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セーリング・フォーミュラーカイトや岩城拓海のことを聞きまくる公開取材~!1回目前編

皆様こんばんは~miraくるです!
今日も岩城拓海広報いきまーす!
…って何でやねんってツッコミ来そうなので…

そうですよね。拓海くん公式アカウント作るか
彼のnoteで更新するかの方が良い事は…
私も言いました!笑 ですが、彼の中では
前者はイマイチしっくりこない、
後者は分かるが何と、パスワードを紛失…
しかも拓海くんは今、何とタイで練習中!

ほんっと、これも皆様のおかげでしかなくて。
これから、フォーミュラーカイトと岩城拓海を
世間に知らせようとタッグを組んだ無名コンビ。
地元や拠点の新聞に載って、TVも出てこれから…
って時に、ボードロストのアクシデントが発生。

約50万(買い替えには渡航費含み60~75万)の
道具がないと、夢のパリ五輪への練習は絶望的…
選手の命ともいえる道具。支援の呼びかけが
結果的には先になってしまいました。

それでも、沢山の人に助けていただき…
何とか、拓海くんはボードを買えてボードを
受け取りに行くべくタイへ。(日本では競技人口が
少なく、選手本人が海外へ取りに行くのです…)
宮古島で一人練習するよりも、ライバル達がいる
タイで練習した方が技術力向上にもなるので
そのまま、タイで練習中なのです。

本当に…岩城拓海を救ってくださった方々
応援してくださった方々ありがとうございます。
ご迷惑をお掛けした方もいるかもしれません。
ですが、選手生命もかかっていたので
ちょっと無我夢中になってしまいました。

っと…沢山の優しさに触れて…。
岩城拓海はこの人達ともっと仲良くなりたい。
ですが、練習はもちろんの事、陸上トレーニング
道具のメンテナンス、競技関係の事務作業等…
これらを全て選手一人で行うのです。
もっと深い所まで聞いている自分の感覚では
「自分ならギブアップするわ…」って感じ。苦笑
何なら、比較的新しい競技でコーチすらいない…
というか、女子選手を彼がコーチしてるからねw

だからこそ、もっと仲良くなりたいけど
どうしたらいいだろうと彼なりに悩み…

「miraくるさん!いつも毎週金曜22時~の
スペース、公開取材にしませんか⁉」

なるほど!そう来たか…それをnoteにまとめて
オープンチャットを作って、スポンサー様や
支援者の方々に「今の岩城こんなの!」って
活動を見て貰えたり交流ができたら…と考えた
拓海くん。皆様、是非見てやってください。
▼こちらのスペースをもとに記事にしています▼

ってことで、早速スタート☆長いので連載で。

※miraくる自体が怪しいから、拓海くん
1人喋りの方がいいんじゃないかっていう
話も出たけど「嫌です。」とのこと…。笑

岩城拓海の公開取材始まり~☆

この日の岩城拓海は何と…

何と!メンテナンスをお昼からぶっ通しで
8時間ぐらいやって終わってからの参戦!
▼衝撃のメンテナンス▼

しかも、タイ出発明日の鬼スケジュール笑 
更に何も準備してないってある意味無敵状態www

そもそも、岩城拓海の競技の
セーリング[フォーミュラーカイト]って何?

カイトボードに乗ってカイト(凧)で走る!
ガソリンもエンジンも使わず風だけの
環境に優しいスポーツなのです。

miraくる(以下み)「フォーミュラーカイト。
一般的に想像するあのヨットの方とだいぶ
違いますよね。スピードも、最大時速が
80㎞行くとか行かないとか。セーリングの
速度表記で言うと40ノットぐらいってこと?
1ノット(1knot)=1.852㎞…セーリング用語

岩城拓海(以下岩城)「40ノットちょっとぐらい」

み「一般的な2人乗りのセーリングとかで
想像するノットは最大でどれぐらいなんです?」

岩城「最大で16…艇主にもよると思うんですけど
1番早い艇主で20ノットはないかな…。」

み「セーリングで大事なことって風を読むって
よく聞くんですけど。 これですごい勝敗が
変わってくる…を私も拓海くんから聞いたけど
風を読むって…どうやってやるっていうか
全然次元がわからないみたいな。」

岩城「想像できる話から行くと
当たり前ですが風って一定じゃないんです。
その1秒1秒、一刻一刻で全然違う。
の変化もあれば、風の変化もあるし。」

み「風って機械で読みとるの?
それとも、自分の体感?」

岩城「船に乗らない時は風速計で読みますが
船に乗っている時は機械で読み取れないんで
自分の体感で読むというか
自分の走ってる方法だったりとかで読む。」

み「風って前の方を走った方が有利とかって
やっぱあるんですか?」

岩城「もちろん。例えば大きい壁の裏には風が
来ないですよね。それと一緒でカイト(凧)は
23平米もあるものだから。これのすぐ後ろを
走ってたりすると風はこないですし
スタートで遅れて出ちゃうと…全員の乱れた
風を受けて走るってことになるので不利です」

