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ストレートネックが精神不調を招く(症状と対策)

精神疾患は心の風邪と言われています。しかし、心は脳の作用であり、脳は神経系の中枢なので、神経系に問題があると、心が不調となるのは当然です。

そこで最も注意しなければならないのはストレートネックだと、私は思っています。なぜなら、ストレートネックは神経系を圧迫するだけではなく、そこから連鎖するかのように、さまざまな不調を引き起こしてしまうからです。

※参考図書)「スマホ首」が自律神経を壊す [ 松井 孝嘉 ]

【ストレートネックが招く症状】

① 神経が圧迫される
→自律神経が乱れる。
→胃酸過多や不眠症などを誘発。

② 胸鎖乳突筋や咬筋の過緊張が起こる
→歯の食いしばりや歯軋りが起こる。
→睡眠時に疲れが取れない。
→虫歯になるリスクが高まる。

③ 肩甲骨周囲の筋肉が硬くなる
→基礎代謝が落ち、太りやすくなる。
→血流やリンパの流れが滞り、疲労物質が溜まりやすくなる。

④ ①〜③の理由により回復力が衰える
→疲労感やストレスが溜まりやすくなり、適応障害や鬱病などの原因となる。
→気分が落ち込みやすくなったり、人生に楽しみを全く感じなくなり、牢屋にいるような気分になる。

それでは、①〜④の症状に対して、私自身、身体面において、どのような対策を取ったのか、実体験を交えてご紹介したいと思います。

【解決策】

a.下向きの姿勢を控えた。
ストレートネックになると、首の筋肉だけで5〜6キロもある頭を支えることになり、それが神経の圧迫や胸鎖乳突筋の過緊張を招きます。

そのため、まずは根本的に下向きの姿勢を避け、姿勢を良くしました。特にスマホを見ている時間が長いと、それだけで首にかなりのダメージがあるので、スマホを見る時間を減らしました。

また、パソコンをやるときは、肩こりを防止するパソコンスタンドを利用しました。かなりタイピングが楽になったし、肩こりも減ったので、これはかなり買ってよかったと思っています。

b.ストレッチや筋トレをした
現実的に下を向く姿勢をゼロにすることはできないので、ストレッチや筋トレを欠かさないようにしました。

特に胸鎖乳突筋を柔らかくする首のストレッチや、肩甲骨周囲の筋肉および背筋、またそれを支える腹筋のトレーニングを重点的に行いました。

ちなみに、肩甲骨周囲の筋肉が硬いと、それが邪魔をして首周りの動きも悪くなるので、無理をして首を曲げようとしてはいけません。痛みを感じなくように注意しないと、余計に悪化してしまうので気をつけた方がいいです。肩甲骨周囲の筋肉が柔らかくなり姿勢が整ったら自然に首が曲がるようになりました。

自分の場合、ダンベルを使った肩甲骨のトレーニングを2週間ほど続けてみた結果、肩こりや首の凝りの症状が軽減しました。特に左肩を右下に傾けるような姿勢をしていたためか、左側の肩甲骨周囲の筋肉が異常に硬く、左側に首を傾ける時だけ、詰まっているような感覚がありましたが、左側の肩甲骨のトレーニングをしたところ、左側に首を傾けたときの詰まりは無くなりました。

※おすすめ筋トレ動画→【ダンベル買ったらコレやるべし】ダンベル定番トレーニングBEST10

私は学生時代、帰宅部だったので、スポーツ経験も日常的にスポーツもしていませんでした。もしスポーツを日常的にやる人であれば、自然と肩甲骨周囲の筋肉や胸鎖乳突筋を動かすことになり、それが健康を維持することにつながるのではないかと思いました。

そのため、自分のようにスポーツ経験が無い人は、新たにスポーツを始めるのも億劫だと思うので、筋トレやストレッチ、ヨガなど、家の中でもちょっとずつできるような軽い運動から始めると良いでしょう。

c.整体やマッサージに行った。
これはお金がかかってしまいますが、一時的でもいいので、整体やマッサージに行ってもいいと思います。もし感じの良い整体師の人であれば、きっとトレーニングやセルフケアの方法を教えてくれると思います。とくに骨盤の歪みがある場合は、なかなかセルフケアも難しいので、そこは整体師にお任せした方が効率が良いです。

自分の場合は、一時、整体の先生に骨盤矯正をお願いしていました。そのときに教えてもらった知識はかなり役に立っています。また、ある程度症状が落ち着けば通う頻度も少なくなるので、金額的に負担が大きいのは初めのうちだけでした。

d.筋弛緩剤を飲んだり温湿布を貼った
自分の場合は、歯の食いしばりや肩こりがひどく、病院から筋弛緩剤を出してもらいました。それを飲むと、コリが柔らかくなるし、痛み止めを飲むより胃にも良いので、あくまで対処療法としてはおすすめです。また、肩や首の凝りの場合は、温めると効果的なので、ロイヒなどの温湿布を貼ると、かなり楽になるし気持ちがいいのでお勧めです。

e.マウスピースを作成した
歯の食いしばりや歯軋りがあると、朝の寝起きが、顎のだるさや頭痛で、最悪なものになってしまいます。そのため、歯医者でマウスピースをつくってもらったところ、すぐに寝起きの頭痛は解消されました。また、鬱病になると歯磨きがきちんとできなくなるので、かなり虫歯が増えます。自分の場合、体調が良くなってから歯のクリーニングに行ったところ、虫歯が6箇所も見つかりました。(そのあと、埋没した親知らずの抜歯もしたので、かなり辛かった思い出。)それ以来、歯磨き粉を評判の良いものに変えたり、リステリンを使うようにしました。

【まとめ】

私の場合、適応障害→双極性障害となり、数年間、心身の不調に苦しんできました。その理由は、転職や会社でのパワハラ、両親のストレス、自分自身のものの考え方や生き方の問題など、色んなものが絡み合っていました。

一時期は、そういった問題を解決すれば鬱症状は治ると思い、心理学の本を読んだり、認知行動療法をしたり、投薬治療をしましたが、60%〜70%くらいまでしか回復しませんでした。頭痛や肩こり・首こりが治らず、身体的な苦しさは依然辛いままでした。

そこで、整体師の方の施術を受ける機会があり、それをきっかけに初めて自分の身体に向き合うことになり、色々と勉強して、筋トレをしたりマウスピースを作ったり、身体的なアプローチを実践しました。それにより、70%〜90%くらいまで体調を回復させることができました。

もちろん、個人差はあるので人ぞれぞれだと思います。ただ、うつ病などを心の不調だと決めつけて、身体について何も気を配らないと、治りは遅くなると思いますし、精神科では骨盤や骨格バランス、ストレートネックなどについては診察してくれませんので、それについては、自分自身で治療をしていく必要があるのでないかと思います。これについては、双極性障害のいち当事者として、思っています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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