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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)

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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)です。
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記事一覧

3(短編小説)

私は常に3を意識して生きている。 小学校から中学校までの出席番号が小学5年生の時を除き、…

三浦るぴん
3か月前
5

田舎の少年と都会の少女(短編小説)

  *  俺は田舎が嫌いだ。  なにもない。  なにもなさ過ぎて飽き飽きしている。  だ…

三浦るぴん
6か月前
7

無限大の私(短編小説)

  *  魔法使いを人質にし、それに対して希望を見出した私だったが、魔法を発動できない付…

三浦るぴん
6か月前
2

僕が失った地元の高校の三年間(短編小説)

 笑われるくらいなら、死んだほうがマシだ。  バカにされるのが、なによりも耐えられない。…

三浦るぴん
6か月前
5

「手抜き」(短編小説)

  * 「手抜き」という言葉だけで、どれくらい想像力を働かせることができるかによって、そ…

三浦るぴん
7か月前
2

【残酷描写・暴力描写・性描写あり】魔法使いになれなかった私(短編小説)

  *  魔法は存在しないと断言する。  人質にされた私には夢も希望もない。  そんな私…

三浦るぴん
10か月前
2

矛盾している僕の純粋なる恋の終わり(短編小説)

* ずっと一緒にいられないなんて、ありえないよ。 「やめてください」 彼女は、そう言った。 「迷惑なんです。これ以上、話しかけないでください」 僕は彼女が真剣なんだと理解する。 「訴えますよ」 正直、僕は……なにもしていない。 どうして、こんなことに……。 なんの変哲もない、ささいなことなのに、僕は彼女に冤罪をかけられようとしていた。 * 世の中には二種類の人間が存在する。 通性者と特性者だ。 通性者は、一般に持っている、共通の性質を持つ者……要する

人生30(短編小説)

* 俺の人生は三十秒で終わる。 それは決定されている事柄である。 なぜ俺がそれを知ること…

3

唐揚げにレモンをかけるな!(短編小説)

* 俺は親切心で揚げ物にレモンの果汁をかけるやつは嫌いなのだが、それが愛したい彼女の場合…

6

魔法使いの目玉焼き(短編小説)

* 魔法使いは目のように輝く目玉焼きを作り、食卓に運んだ。 そして、その目玉焼きをかじり…

1

父親になったあと娘にプロポーズされた(短編小説)

* プロポーズとは祈りであると父親になった俺は思う。 祈ることで相手と添い遂げる儀式みた…

4

実家と楽園と卵(短編小説)

帰省して、ふと気がつく。 あれ? 僕の実家ってこんなに広かったっけ? ……ああ、そうか。…

1

ユリすぎて百合になったわね⚜(短編小説)

 それは造花の百合なのかもしれない。 「菖蒲《あやめ》乃花《のはな》さん、ワタクシはアナ…

4

アマチュア小説家をサポートするロボットは三原則にどう立ち向かうのか?(短編小説)

  *  どうしたらボクは認められるのだろうか?  どうしたら師匠がボクを認めてくれるのだろうか?  わからない。  ボクは師匠のような小説家をサポートするノベロイド……執筆特化型AIを搭載した、最新型の小説家をサポートするための人間型ロボットだ。  なのに、なんで師匠はボクの言うことを聞いてくれないのだろう?  師匠はおかしい。  なにかがおかしい。  根本的におかしい。  すべてがおかしい。  なんで師匠は「小説の型」を使わずに、なにも考えずに書きなぐ