み「スタートも独特ですよね。
レースってよーいどんのイメージですけど
時間によって割り振られてるとか?
私も素人の勉強段階でそこ教えてほしい。」

岩城「セーリング競技によって、少し異なる
部分があるんですけど、フォーミュラーカイトは
3分前から、今からスタートしますって準備信号で
3、2、1 、0でそのスタートラインから
みんな一斉に出ていくっていう感じです。
3分前なったら、待機して、ポジション取りで
そのスタートラインのどこから出よう…みたいな」

み「それは割り振られてるっていうか
選手で決めちゃっていいんですか⁉
例えば、シンガポールのTOP選手が
あっちにいるから、あの辺にしようとか?」

岩城「はい、自由です!
ただ、基本的な考え方は、強者の近くに行くなが
セオリー。
何故なら、スタートで遅れたら
さっき言った通り、乱れた風を受けてしまう。
自分より速い選手がいたら、スタートして
1メーター遅れただけで乱れた風をもろに受ける…

1段遅れるってことは。その前の1人に負けてる。
スピードで負けただけなのに。全体に負ける
ことになるので、セオリーは強者の近くを
走ってはいけない。これは自分が弱いからだけ
じゃなくて、強い人同士でもです!」

この日は男子人気が凄かった!
対して、アスリート君の苦悩とは

み「今日やっぱ男子人気がすごいね。
やっぱり競技のこと皆さん知りたいんだ。
これから毎週ちゃんと取材していくんで、
聞きに来てあげてください!

岩城「オープンチャットはもうちょっと
待ってください。バタバタで手が回ってない…」

み「彼の言うバタバタで手が回ってないって
いうのも、彼にはマネージャーがいないので
全部1人でやるんですよ。
事務作業とか。
海外に行く事務作業や、今度フォイルを
手に入れる海外遠征への手配とか」

岩城「オープンチャットとかも、全部自分1人で
やってて、すごい大変ですね。色んな事務作業が
お金関係の事務作業もjoc関係の事務作業等…」

み「拓海くんのことを、それだけ皆さん愛して
くださってるってことで、凄く嬉しいんですけど
拓海くんからの発信が見たいって声を沢山
いただくんですけど、意外とトレーニングやって
事務作業もやって、今日もメンテナンスを
昼食べてから 8時間ぐらいずっとみたいな形で
アスリート君は練習だけじゃなくて競技を
やるために事務作業を自分で頑張ってやる感じ…
大変なので、少しサポートをしています。」

はなしを戻して…スタートが命!
フォーミュラーカイトのシビアさ。

み「てことは弱い選手もちょっと勉強
しとかないとですよね。同レベルだとか」

岩城「そう、そういうのを考えながら、逆に
周りが弱い選手の時は、自分が1歩前に出れて
1段上に行けるっていうことは、その次の
その後のレース展開が有利になるんです。
スタート3分前とかに、そういうことを考えつつ
どの辺から出ようかなっていうので
1分半前ぐらいにポジションを決めるんですよ。

100メーターから70メーター位の所に
1分半前ぐらいってじわじわ近づいていって
スタート10秒前位に、大体30メーター後ろ位から
みんな一斉に走り出してスタートする感じ。」

み「ちなみに、走り出しが得意な子とか
その後の巻き返しが得意な子とか
色々いると思うんですけど
拓海くんってどの辺りが得意なんですか?

岩城「えっと、巻き返しがっていうよりは
僕はスタートは得意なんですけど
その後のスピードがないんで、
スタートラインでよーいどんってなった時に
その時点でもう半分位が1列目に行って…
5割が1列目、3割が2列目、2割が3列目
4列目にたまに2、3人…。スタートのよーいどんの
時点で、もうそんな位の列ができています。」

み「3列目の人が1列目に行けることってある?」

岩城「ほぼ無理です」

「シビア!スタートが命なんだ。」

岩城「3列目の人がスタートで1列目に
上がるのは相当難しいです。どんなに速い
選手でも周りが本当に遅い人達じゃないと
そこまでには抜け出せないですね。」

み「しかもこれ、日本人選手がすごい不利なのは
競技人口が少ないから、大会に出ないことには
技術を上げられないんですよね。」

岩城「そうなんです…。」

み「本当にね、もう聞いてて
涙出そうになる。健気すぎる。」

岩城「なので、スタートの技術はセーリングの
要素の中で1番大事って言われています。

僕が苦手でまだ、大会の結果で出てない部分は
その後のスタートからその1段頭を出た状態を
維持するっていうのができないんで
その時点でいつも負けるみたいな感じで…。」

