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人に頼ることが苦手|"自立"と"人に頼らない"が混同しているかも?

人に頼ることが苦手なあなたにお手紙です💌


大変だけど、自分でやらなきゃ…

周りに迷惑かけるにはいかない…

早く自立しないと…


うんうん。

こう思っちゃいますよね。


精神疾患を抱えたことをきっかけに、今まで当たり前に出来たものができなくなってしまいます。

病気の治療と共に、「自立」を目指している方は多いのではないでしょうか。


自分で立つと書いて「自立」。

なんだかしっかりした人みたいなイメージがあります。


私は統合失調症になり18年目ですが、この「自立」を目標にしていました。

病院、福祉課、両親…など、周囲からも度々「自立を目指そう」と言われます。


私の中の自立とは、こんなイメージ。

  • 仕事ができる

  • 生活リズムが整っている

  • 何でも一人で対応できる

  • もちろんお金の管理もしっかりできる

  • 家事もできる


ざっくり言えば、「自分のことは一人で何でもできる」というイメージでした。

しかしこの「一人で何でもできる」を誤った認識のまま目指したため、現在こじらせ中です(笑)

そう。

タイトルの通り、「人に頼れない人間」になってしまいました。

人への頼り方がわからないため、何でも自分で解決しようとしてしまいます。

自分で解決すること自体は、そんなに悪いことではありません。


何が問題かというと、

精神を病んでまで自分一人で対応しようとする

ってことです。


うん。

病んでいても自分で気が付かないんです。


誰かに相談すれば解決するかもしれない。

解決まではいかなくても、話すだけでもスッキリするかも。


こういったことが全くできなくて、一人でグルグル悩み、メンタルが病んでしまいます。

しかも病んでいる最中もそのことに気付かず、さらに考えたり調べたり。

「自立」と「人に頼ってはいけない」というのが混同している状態でした。


なぜ「人に頼ってはいけない」にこだわってしまうのか?

そこに焦点を当ててみました。


私の場合、19歳で統合失調症を発症しました。

この頃、医療系の専門学校に通っていたのですが、病気がきっかけで留年&中退しました。

学費を出してくれた親に対して申し訳なさでいっぱいです。


また、私の病気になったことで両親や兄の仲が悪くなってしまいました。

一時期、両親が離婚する話にまで発展し、家族の気持ちはバラバラに。

家族仲にヒビを入れてしまったことに責任を感じました。


他にも、病気の症状で色々な方に迷惑をかけました。

友人や職場の方。

脳の処理能力が落ちていたので、簡単な仕事もできないし、報連相という当たり前のこともできない。

友人との約束をドタキャンすることもありました。


これらのことから、私の中では「常に他人の足を引っ張っている」という感覚だったんですね。


だから「他人に迷惑をかけないこと」「一人で何でもすること」「人に頼らないこと」「人に甘えないこと」などが自立だと錯覚していたんです。


実際に、回復して一人で色々出来るようになってくると楽しいんですよね。

「なんでも出来そうな気がする!」っていう高揚感。

また、周囲の手を借りずに生活が出来るようになってくると、家族も安心していました。


だから「周囲に頼らない」っていうのは、自分の中でなんとなく正解の道に進んでいるような気がしたんです。

実際に、周囲に頼らないことで、しっかり者に見られたり、責任ある仕事を任されたりと何かしらのメリットも多かったように思います。

「頼らない」が悪いことだとは思っていなかったんですよね。


こうして

自立=人に頼らない

という方程式が自分の中にできてしまいました。


もしかして、あなたも同じように感じたことはありますでしょうか。

「あるある!」「自分はこんなエピソードあるよ!」などありましたら、お気軽にコメントください◎


私は1ヶ月ほど前に田舎から都会のグループホームに引っ越してきました。

グループホームの職員さんや、相談支援事業所の相談員さんとそれぞれ2時間ほどの面談をしました。

病気になった経緯や、家族との関係、過去の離婚、生活や仕事面…など、本当に色々な話をさせて頂いたのですが…双方から言われた言葉。


「宝条さん!人に頼る練習しましょう!」


だそうです(苦笑)。


「宝条さん、全部一人でやりすぎです!どんな小さいことでも良いから電話ください!」

って強めに言われました。


自立というものを目指したはずが、現在は人に頼ることが課題になっています。

自立って別に「人に頼らない」ってことではないみたいですね。

体調が悪くなる前に、誰かに相談した方が良いのかも。

「自分の越えてはいけないラインを知る」ことが自立に繋がるのかもしれません。

だから、「これ以上頑張ったら病む!」ってなる前に、誰かに話した方が良さそうです。

私の場合は、病んでいるかどうかも自分では気付かないので、ちょっとでも「キツイな…」って感じた段階で、グループホームや相談支援事業所を頼るのが課題です。

それすらも悩んでしまったら、まず休憩したり自分を甘やかすなど、身近で出来ることが良いかもしれません。

「頼らない」は間違いではないけど、越えてはいけないラインを越えそうなら頼るのが良さそう。

人に頼っても良いし、家事を休んでも良いし。
デリバリーやスーパーのお惣菜に頼っても良いですよね◎


あなたも「自立」と「人に頼らない」を混同していましたか?

あなたはしっかり者なんですね!^^

自分の超えてはいけないラインって、なかなかわかりにくいですよね。

自分のサインに気付くように…と意識しても、そもそもそのサインをキャッチしようとしていない時もあります。

自分の体や心と「対話」してみるのが良いんでしょうかね◎


今のあなたの体は何と言っていますか?

心はどんな言葉を言っていますか?

頑張ろうとしているとき、心がチクッとしませんでしたか?


……(*'ω'*)


誰にも頼らず真っ直ぐ立っているあなたへ。

少しでも何かに寄りかかれますように。

そしてそれが安全なものだと気付きますように。

それでは、また🐣


宝条実空より


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