みお

しがない大学生。 日暮し、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を

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天地初めて発けし時、

古事記は稗田阿礼が誦習したものを太安万侶が記録したと言われている。1度見たもの、聞いた事は忘れなかったらしい。彼ほどの暗記能力を手に入れたいものです。 初投稿なので自己紹介を。 2001年生まれ現在20歳児の乙女座の女。A型の女。よく笑ってよく寝てよく話してよく食べる女。友人曰く、語彙が変でいつもご機嫌な女。好奇心旺盛な女。 好きなことは歌うこと、アニメを観ること、本を読むこと、映画を観ること、舞台を観ること、写真を撮ること、動画を作ること、神社に行くこと、美術館や博物館に

    • これからのことはこれから知ればいい きみを栞のようにつつんで

      恋人と付き合って3ヶ月が経った。 世間的にはまだまだピヨピヨカップルだけど、一緒にいる時間が長すぎて「あれ、まだ3ヶ月なんだ」という感覚だ。 魔の3ヶ月、と聞いたことがある。 どうやら恋人たちにとって3ヶ月とは、最初の山場らしい。 付き合い始めの「ずっと一緒にいたい」という気持ちが落ち着く頃のようだ。 「最初の3ヶ月がいちばん楽しい」とも聞いたことがある。恋人の溺愛が続くのは3ヶ月あたりまでらしい。 わたしには今の恋人以外に溺愛された記憶がないので、この先どうなるのかよく分

      • 君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ

        いつの間にか、2023年が終わっていた。 2023年の振り返りnoteを投稿しようと思っていたのに、もう2024年を迎えて25日も経ってしまっている。 予定と予定の間に3時間ほどの暇が生まれてくれたので、久しぶりに書いている。 現在、時刻は16時26分。 アルバイト先の近くにあるスターバックスで、ジョイフルメドレーティーラテを飲みながら、パソコンと向き合っている。 イヤホンから緑黄色社会の『一歩』が流れてきた。11月くらいによく聴いていた曲だ。 筆をとり始めたのは、いや、

        • 君、思い違いをしちゃいけない。僕は、ちっとも、しょげてはいないのだ。

          秋の匂いが漂い始めた月曜日、1年近くふたりだったわたしたちはひとりに戻った。 「楽しかったね、ありがとう」と言い合って、綺麗にお別れをした。 最後の彼女になれるとは思っていなかったけど、終わりが来るのがこんなに早いとも思っていなかった。 わたしが振られたのか振ったのか、「別れよう」という決定的な言葉はないような曖昧な別れ方だった。 だけどたぶん、わたしが振られた。 彼の気持ちがなくなっていたから。 それにわたしも気づいていたから。 好きな人とお付き合いしたことも、好きな人

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        天地初めて発けし時、

        • これからのことはこれから知ればいい きみを栞のようにつつんで

        • 君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ

        • 君、思い違いをしちゃいけない。僕は、ちっとも、しょげてはいないのだ。

          グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。

          誕生日が嫌いだ。 わたしが生まれた日を嫌いだなんて、「じゃあ生まれたくなかったの?」と聞かれそうだけど、そうではない。 生まれてきて良かったか?と聞かれるとそういうわけでもないが。 ただ、誕生日が嫌なのだ。 ありがたいことに、わたしは環境に恵まれている。 だから、たくさんお祝いをしてもらえて、周りの人からの愛を一身に受けることができる。とても嬉しい日だ。 なのに、誕生日が嫌いだ。 ただ単に年齢を重ねることが怖いからではない。老いを怖いとは思っていない。今のところは。 誕

          グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。

          にくきもの。

          お盆に入る前、弟と喧嘩をした。人とぶつかったのは久しぶりだった。 わたしの欠点が露骨に出てしまったことが原因だ。 つまり70%は、いや、80%はわたしが悪い。 「家族じゃなかったら縁切ってた」とまで言われた。でもまあ、わたしが悪い。 最近、自分の嫌なところが目につくようになった。 前からわたしにはこういうところがあるな、良くないな、と思うことは何度もあった。 だけど最近は、やたらと「もう!ほんとうに!!こういうところ!!!」となってしまう。 以前、「君の欠点をいまだに見つ

          にくきもの。

          私はその人を常に先生と呼んでいた。

          人が好きだ。 とくに、言葉を丁寧に紡ぐ人が好きだ。 「会わない」よりも「会えない」 「頑張る」よりも「頑張れる」 「嫌い」よりも「好きじゃない」「苦手」 「じゃあね」よりも「またね」 「ごめんなさい」「すみません」よりも「ありがとう」 些細な表現にまで気を配っている人が好きだ。 大学1年生のとき、基礎演習というゼミのような授業があった。 わたしのクラスを担当してくださった先生はとても素敵な人だ。 先生のおかげで読みやすい文章が書けるようになった。もちろん、当社比で。 と

          私はその人を常に先生と呼んでいた。

          私は、その男の写真を三葉、見たことがある。

          際どいことを言われたら、どう反応するのが正解なのだろう。 笑ってごまかす?無視をする?はっきりとした拒絶を示す? きっとその場の状況によって正解は違うのだと思う。 わたしはそのことに気がつくのに時間がかかってしまったので、いつも同じ対応をしてしまっていた。 そうするとどんどん内容が過激になっていくということに、ようやっと気がついたのだ。馬鹿だった。 1ヶ月ほど前に 「同級生のセクハラ発言がひどい。しかも、わたしにだけしてきて困っている。わたしには対応しきれないので、一緒に