今後、どうやって勝っていくのかを選手に突撃

「これ、どうやったら勝てると思いますか
ダイレクトに聞く。」

岩城「道具を変えたから、もうある程度
耐えれると思うんですけどね。」

み「道具だけでいけるもんなんですか?
私の素人的感覚では、拓海くん痩せてますけど
それでも、昔の写真と比べて、体がしっかり
してきましたよね。それは前の方走る人達って
ある程度ちょっとガタイがいいと思ってて
意識して体作りをしてるってとこですよね?」

岩城「そうっすね。どっちかというと。
筋力があるに越したことはないんですけど
ホームランバッター系の体系の方が多い。」

み「僕は体が足りないって気付いた時から
何キロぐらい増やしてるんですか。」

岩城「70だったから、13キロ増えてます。」

み「すごい努力の賜物、13キロ。 女子的には…
太る方が簡単で、痩せる方が難しいんですけど。
でも、13キロ増やすって相当…
食べるだけじゃなくて、ジムとか?」

岩城「勿論、でも基本的には、食べて食べて。
量を増やすのは長期的なスパンでっていうよりは
僕は短期的に早く増やしたかったのが去年の
今頃で、これは3日間しか続かなかったんですけど
ご飯を1日8号と卵10個を食べていました。
無理ってなって、やめました。
ご飯は大丈夫なんですけど。卵が入らなくなる。
プロテインとサプリに変えた瞬間に割と一瞬で
体重増えました。多分人によると思うんですけど
僕はめっちゃ増えました。」

アスリート君伝授のダイエット方法!

み「さっきの8時間のメンテナンスとか
マイナー競技ならではのマネージャーや
サポートがいないから、自分で全部事務作業
やってるとこも涙出そうやけど、 ご飯8合に
卵10個、日本代表を背負うために…泣ける。

でも、すごいよね。体重が13キロ増えても
拓海くん、全然細いんですよ。」

岩城「身長があるからじゃないですか(笑)
セーリングのヨットをやってた時
ポジションによって違うんですけど
僕は、大学生の時2人乗りをやってて
基本的に前に乗る方が体重があって
後ろに乗る方が体重が軽くないとなんです。

船の形を思い浮かべてもらえばわかると
思うんですけど。船は前が細くて後ろが広いから
後ろの方が軽いと前が沈むわけじゃないですか。
逆の場合だと後ろが沈んじゃうんですよ。
大学1年2年の時は前衛をやって体重が大体70位。
3年、4年の時は後衛をやってたんで体重60に
落としました。めっちゃ落としました。」

み「これね、珍しいんですよ。前衛後衛
両方できる人って少ないらしいです。
拓海くんは両方できる逸材です。

ちなみに、どっちの方がきつかった?
13キロ増やした方か8キロ近く落とした方か」

岩城「落とした方ですよね。」

み「どんなダイエットしてたんすか?」

岩城「もうひたすら、量を減らして
ひたすら、走って痩せてました。

昼ご飯ヨーグルトだけとかの日もあったし。」

み「努力の食物だ。
私含め、ビジネスアカウントの人って
ダイエットで悩んでる人が多いと思うんですけど
拓海くん的に何か思うことってあるんですか?」

岩城「減らして走れって思うだけです(笑)」

み「(爆笑)アスリートくんはやっぱり、すごい。
今ご自身が普通のことをしてるみたいな感覚で
話されてるんですけど、 やっぱり、一般人的には
とんでもない努力されてるなって。」

岩城「いやだって、僕からしたら毎朝、
満員電車に乗って、 仕事して夜遅くに帰る方が
よっぽど努力してると思います。だから、
ベクトルが違うだけで、やってることは
多分みんな変わらないんですよ。

み「拓海くんは僕と一緒に頑張りましょって
スタンスの方ですよね。僕はこっちを頑張るから
皆も僕を見て、挑戦してほしいんですよね」

フォーミュラー[カイト]の疑問

この空に浮いてるのがカイト(凧)
拓海くんはお正月じゃなくても凧あげる!

み「カイト(凧)ってお腹につけてるんですよね。」

岩城「ハーネスで腰につけてます。」

み「カイトって片手だけ持ってる人とか
両手で持ってる人とかいますよね?」

岩城「基本両手ですよ。」

み「飛ばしてしまったら終わりじゃない?
手放すわけないですよね?絶対に。」

岩城「いや、別に手離しても全然いいよ。
腰についてるものなんで全然大丈夫。」

魅せるより走りたい!

