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境界線/バウンダリーを意識することで生きやすくなる

 人間が生きていく上で最も大切なのは、境界線(バウンダリー)だと最近つくづく思う。

 人間が生きていく上でのトラブルや苦しみは、ほぼ人間関係だからね。

親子であっても友達関係であっても、上司と部下、恋人同士、夫婦、嫁姑関係……全ての関係において、トラブルや悩みの原因はこの境界線。
相手を思うが故にこの境界線を踏み越えて、相手の為にといいながら相手の為じゃないことを押し付けたり余計なことを言ってしまったりしている。

境界線は目に見えると良いのですが、見えないことでこの存在を知らない人だってたくさんいる。

心の問題で相談に来てくれる方のほとんどは、この境界線の曖昧さが原因で、トラブルや息苦しさで身動きが取れない状態になっている。

この境界線を学ぶだけでも、ずいぶん気持ちが楽になる。

幼い時からいわゆる毒親と言われる親に育てられると、この境界線がほとんどなく境界線の存在すら知らずに生きてきている。

家で例えるなら、隣の家との境界線を踏み越えて、勝手に他人の敷地内に入り込みよその庭でキャッチボールをしたり、他人が植えてる木や花に「これは私の趣味じゃないから」と勝手に切ったり文句を言ってるようなものだろうな。
隣の家とはきちんと目に見える境界線があるからこんなことはあまり起こらないだろうが、人間関係においてはこんなことがしょっ

だからこの境界線を意識する練習をしてもらっている。

親にずっと支配されて育ってきた人は、境界線がないことによりお友達に支配的な人を選んだり、支配的なパートナーを選びやすい。

親から大切に育てられずに虐待されてきた人は、いじめにあいやすいし、自分の感情を押し殺して心が壊れるまで我慢して生きている人が多い。

しかしその毒親の親も間違いなく毒親なのだ。

意地悪な姑も、元々自分自身が意地悪な姑に理不尽に扱われたのだ。

今、生きることが苦しいと感じている方は、我慢せずに心の声に向き合ってほしい。そして、自らの境界線に気がついてほしい。

この境界線を踏み越えてくる人とは、距離を置いてほしい。

境界線を踏み越えさせない決意が必要だ。

夫だから、上司だから、親だから、そして子供だからといって、この境界線を破って踏み越えさせてはいけない。

もし、今まで親や上司や夫に大切にされてこなかったなら、自分が自分を大切にしてあげてほしい。

もう無理しなくて良いのだよ。

自分が自分を甘やかして大切に大切にしてあげてほしい。

そして、この境界線を常に意識すること、つまり人との距離感の取り方を練習してほしい。

自分と他者との境界線を明確にし、他者の人生を生きたり、または他者の荷物を押し付けられたりしないようにすることで、人生が無限に広がる。

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