春の夕方、気持ちがよすぎる
まだらな雲の間に飛行機が見えて、もっと向こうには白い月がいた。
私を乗せて、そのまま月まで行ってくれないですかえ。
近所のチューリップはほぼ全部なくなっていたけど、またいつか姿を見せてくれたらいい。
チューリップは大好き。
広い広いチューリップ畑で終わりたい。
春に吹く軽い風は、もうすぐおへそまで届きそうな私の髪のためにあるような、そんな気分。いい空想でしょう。
私らが必死こいて得た星座の知識も、100光年離れてしまえばほとんど役に立たないものになるのが本当に可笑しい。
だからこそ知りたいのね。
空気を少しだけ吸う。
春生まれでよかったと思う瞬間。優しい季節に生まれてこられた。
どうせ生きてるなら、優しく生きたい。
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