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今回の個展に対する思い。

個展のタイトルである「Sein」は
ドイツ語で『存在』を意味します。

今回の個展は、実は私の祖母の為に
開催することを決めました。

祖母は色々諸事情あって、
先月より博多から大阪に引っ越してきました。

現在実家で一緒に暮らしています。

私の作品を昔から気に入ってくれていて、
孫フィルターもあるんでしょうけど、

まるで神棚のような扱いをしてくれていた時も
あるそうです笑

90代にしては全然元気な方ですが、
年齢的なところだけ見れば
そう先も長くないとは思いますし、
一度私の作品が沢山展示されているところを
見せたいと母から打診がありました。

正直、今年はあまりモチベーション的に
個展をするつもりはなかったのですが、
私が長年お世話になっているギャラリー1616
1階にありスペースも広く、
車椅子でも入りやすいこともあり、

急遽オーナーさんに初夏頃?
今年まだ空いているところはあるか伺いました。

日曜を含める日程では
もう空いているところはなかったのですが、
この日程ならと無理をきいて頂き、
この度開催する運びとなりました。

どのような個展にするか、大まかなイメージは
すぐにインスピレーションが降りてきました。

最初に祖母にプレゼントしたのは
パステルアートの作品なので、
過去作をメインに私のアーティストとしての
変化の過程を見て取れるような
展示にしようと思いました。

MIO YOSHIDAがアーティストとして
活動を始めてから今日に至るまでの軌跡を
辿るようなものにしようと。

ここ数年はstudio sizmaで展示をしている影響もあり、
素人ながら少しだけ空間演出的なものも加えたいと思い、
一番の友人の手も借りています。

去年の東京個展の時にも
めちゃくちゃ力を貸してくれたこみぃ

今回のDM、プロフィール、キャプションデザインを
担当、演出のアドバイスも色々してくれて
本当に大助かりでした。

いつもギリギリにならないとなかなか
腰の上がらない私のお世話をしてもらっているので、
感謝しかありません。

ご本人の意向もありここでは伏せますが、
私の画家としての活動をずっと長い間
支援し続けてくださってる方もいます。

私は本当に、めちゃくちゃ
沢山の人のお世話になりながら生きています。

贔屓目なしに、相当恵まれながら
生きている自覚があるので、
その罪悪感に苛まれた時期もありました。

自分にそんな価値はないのに、
さっさと死んだ方が周りのためになると思った時も
何度もあります。

その度に色んな人に励まされ、
多くのサポートを受け、
今日までやってこれました。

この2、3年ほどは特に、
色々受け入れ難いことなどもあり、画家として、
そもそもひとりの人間として
どう生きていくか考える時間が多かったです。

指針としていたものをほぼ失ったような状態で、
それでも生きていくしかないと自分を追い詰め、
だいぶ精神面が荒れて
多方面にご心配とご迷惑もおかけしました。

なんといっても、両親の存在は何よりも大きくて、
こんな娘をよく見捨てずに育ててくれたなと
ほんとに思います。

この辺は詳しく語ると死ぬほど長くなるので
割愛させてください…。

今年の半ば頃からは
『考えない時間』を
意図的に沢山取るようになりました。

世間の常識や流行を目の当たりにする毎日で、
画家として、人間として、
もっと自分に厳しく鍛えて生きていかなければ、
この社会に置いていかれるという恐怖を抱え、
知らないうちに肩の力を入れっぱなしで生きていた。

昔よりは随分とオープンマインドで
生きれるようにはなったものの、
まだだ!まだ足りない!と不足ばかりを見ていました。

もっと、やらなければを減らしていこう。
もっと、リラックスして、気楽に生きていこう。
もっと、自分の心地良さ、気分の良さを大切にしよう。

頭でしか受け入れることが出来ていなかったことが、
やっと少しずつできるようになってきました。

私という『存在』は周りにある
全ての『愛( I )』で出来ている。

それはきっとみんな同じ。

私が特別なのではなく、みんなそう。

私がどれだけ愛されてきたか、愛されているか。
そして会場に来たあなたも、
どれだけ愛されてきて、愛されているか。

そんなことを少しでも感じていただければ本望です。

愛などどこにもないとしか思えないような経験も
沢山あると思います。

私たちの魂、純粋な部分は何を楽しみに、
何を望みにこの地球に生まれてきたか。

辛いことや悲しいことがあると、
人それぞれの『望み』が明らかになり、
経験を重ねれば重ねるほどそれはより鮮明になり、
思いが強くなる。

心で思い描く『願望』が叶った現実というのは、
もうすでに存在している。

ただ、見えていないだけ。

見えるようになるには、一体どうすれば?

そのきっかけを掴めるような、
思い出せるような作品を創り続けたい。

私が私で、あなたがあなたでいられるような、
ありのままになる瞬間。

ほんの少しのズレを修正するような時間。

すでにあなたは癒されていて、
成長と進化を続けている。

そんなことが伝われば嬉しい。

私自身も、この世界を生きていく中で、
度々忘れてしまうことを、
私自身のために思い出せるように描き続けたい。

そんな想いの詰まった個展です。

Twitter : @m0i0o_oxo

Instagram : @healing.artist.mio

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私の芸術家としての活動を応援して頂ければ幸いです。 記事を見てくださりありがとうございます。