み「フォーミュラーカイトの動画を見た時に
走るのは拓海くんからもらった写真とかで
分かってたんですけど、飛んだりしてるのが
衝撃的で、すごい。海の上で走るし、空も飛ぶ。
でも、気になったのが、レースに必要なようで
必要じゃない技術なんだよねみたいなことを
ツイートされているのを見たんですけど
あれはなんですか。パフォーマンスですか?」

岩城「パフォーマンスです。
カイトボード自体にいくつか種類があって
パリ五輪の、フォーミュラーカイトはレース。
むしろセーリング競技はレースしかないんです。

魅せる競技はカイトボードも
ウインドサーフィンはフリースタイル…
ウインドサーフィンはウェーブもある。
ま、技を競うフィギュアスケートとか
スケボーみたいな感じのやつです。
波に乗ってサーフィンみたいな。
見せて、審査員がいてポイントをつける感じ。
フォーマットもあったりするんですよ。
飛んでくるくる回って。みたいな。」

み「完全フィギュアの世界ですね。
くるくる回ってる動画、他もっとないですか?
あれめっちゃかっこよかったから!」

岩城「あれ、僕は下手くそなんで嫌です!」

み「えーーー。めっちゃかっこいいのに。
下手じゃないよ全然。うちらから見たら。
だってあれってインストラクター時代に
キャーとか絶対言われるでしょ(笑)」

岩城「いや、違うんすよ。あれでキャーって
言われたくないし。上には上がいるもん。
僕はあんまりフリースタイルが好きじゃない。
そもそも、カイトボードが好きかっていうと
そうでもなくて。カイトボードが好きだったら
多分フリースタイルやってるんです。
僕は、レースがしたいんです。

み「拓海くんは走りたい。
レースが好きなんだよね。」

拓海くんにとって、海は当たり前で日常

み「拓海くんは風が綺麗とか、風が汚いとか
凧が暴れてるって、独特の単語を使われますが。
やっぱり、拓海くんの言う風が綺麗な時って
やっぱり最高なんですか?」

岩城「最高か最悪かって言われたら…乗りやすいし
色んなリスクが少ないな、ぐらいな感じです。
悪い状況では…悪すぎるとレースが無くなります。

多少の良し悪しでレースがあるないっていうのが
変わるかって言われたら、悪い環境の中でも
レースをやるし、良い環境の中でレースを
やるんで、そこはあんまりないです。
今日風汚いから憂鬱だ~ってぐらいの感覚。」

み「うちらで言うと、うわ、今日雨降ってる。
電車乗んの嫌やな、駅まで歩きたくないな
みたいな感じかな。私達らから見たら特別な
非日常のことでも、拓海くんからしたら
超日常なんですよね。フォーミュラーカイトとか
海に毎日出るっていうことが。

今回ボードロストしたことで3週間近く
海と離れてるじゃないですか。
これだけ離れると、寂しくないですか?」

岩城「寂しくはないですけど。うずうずします。
3週間の内1回だけ海出ましたね。
1回だけ、パンピングの練習しに来ました。
フォイルをドルフィンみたいな使い方をして
前に進んでいく、そういう遊びがあるんで。」

み「やっぱ拓海くん海にいてほしいもん。
めっちゃ似合うもんな。」

今日は一旦、ここまで!次回は中編更新!

最後までお付き合いありがとうございます!
いかがでしたでしょうか…!

・セーリングのフォーミュラーカイトとは
・マイナー競技のアスリート君の苦悩
・スタートが命の競技
・今後、どうやって勝っていくのか
・アスリート君の身体作り
・カイト(凧)の疑問
・僕は、レースがしたい
・アスリート君にとって海は日常

等、結構あれこれ小姑のように(笑)
めちゃくちゃ聞きました…!
全体的に聞いていて思ったのが私じゃ出来ない…
って思うことを本人はなーんにもすごいとか
思ってなくて全部が日常なんですよね。
夢の舞台を目指すアスリートと人生で
関わるとは思っていない方こそ、知ってほしい。

何か…仕事にあてると意外と共感もするし。
多分ですが、このスペースで何回か言ってるのが
「何もかもを一人でやって涙出そう…」ってのは
これは、本音。自分のnoteなので想いを書くと
開業~軌道に乗ってきた自分に重ねてしまい
共感してしまうんだと思います。

個人的に一番面白かった話はダイエット。爆笑
皆様、拓海くんの「減らして走れ」を肝に銘じて…
次回の更新もお楽しみに~✨
▼2024/2/22 追記▼

※写真は岩城拓海選手から
 許可を頂き、掲載しております。


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