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就活・転職でもPRしやすい問題の切り分け能力

転職の時、自己PRに何を書きますか?
自分は結構悩んで、アドバイザーの方と相談しながら何が良いかを決めていました。
そして決めたのは「問題の切り分け能力」で、意外と好評でした。
個人的には技術職なら当然という認識だったのですが、そうでもなさそうでした。
技術職と一括りにしても大きいので、自分の働いていたところは「問題の切り分け能力」を重要視していたのだと思います。
自分が学生時代の頃にはおそらくなかった能力ですし、今身についてとても役立っています。
大したことない、と思えますが結構重要な思考方法で、求められていることでもあるのかな? と思って書いてみたいと思います。

「問題の切り分け能力」といっても特別なものではありません。
何か問題が発生した際に、どこに原因があるかを詳細にしていくようなスキル・思考方法・絞り込み方法です。

「問題の切り分け能力」を使えたPCのディスプレイ出力されない問題

妻がテレワークをするときには、ちょっと大きいデスクトップパソコンを使います。
実家に早めに帰ることが決まって、実家でもテレワークをしようということになったので、実家にデスクトップパソコンを持ち込むことになりました。
もちろんデスクトップパソコンだけではなく、繋ぐものであるケーブルを不足なく持ち込んで、周辺機器も必要なものを全て持ち込んで、準備万端でした。
あとは繋ぐだけ。
と思っていましたが問題発生。
自宅と同じ配線環境を実現したにもかかわらず、ディスプレイに表示がされなかったんです。

このときにまず行うことが配線チェック。
正しく接続されているかを確認します。
これは問題ありませんでした。

その次に行なったのが配線の抜き差し。
きちんと配線が刺さっていない可能性もあるので、一度配線を抜いてもう一度刺す。
これも問題ありませんでした。
加えて出力端子が複数あるので、他の端子も試しましたが、同じくディスプレイ表示はなし。

という2段階を経て手詰まりになりました。
ダメだ、では仕事ができないので、必死に問題を解決しようと頑張ります。
ここで、「問題の切り分け」をベースに考えていきました。
問題の切り分け、すなわちどこに原因があるかを探るんです。
最低限の配線を考えると、図のようになります。

電源から電源ケーブルを介してPCに繋がります。
そしてPCの出力端子にはDisplayport端子×3のみだったので、Displayport端子を繋ぐのみです。
そして持っている部品がDisplayport→HDMI変換アダプターなので、このアダプターを介してHDMI→HDMIケーブルを繋いで、ディスプレイに繋ぎます。
ディスプレイにはDVI端子などもありますが、持っているアダプターからHDMIのみという状況です。
この接続でディスプレイ表示は問題なかったにもかかわらず、ディスプレイ表示がされなかったため悩んでいました。

ディスプレイが映らない問題を切り分ける

繋いで映らなかった! では何が原因かわからず、解決策もわかりません。
そのため、どこに問題があるのかを切り分けます。
原因がどこにあるかを探ります。

まず、ディスプレイの問題から取り組みました。
ディスプレイのHDMI端子がおかしくなっているのではないか、と推測しました。
そのため、別のPCに変えて試しました。
幸いなことにノートパソコンがあって、HDMI出力端子があったため、「ノートパソコン」→「HDMI→HDMIケーブル」→「ディスプレイ」という構成で繋ぎました。
この結果、ノートパソコンの画面がディスプレイに映りました。
ということで、「HDMI→HDMIケーブル」→「ディスプレイ」には問題がないということが判明しました。

