うっしー

けっこうなしろたんバカ。炎のヘルパー🔥必殺推しごと人。得意技は憑き推し。 妄想回顧録「…

うっしー

けっこうなしろたんバカ。炎のヘルパー🔥必殺推しごと人。得意技は憑き推し。 妄想回顧録「チームつくばの片隅に」連載中(筑波大公式とは関係ございません)。 うっしーポータルはこちら→ https://linktr.ee/miracle6719

マガジン

  • #チームつくばの片隅に

    筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトに軽率に足を突っ込んだ、陸上シロートの妄想回顧録。続きものなので、よろしければ順番にお読みください。(筑波大学公式とは関係ございません)

  • (雑記)

  • 箱根駅伝

  • 信長を殺した男

最近の記事

  • 固定された記事

《目次》

目次最終更新日:2023.08.12更新 プロローグ 《第1章》邂逅 1.陸上界のタキシード仮面  2.流れ着いた小瓶を拾って  3.ユメミルチカラ  4.雨の立川  5.それ、しろたんですよね?  6.最後の一人まで  7.伴走者の伴走車  8.セーラー戦士からの挑戦状  9. 第94回箱根駅伝・関東学生連合  10.東大・近藤秀一伝説  11.フタエノキワミ  12.「戸塚の3秒」を生んだ代走  13.存在の証(あかし)  14.サンガ 《第2章》決意  15.知と技

    • 83.令和のいだてん(4)

      医学生ランナーの川瀬くんが走り去った後、私は脳内で必死に状況を整理した。 今回の予選会では43チーム、500人強が走っている。 その上位50人、約10%の中に筑波大生が5人。 私が現地応援に来た過去2回とは、けた違いの成績で通過している。 すごい、すごいぞ、筑波大学!!! だが、問題はこの後だ。 筑波大学の残りの7人は、公道に出た後も集団走ができていたのかしら。駐屯地内での走行は何百人ものランナーが密集するので位置取りが難しいのだが、筑波大学の第2集団メンバーの位置取りはか

      • 82.令和のいだてん(3)

        先導車がやってきた。 すぐ後ろに、赤いユニフォームの留学生選手が一人走ってきている。胸に桜美林大学と書かれていた。ユニフォームは水を被ったようにびっしょり濡れている。 「ガンバ!」 前のめりになって声をかける。私の記憶が確かならば、昨年も彼がトップ集団で走ってきたような気がする。 彼が緩くカーブした道路の向こうに見えなくなった後、また一人ぽつんと留学生選手がやってきた。その選手が走り去ってしばらくして一人、少し間をおいてまた一人。 一人ひとりに声援を送りながら、私は今までに

        • 81.令和のいだてん(2)

          選手たちが昭島口に到達する前に、何としてもたどり着かねば。 選手たちの通過を待つ大群衆の後方で、深呼吸して自分に言い聞かせる。大丈夫、余裕はないが計算上は間に合うはず。 少し落ち着いたところで思い出した。 「そうだ、keikaさんが待ってるんだった!」 当日、関東エリアではテレビやラジオで箱根駅伝予選会の実況放送がされていた。しかし、一緒に筑波大を応援してくれている「やばすぎるネットフレンズ」の一人、鉛筆画家のkeikaさんが住んでいる広島では放映されていない。だから、現地

        • 固定された記事

        《目次》

        マガジン

        • #チームつくばの片隅に
          84本
        • (雑記)
          1本
        • 箱根駅伝
          2本
        • 信長を殺した男
          3本

        記事

          80.令和のいだてん(1)

          第96回箱根駅伝予選会、まもなくスタート。 各大学の並び順は下記のとおりである。 スタートラインに向かって垂直に、各大学ごとに1列に並ぶ。 出走する12人の選手の並びは、基本的に実力順である。箱根駅伝予選会は全チームの全選手が一斉にスタートする。後方スタートだと周りの人が障害になって、自分の想定したペースで走れない可能性があるので、強い選手を前に置くのが定石だ。 私は、Twitterに上がっていた、選手たちの写真を思い出していた。 いい写真だった。 2枚目中央に立つ、た

          80.令和のいだてん(1)

          79.チームつくば(3)

          池田くんたちの後を追いながら、駐屯地内の広い舗装路を渡る。周回コースから分かれて駐屯地の正門に向かう道だ。この道路と周回コースとの間の細長い芝生ゾーンに、観衆が続々と集まりはじめていた。 (参考のため、今回も警視庁発行の交通規制図貼っておきます) 前回はスタート直前に現地到着したので、この道路の手前にすら黒山の人だかりができていて、何も見えない状態だった。その反省を踏まえ、今回は1時間以上も早く家を出た。 周回コースは、もともと飛行機の離着陸用の滑走路である。1周約2.6k

          79.チームつくば(3)

          78.チームつくば(2)

          昭和記念公園の立川口ゲートを通って、カナール(水路公園)の脇を直進する。多くの人々が右手の方へ流れていった。その先にはみんなの原っぱ方向に向かう道がある。 ここは今回の箱根駅伝予選会の走行コースで、選手たちは園内の周回コースからいったんこの道に入り、北口駐車場手前で折り返して戻っていくことになっている。(下図参照) 道の途中に、陸上自衛隊立川駐屯地につながる臨時出入口がある。前回、駐屯地方向に歩いている人たちの後ろに付いて行ったら、突然ヘリコプターに遭遇した、あの場所だ。特

          78.チームつくば(2)

          77.チームつくば(1)

