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愚痴や悪口を聞いたときに思い出してほしい「3つの言葉」

昨日、会社より
「勤続20年」の表彰をいただきました。

「嬉しい」という気持ちと同時に、
「あっとう間だったな~」と
タイムスリップした心持ちでした。

20年の月日は、新参者だった自分自身を
「中堅者」へステップアップするには
充分な時間です。

上司を支えつつ、
部下の育成もおこなう。

自分でいうのもなんですが…

まさに、会社へ恩返しするための
脂のノリに乗った時期だと感じます。


仕事も人間関係も
自分の一言によって左右される。

責任重大なポジションだと考え、
中堅者を全うしております。


ただ…


業務内容では問題はないのですが
肝となるのは「人間関係」です。


「あの人は”なって”いない」
「あいつはダメだ」
「あの部署は考えが甘い」

といった愚痴や悪口の数々…

「中堅者」という立場だからこそ、
上司から部下から容赦のない言葉が
多く押し寄せてきます。

「う~ん、わたしに言われても…」と
半ば諦めたくなるなるような内容も
しばしば相談を受けます。


そうした
人間関係の愚痴や悪口を聴いたとき、
わたしはある言葉を思い出します。


悪いあの人。
かわいそうなわたし。

続けて…

これから、どうしたいか。

です。

上記の3つの言葉は、
わたしの愛読書である
『嫌われる勇気』で語られる
アドラー心理学の言葉です。



✓愚痴or悪口の
 生まれる原理

アドラー心理学とは、シンプルに説明すると
「承認欲求から解放しよう」を提唱する
心理学です。

承認欲求とは、他人から認められたい、
よく思われたいと願う欲求。

つまりは、
「他人の目を気にすることなく
 自分の目的のために生きるべき」と
アドラー心理学は強く訴えています。


話を戻します。

”愚痴や悪口をいう人”を
アドラー心理学の観点から
ひも解くと…

「悪いあの人」の目を気にして
「かわいそうなわたし」と
自分の目的から逃げている状態となります。


「悪いあの人」とは…

「悪いあの人に気付いてほしい」
「悪いあの人に困っています」
「悪いあの人をどうにかしてほしい」

と周囲に呼びかけている状態。

そして、
「かわいそうなわたし」とは…

「かわいそうなわたしに気付いて」
「かわいそうなわたしに同情して」
「かわいそうなわたしを救って」


周囲に頼っている状態。

上記の2点、
「悪いあの人」「かわいそうなわたし」は
見方を変えれば、自分以外の
”別の人”へ縛られている状態でしょう。

もしも、世界に
自分ひとりしかいないとき。

「悪いあの人」「かわいそうなわたし」
とは思わないもの。
(そもそも人間関係の悩みすら
 ないかと思いますが…)

「別の誰かへ承認してほしい」と
無意識に考えるからこそ、
愚痴や悪口は生まれるのです。



✓どうすれば、
 現状を打破できるか

愚痴や悪口をいう人は
承認欲求を欲する寂しい人です。

そして、愚痴や悪口だけでは
何も始まりません。

大事なのは、そうした問題に直面したとき
どうすれば現状をより良い方向へ
歩を進められるかを考えることでしょう。

まさに
「これからどうしたいか」です。


「あの人は仕事ができない」と
愚痴を言われたら、
「どうして、
 仕事ができないと感じるのか」を
一緒に考えて打開策を打つ。

もしも、必要以上に共感したとしても
けっきょくは自分自身がツラい気持ちに
陥るだけです。

大事なのは、現状を打破する
「これからどうしたいか」を考えること。

この一言を考えられるかどうかで
その後の行動に強く影響を与えます。


わたしの場合、
愚痴や悪口を言う人のそばに
近寄りません。

かりにそういった人から
「どう思う?」と聞かれても
「そうかもしれません」と
あいまいな返事にとどめます。

ここで「そうですよね」と共感すると
のちのち自分自身の重荷になると
知っているからです。

悪ければ「○○さんが言っていた」と
共犯者になるケースも…

もしも、愚痴や悪口ではなく
「こういうことがあって、
 ○○で対応を考えています」と言われれば
「それはいいですね」と返事します。

「これからどうしたいか」と
未来を示唆する言葉には
積極的に同意したいと考えます。



* * * * *




悪いあの人。
かわいそうなわたし。

これからどうしたいか。

今後、あなた自身へ
愚痴や悪口を言う人に遭遇したとき、
上記の3つの言葉を思い出してください。

愚痴や悪口を言い放つ人には、
心の中で「けっきょく、どうしたいの?」と
問いかけてあげてください。
(直接、言う必要はありませんよ)

悲しい現実ですが…
愚痴や悪口をいう人は
未来を考えません。

いま、この瞬間に
「わたしのこの思いを受け止めて」と
叫んでいるだけなんですよね。

だからこそ、返事をしてはいいものの
重く受け止めてほしくありません。

未来のない会話は
結果的に双方にメリットを生みませんから。


もちろん、
あなた自身も要注意ですよ。

もしも、自分自身が
愚痴や悪口を言いそうなときは
「悪いあの人、かわいそうなわたし。
 これからどうしたいの?」と
自分へ問いかけてください。

かならずや
心の平穏を取り戻し
未来への道が開けることでしょう。


さぁ、あなたは
これからどうしたいですか?


では、また。
失礼します。


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