          私は、その男の写真を三葉、見たことがある。

          四里の道は長かった。

          優先順位。限りある時間を有意義に使うためには必要なものだと思う。 仕事、アルバイト、学業、趣味。 家族、友人、恋愛、自分。 何かを頑張るためには、何かを犠牲にしなければならないのだろうか。 髪の毛を洗いながら、ぼんやりと考えていた。 きっかけは部活の友人と優先順位の話をしたことだ。彼女は「大学がいちばんだから、ほかはそのあと」と言っていた。 わたしは、何をいちばんにしているのだろう。 わたし自身の時間的な優先順位が明確でないことに気づかされた。 勉強を第一にしているときも

          四里の道は長かった。

          山路を登りながら、かう考へた。

          良い女になる。 これがわたしの今年の抱負だ。 ふわっとしているな。目標は具体的にしたほうが良いと聞いたことがあるような、ないような。 いつ誰から聞いたのか、いや、本当に聞いたのかすらわからないアドバイスもどきに従って具体的にいうと、ダンスも自分磨きも勉強もアルバイトも全部全部がんばる。 上の文は、2023年がやってきてすぐに書いたものだ。 もう1ヶ月も経ってしまった。この1ヶ月はどうだっただろう。 振り返ってみると、そこそこがんばれていた気がする。まだ1ヶ月しか経っていな

          山路を登りながら、かう考へた。

          愉快いな、愉快いな、お天気が悪くって外へ出て遊べなくっても可いや、

          1日が終わるその前に、その日に起こった嬉しいことや素敵だった景色を誰かに伝えたくなる。 おちのない話を誰かに話したくなる。 ビルに反射した夕陽がとても綺麗だった、とか。 バイト先の厳しくも愛のあるおばちゃんに「たまにぽんこつなのに頭良いんだから」って褒めているのだかよく分からない言葉をもらえた、とか。 日の出駅でちょうど日の出が見られた、とか。 雲がピンク色に染まっていて原宿系わたあめみたいだった、とか。 今日の星は恐ろしく感じるほど綺麗だった、とか。 山手線の逆回りに乗っ

          愉快いな、愉快いな、お天気が悪くって外へ出て遊べなくっても可いや、

          いづれの御時にか、

          心配事の9割は起こらない。そんなことを聞いたことがある。 実際、そんな気がする。人間21年目のひよっこだけど、「こうなったらどうしよう」と心配していたことが本当に起こったことなんてあったかな。 5分くらい振り返ってみたが、なかったように思う。 約2ヶ月前、わたしは毎年恒例特大のネガティブ期を迎えた。 (↓昨年のネガティブ期こと受験の話) ある出来事が起こって、わたしはそれに対して行動して、その行動に感謝された。 それ以外、何も起きていない。 だけど、わたしは「行動したこ

          いづれの御時にか、

          廻れば大門の見返り柳いと長けれど、

          「大学は人生の夏休み」 初めてのテストと課題に追われる毎日でわたしはこの言葉を思い出した。 もしかして、課題の多さを「夏休み」だと表現しているのだろうか。 「人生の夏休み」って聞いたら遊びまくれると思うでしょ!!実は課題の多さの暗喩でした!! 残念!! 初めて「大学は人生の夏休み」という喩えを口にした人は、こんな風に嘲笑っているのかもしれない。 そう思ってしまうくらい、課題が多い。課題に対して時間が足りない。 大学生活は、受験を頑張って良かったと心から思えるくらい楽しい。

          廻れば大門の見返り柳いと長けれど、

          夏は夜。

          夏が好きだ。 もくもくしている入道雲。痛いくらいの陽射し。宇宙人になれる扇風機。 いっそう輝く海。聞くだけで体感温度が下がるような音の風鈴。聞くだけで体感温度が上がるような鳴き声のミンミンゼミ。切ない鳴き声のヒグラシ。 非日常を楽しむ夏祭り。 神様が、人間界に大きなドライヤーをあてているのだと思ってしまうような熱風。 夜には、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガが描く大きな三角形。 儚い花火。 太陽と長く過ごせる夏が好きだ。 汗ばむ肌が夏を告げている。わた

          夏は夜。

          今は昔、

          会話ってなんだろうか。 ふと、こう思うようになった。 自分の話を聞いてほしいから、自分の話をすることに必死だから、こちらの話には興味がなくて。 どこに自分をねじ込もうか、ということで頭がいっぱい。 そういう人が案外多いことに最近気がついた。 どんな話をしても、全てを自分の話に持っていくプロフェッショナルもいる。 わたしの話はプロフェッショナルたちの前座にすぎないのだろう。 いつの間にか、相手の話にすり変わっている。 そういう、すりかえ上手な人たちにいちいちモヤモヤする

          今は昔、

          桜もちるに歎き、月はかぎりありて入佐山。

          美術館が好きだ。 印象派が好きだ。油絵が好きだ。 一番好きな絵画はゴッホの『星月夜』 好きな画家はモネ、ドガ、ミュシャ、ルーベンス。 この前はメトロポリタン美術館展で、エル・グレコの絵を初めて鑑賞したり。 ずっと観たかったフェルメールの絵に出会えたり。フェルメールブルーと言われている美しい青を間近で観られて感動したり。 とても満たされた。 しかしわたしは、気づいてしまった。 あれ、もしかしてわたし西洋絵画の展覧会しか行ったことない? 日本画には興味なかった? 今まで西洋画

          桜もちるに歎き、月はかぎりありて入佐山。