうしのぐかだ。
先生が家庭訪問に来るまでに
テストでいい点を取ればいいのだ。
先生は納得した。
助かった。命拾いした。

次の日、クラスメイトのショウタが教室でこんなことを言った。
「先生!学校の裏の河原で、犬が捨てられてたんだ。2匹。たぶん夫婦だよ。」
今どきそんなこともあるもんなんだなぁと思った。

そして、2匹はうちに来ることになった。
先生が犬好きな僕のもとへと提案したのだ。

さらに3日後。
犬が増えた。夫婦が産みやがった。
結果色々あって、計6匹になった。もはや犬カフェだ。
僕は犬アレルギーだ。
僕は、とうとうアレルギーを発症した。
そして、入院することになった。

たった一度のウソが、人生をダメにしてしまうこともある。

僕はピンチだ。
この状況がではない。
自分がなぜこんなことになったのか、頭の中がパニックなのだ。

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