次に確認したいのが、PCが正常に動作しているか、、、ですが、これが難しいものでした。
PCの出力端子はDisplayport端子×3のみで、他の出力端子がなく、確認の術がなかったからです。
PCにDVI端子やHDMI端子があればもっとスムーズにPCの動作確認ができて、スムーズだったとは思います。
ただ、嘆いてもPCの出力端子の種類が増えるわけではないので、できることを考えました。
現状確認できていることは、電源ボタンを押すとファンが回って、動作しているように思える、ということでした。
これだけでは、PCが正常に動作しているか明確には言えません。
というのもPCがセーフモードになっている、あるいは故障したなどでファンだけ回っていてディスプレイ表示ができていない可能性があるからです。
ということで、PCについては確認することを後回しにしました。
変換アダプターについても、他のPCにDisplayport端子がなく、アダプターが正常に動作しているのかの確認もできませんでした。
ということで、次は電源を確認することにしました。

一般的に電源は確認しなくてもいいとは思います。
ただ、実家が少々古くなっていたということもあり、電圧が低くなっているなど問題がある可能性も捨てきれなかったため、電源を確認することにしました。
やることは別口の電源にPCを繋いでみること。
ここに関しては幸いなことに、一部実家がリフォームされて比較的新しい電源周りがあったので、そちらで試しました。
電源の取り口を新しい物に変えて、PCの配線を行いました。
が、結果は変わらずディスプレイ表示はなし。
電源を変えてもディスプレイ表示がされなかった(結果が変わらなかった)ため、電源の問題ではなさそう、ということにしました。
電源ケーブルも疑うべきでもありますが、PCに付属していたケーブルであるため、おそらく問題なし、という方向にしました。

となると、PCかDisplayport→HDMI変換アダプターのどちらかに問題がある可能性が高い、となりました。
現状この2つは残念なことに確認する手段がなかったので、問題の切り分けはここで一旦止めました。

このように問題の切り分けを行えば、ただ映らない、困ったという状況から、おそらくPCかDisplayport→HDMI変換アダプターのどちらかに問題がある、ということで何をしたらディスプレイが映るのかの検討がしやすくなります。

問題を切り分けて、原因にピンポイントにアプローチする

このどちらかに問題があることがわかったので、PCかDisplayport→HDMI変換アダプターにアプローチすることになりました。
PCに対するアプローチは分解などなかなかできないことなので、Displayport→HDMI変換アダプターにアプローチすることになりました。
このDisplayport→HDMI変換アダプターが1000円のものだったので、一抹の不安を感じて近くの家電量販店で新しく買うことにしました。
するとアダプターを使わず、Displayport→HDMIケーブルがあったので、そちらを購入して再度組み直すことにしました。

正直Displayport→HDMIケーブルを買ってもディスプレイが映る確信がないこと・3500円と少々高かったので買うことに躊躇していましたが、仕事の時間も近づいていたため、思い切って購入しました。
そして結果、無事ディスプレイが映りました!

ということでPC側に問題はなく、Displayport→HDMIアダプターに問題があった、というケースでした。

と、このように問題を切り分けた結果、回り道少なめで解決策を見つけて、解決することができました。

問題を切り分けることは、問題をロジカルに解析すること

問題をそのままにしておくのではなくて、問題がどこにあるかを詳細にすること。
そのためにはこの部分はこれを試すことによって問題なしと判断できる、とロジカルに繰り返すことです。
ロジカルである=誰でも考えられる、ということではありますが、それを現実でできるなら日常で役立ちます。
言葉の上や表面的な話ならとても簡単ですが、それを現実に落とし込むのはそこそこ大変だからです。
自分でどうすれば正常に動作していると言えるかを決め、そのチェックを実際に行う。
今回のエピソードなら、どこまでが正常に動作しているかを確認するため、別PCと繋ぐ、電源を変えることです。
言葉にすると簡単ですが、配線の繋ぎ直しは結構大変でした。笑

このような「問題の切り分け能力」は、自分にあったように、転職で役立ちます。
転職で役立つなら就活でも役立つはずです。
そして「問題の切り分け能力」は訓練すれば身につきます。
ロジカルということは再現性があるということでもあるので、適切な道筋を辿れば必ずできます。
自分も学生時代は全然できていなかったので。
意外と強みになる思考法なので、何か困ったことがあったなら、ぜひ問題を切り分けて考えてみると意外とすんなり解決できるかもしれません。

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