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HSPであること①~わたしの場合~

忘れられないこと。

小学校1年生の時
初めてもらった通知表。

通知表って各教科の評価の他に、先生からの評価、みたいなコメントがあるところがありますよね?

小学1年生だし、そのコメントは親に向けてのものでしたが
そこに書かれていたのは

【とても感受性の強いお子さんです】
続いて、喜怒哀楽が激しくてナントカナントカ…と綴ってありました。

当時の私は『感受性』という言葉の意味はわからなかったけれど
何だか、悪いことをしているような
褒められたことではないことなんだなと感じたのです。

当時の先生はどういう意図でそう書いたのかはわかりませんが
きっと、ちょっとしたことで感情が高ぶって
泣いたり怒ったりするし
楽しかったり嬉しかったりした時には周りの子以上の反応をしていたのでしょう。
覚えていませんが。

でもきっとそれを読んだときに良くないことのように受け取ったのか
50歳近くなった今でも鮮明に、先生の書いた文字でさえも覚えているくらい
なんだか、ショックというか衝撃的だった出来事です。


『感受性』という言葉の意味は後々に知ることになるわけですが
私はちょっとしたことで感情が揺れ動く人なんだという自覚はあり
他の人が動じないようなことにも反応してしまう
そんな自分が面倒臭くて嫌いでした。

近年になって、【HSP】という特徴のある人間がいると知りました。
Highly Sensitive Person
「とても感受性が強く、敏感な気質を持った人」

確かに、感受性が強い自覚はある。
ありとあらゆる刺激に対して【敏感】という大きな特徴も持っています。

だけど、微妙に違和感というか、違うなって思うところもありました。
『敏感』なせいで、内向的になってしまいがちだというところです。

全然内向的じゃなくて、外に出て人会うもの好きだし
どちらかというと、家でじっとできない方。
敏感で疲れやすいのに、好奇心は旺盛で色々ところにでかけては
色々な体験をすることは昔から好きでした。

そして3年ほど前になって、それは
【HSS型HSP】という気質だということを知ったのです。
それを知った時に、まさに私のことだと思いましたね。

刺激追求型のHSP、ということで
内向的で静かな印象のHSPと違うのは

刺激に対しては非常に敏感ではあるけれど
活動的でリーダーシップも取れる、好奇心旺盛、などといった
一見HSPの気質とは正反対とも思える気質が備わっているため
その繊細さは周りからは理解されにくい上に
自分でその気質を理解するまでは、自分自身の中でその矛盾が辛く感じたのです。

だから、【HSS型HSP】という気質を持っているということがわかってからは
自分のその矛盾にも理解ができるようになったし
自分を面倒くさいと思わなくなりました。
『面倒くさいな私、と思いながらも受け入れてかわいがることができるようになった』というほうが正しいかもしれません。

HSPは疾患ではないから
克服したり、治したりできるものではないですが
上手く付き合えるようになると、敏感であることにしんどさを感じなくなることはできます。

むしろある意味それは【能力】でもあると思っています。

『敏感』という観点において
【エネルギー】においても敏感なので、とても疲れやすいのは変わりません。
人、物、場所…
それらが放っているものの性質を、すぐにキャッチしてしまいます。
(それが後に、量子力学を学ぶことによって【素粒子】などの状態によるエネルギーの質を敏感に感じているのだということを知ります)


そして、この気質を持っているがゆえに人よりも休息が必要なのも理解しています。

それを知らない人に
私はマルチタスクが苦手で
どうしても時間がかかってしまうため
「時間がないというのなら、睡眠時間を削れ」と言われたこともあります。

いや、休息取らないと崩壊してしまうんですよ。
燃費はよくありません。笑
そういった意味ではちょっと損なのかなと感じることはありますが。

時間をめいっぱい使ってマルチタスクをてきぱきこなすことが出来る人をみていると
ちょっとうらやましいなとも思います。

でも、私はこの気質を【能力】だと思っていて、その使い方も分かり
何も知らずにただ振り回されていた頃を思えば
比べものにならないくらい今すごく楽だし
HSS型HSPであることの他にも、ちょっと特殊な自分という存在が
とってもとっても愛おしく感じることも多いです。

HSPであることにも、プラス面もマイナス面もあって
それを全部丸ごと受け入れることができてから
人生が変わったという体験でした。


ちなみに。
HSS型HSPは、全人口の5%程度らしいです。
少数派です。
だから理解されなくて当たり前。

理解してほしいなんて思っていません。
(昔は、なんでわかってもらえないんだーと嘆いていたものですが。笑)

それでも心地いいのは、自分が自分の一番の理解者になれたからです(*^^*)









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