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インザハイツ HOMEとは?

今朝早くから、映画を観てきた。note記事で『インザハイツ』を絶賛するものを多く見かけたのと、ミュージカル好きなので、早速リザーブをポチり。

『インザハイツ』2021年アメリカ映画。『クレイジーリッチ』『グランドイリュージョン』のジョンMチュウ監督。プエルトリコ系ブルックリン出身のアンソニーラモス主演。2005年初演の舞台ミュージカルの映画化。

アメリカニューヨークの片隅のラテン系移民街。そこで暮らす若者の現場と移民の辿った歴史、そしてこれからを恋愛、家族愛、コミュニティ愛、民族愛、祖国愛などと上手くミックスして、パワフルな歌とダンスと音楽で綴っている。

短い動画を繋いで一本の動画にしたり、速いこま回しを繋いだり、アニメーションに特撮、とても映えるカットワーク映像がとても現代的。

音楽も伝統的なものから、現在のものまで、また多様性に富んでいて、どれも素晴らしいチョイスだった。思わず一緒に踊りたかったが、私の後ろに2名程いらしたので、肩と首で我慢した。

特別出演⁈アメリカTVドラマの役者さんもチラリと出ていて、サプライズあり。

舞台もきっと素敵なのだろうと思う内容だった。笑い、泣き(私は泣き虫なので)元気になれるオススメの一本💕是非、映画館で💕

この映画にピッタリな言葉があったのでご紹介。「アメリカは移民の波から、絶えず力と精神を引き出してきました。彼等の最も活発で、最も冒険的で、最も革新的で、最も勤勉な人であることが証明されています。」byビルクリントン大統領1998年。


余談だが、アメリカに於ける移民について調べてみた。

アメリカは過去、全世界の国際移住者の19%にあたる移民5100万人を受け入れ、今でも毎年70万人の人を受け入れている。※2020年アメリカの人口3億3100万人。

20世紀初頭迄は、飢饉や不作、政情不安のためヨーロッパからの移民が多かった。1892年入国管理局を設置。1934年迄に1200万人が移民。

1965年以降は、社会や経済不安からラテンアメリカ、アジアからの移民が急増。今やヒスパニック系が移民全体の5割2700万人を占める。メキシコ、エルサドバドル、ドミニカ共和国、コロンビア、キューバなど。アジア系は1000万人。

雇用、待遇に不満を持つ暴動や治安悪化、貧困、福祉負担増などにより、移住規制が度々行われ、政権が変わると政策が変わっている。トランプ大統領の厳しい規制、バイデン大統領の緩和する気配など…

アメリカは移住者によって作られてきた国であり、リスクを冒して新しいものに挑戦する意志と勇気、柔軟性を持つ国である。また、昨今では、各民族の伝統を見直す風潮がある。

リバティ島自由の女神の足元には詩が刻んである。


疲れ果て、
貧しさにあえぎ、
自由の息吹を求める群衆を、
私に与えたまえ。
人生の高波に揉まれ、拒まれ続ける哀れな人々を。
戻る祖国なく、
動乱に弄ばれた人々を、
私のもとに送りたまえ。
私は希望の灯を掲げて照らそう、
自由の国はここなのだと。
エマ・ラザラス(意訳 青山沙羅)

無視出来ない程大きな変容に、国全体を揺るがす問題課題が山積み。在住の方の安全も大切だし、救いを求める方々を見捨てることも出来ない。一旦移り住めば都と化し、忍耐と信仰で頑張って行くしかない人々。

アメリカだけではなく、世界全体の移民問題も存在している。







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