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「教育」を定義する ~教育者に必要なこと~


みなさんこんばんわ。半人前コーチ@大学です。余談ですが、スタバではアイスのホワイトモカをライトアイス/エクストラミルクで頼むのが好きです。

さてさて早速本題ですが、先日このnoteの読者の方から質問をいただきました。その方は義務教育課程の教員をされているようなのですが、昨今の学校の環境変化やら保護者からの要望やら、変わろうとしない校長/教頭やらの問題があるようで、思っているようなアクションを取れていないとのこと。
(ただ、仲間内の若手教員たちとは意気投合できるようで、色々試してやってみては、勝手なことをするなと怒られているとのこと。いいですね!)

で、その質問というのは「半人前コーチさんにとって、”教育”ってなんですか?」という、かなーり難易度の高い質問でした。自分の考えをしっかり整理しないと、ロジカルにお伝えすることが出来なかった。という意味で、難しい質問でした。

で、私も自分自身で整理しながら答えていたのですが、そもそも”教育”ってどういう意味なんだろう。と思って調べてみました。

wikipediaには

教え育てることであり、ある人間を望ましい状態にさせるために、心と体の両面に、意図的に働きかけることである。教育を受ける人の知識を増やしたり、技能を身につけさせたり、人間性を養ったりしつつ、その人が持つ能力を引き出そうとすることである。

と書かれていて、ある辞書には

教え育てること。知識,技術などを教え授けること。人を導いて善良な人間とすること。人間に内在する素質,能力を発展させ,これを助長する作用。人間を望ましい姿に変化させ,価値を実現させる活動。

と書かれています。

よくよく文章をよむと、双方とも最終ゴールは
・ある人間を望ましい状態にさせる
・人間を望ましい姿に変化させる

ということのようです。


もうちょっと違う言葉で「教師」というものがあります。では、教師とはどういう定義なのでしょうか?

これも辞書によってもちょっと違うのですが、
・学業や技芸を教える人
というものもあれば、
・教え導く人
という解説もありました。

私がめちゃ大好きな、サッカー元日本代表監督は、あるインタビューで「そもそもわたしは監督と呼ばれるのが嫌いだ」とおっしゃっていて、

「わたしの国の言葉では監督をトレーネル(英語のトレーナー)と言うが、もともとの意味は調教師だ。サーカスなどで馬に芸を教える仕事のことだ。私は調教師ではない。言うならば教師だ。サッカーの基本だけでなく、人生の基本を、選手たちには教えているつもりだ。強制と教育は違う」

とおっしゃっておりました。
技術や知識を教えるだけであれば、調教師であって教師ではないと。人生の基本を教えるのが教師であると。

だとすると、その教育すべき(教員が教えるべき)「人生の基本」や「望ましい姿」とは何なのでしょうか?


私はそれについての答えを出す過程で、私が教え子たちに何を伝えたいのかを考えました。
私が伝えたいことは2つ。「思考の開放」と「情熱の体現方法」です。その詳細については下記の過去記事をご覧いただければと思いますが、

これはあくまでも”私”の考える、人生の基本や望ましい姿であって、人それぞれ「望ましい姿」があると思います。例えばバスケチームであれば、楽しくやるチームもあれば厳しく追い込むチームもあるでしょう。つまり、チームや指導者それぞれに「哲学」があるのだと思います。

私は、その「人それぞれの哲学」が重要だと思うのです。もう少し噛み砕いていえば
・人に対して、伝えるべき価値のある何かを持ち得ているか?
ということが、教育者として最低限必要な脂質だと思うのです。

もーーーーーーーっとわかりやすくするならば、
◎私は、こんなことを教え子たちに伝えたいのだ!
という明確な解と、熱い気持ち!

が、教育者には必要なのだと思います。それを持ち得ていない教員は、教育者ではなく勉学の解き方を教えるだけの”トレーナー”と言わざるを得ないでしょう。

※ 教育実務を考えても、この熱い気持ちがなければ、
  様々な逆風に抗うことができず、ただ指示されたことをこなすだけになるでしょう。


だとすると、「教育」とはなんなのでしょうか?私が考える教育とは、
・人に伝えたい想いや哲学を持つ者が、それを(受け取りたいと思う)他人に継承すること
だと認識しています。

つまり「伝えたい想いや哲学」があって初めて「教育者」と言えると思うのです。


このお話を、私に質問して頂いた教員の方にお伝えしたところ、割と共感していただけたようで、まずは自分がどんなことを子どもたちに伝えたいのかをまとめてみます。と仰ってました。とても素晴らしいことだと思います。


ちなみに私は、本業の大学教員では一番下っ端ですが、自分がやっていきたい教育ビジョンを就任2日目にまとめました(全50ページ)。ミニバスに関しても、目指すべきゴールと、それに向けて守るべき約束をコーチ/保護者/選手それぞれに定めています。このような意思表示が、共通認識を深めるためにも必要となってくるんだろうなというのが、私の見解です。

ちょっと長くなってしまいましたが、私が教育に携わっている理由やこれまでに大事にしてきたことなどを整理する時に、教育とは上記のような定義になるのかな?と思いまとめてみた次第です。


次回は、私の所属するミニバスチームのビジョンとチームの約束事について、書いてみようかなと思います。ありがとうございました~

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