          2019年10月26日。 私にとって、3回目の箱根駅伝予選会がやってきた。 1年目は、ひとりぼっちだった。応援の勝手がわからず、筑波大学のユニフォームさえ知らず、混乱しているうちに選手たちが走り去っていった。圧倒的敗北だった。 2年目も、ひとりぼっちだった。ネットで知り合った筑波大の卒業生さんが心の支えだった。はじめて「みんなの原っぱ」に行き、筑波大学の小さな陣地にショックを受けた。 そして3年目。 JR立川駅に降り立った私は、やはりひとりぼっちだった。 でも、過去の2年間

          77.チームつくば(1)

          76.頭文字D(イニシャル・ディー)

          第96回箱根駅伝予選会の前日、筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトのTwitterアカウントに、こんな記事が掲載された。 一見何気ない記事だ。しかし、この記事には驚くべきドラマが潜んでいた。 もちろん陸上シロートの私は、まったく気づかなかった。読者の皆さんも説明されなければきっとわからないはずだ。 謎解きの前に、謎とは直接関係ないが写真の解説をしよう。 写っているのは、向かって左から猿橋拓己くん(第96回箱根駅伝3区走者)、伊藤太貴くん(同8区走者)、大土手嵩くん(同4区走者

          76.頭文字D(イニシャル・ディー)

          75.下馬評

          前回の「74.勇者転生」の最後、 次回からいよいよ箱根駅伝予選会当日編、はじまりまーす!!! と勢いよくお知らせしたのですが、まだ書き残したトピックがあったので、当日編はお預けです(笑)。スミマセン。 2019年10月時点における、陸上関係者や駅伝ファンの筑波大学に関する評価、いわゆる「下馬評」はどのようなものだったのか。 それを知る手がかりがマスコミ記事に残っている。 予選会に先駆けてスポーツ報知が発表した、第96回箱根駅伝予選会の順位予想記事を紹介しよう。 学生時代に

          75.下馬評

          74.勇者転生

          さて、第96回箱根駅伝予選会の直前、私自身に起きていたことについて、まだ伝えておかねばならないことがある。陸上関係者の方々には直接関係のない話題だが、個人的には大変重要な案件なので、どうぞ生温かくお付き合いください。 筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトが第96回箱根駅伝予選会のカウントダウンを開始したまさにその日、私のTwitterタイムラインに超弩級の爆弾が落とされた。 関東におけるマサラ上映の聖地、キネカ大森さんが「ラージャまつり」と銘打ち、2週連続マサラ上映を発表した

          74.勇者転生

          73.カウントダウン・ラプソディ(3)

          第96回箱根駅伝予選会まであと3日。 この日の選手紹介は、こちらの二人。 改革後のチームを率いる駅伝主将、大土手くんの実家は熊本県の相良村なので、二人とも熊本県人である。 熊本は駅伝の聖地のひとつといっていい。2019年の大河ドラマ「いだてん」の主人公であり、駅伝という競技を発案した金栗四三氏は熊本県出身だ。彼らは子供のころから、駅伝のなんたるかを聞かされて育ってきているだろう。 ”生真面目な”大土手くんと、”チャラい”児玉くん。 まったくタイプの違う二人の「いだてんさん」

          73.カウントダウン・ラプソディ(3)

          72.カウントダウン・ラプソディ(2)

          筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトの「歴史的なカウントダウン」を残そう。そう思いついて、またもや軽率に始めてしまったツイートまとめ。 ご存じの通り、筑波大学にとって、2019年10月の箱根駅伝予選会は本当に「歴史的」な一日となるのだが、このときの私は知る由もない。 画像内に「Run for HAKONE with all TSUKUBA」のスローガンと、筑波大学関連のハッシュタグが付け加えられている。手が込んでいる。 翌日から、練習風景を切り取った画像や映像が、次々と紹介さ

          72.カウントダウン・ラプソディ(2)

          71.カウントダウン・ラプソディ(1)

          「けしからん」大作戦決行日4日前の10月11日。 筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトのTwitterアカウントで、予選会へのカウントダウンがはじまっていた。 そこには、予選会当日の会場となる、立川駐屯地の写真が掲載されていた。10月5日に行われた試走のときのものだ。 Run for HAKONE with all TSUKUBA この言葉の意味に気づいた人は、当時少なかっただろう。 駅伝チームと袂を別ったメンバーも含めて、all TSUKUBAなのだ。 私は、そう理解

          71.カウントダウン・ラプソディ(1)

          70.メイキング・オブ・けしからん(後編)

          弘山さんの誕生日は10月12日。 確かに、wikipediaにもそう書いてあった。 "来年の予選会はちょうど自分の誕生日なんです" でも、今年の箱根駅伝の予選会は10月26日… 当時インタビューにこう答えた弘山さんの認識は間違っていない。第96回箱根駅伝予選会の日程は、当初おそらく10月12日だったのだ。 ところが、令和の改元で即位の礼が10月22日に行われることになり、その関係で、日程が2週間後ろ倒しになった。 「予選会=誕生日」と思い込み、誕生日を日にちで覚えて

          70.メイキング・オブ・けしからん(後編)

          69.メイキング・オブ・けしからん(前編)

          企みの発端は、2018年秋までさかのぼる。 私が2回目の現地応援に行き、初めて弘山さんに「クラファン支援者です」と挨拶をした、第95回箱根駅伝予選会。 その3週間後、NumberWebに弘山さんのインタビュー記事が載った。 予選会後に取材が入っていたのである。 記事の最後に書かれていた弘山さんの言葉に、私は柄にもなく感傷的な気持ちになった。 "来年の予選会はちょうど自分の誕生日なんです" (上記記事より引用) そうか…弘山さん、誕生日なんだ。 自分の誕生日に予選会

          69.メイキング・オブ・けしからん(前編)