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需要急増!?【スマホ購入支援】

シニア向けスマホ教室をやっているのですが、
最近立ち上げた「江戸川区西葛西」のスマホ教室の”あるご夫婦”向けに【スマホ機購入支援】をしています。

きっかけは、西葛西スマホ教室の最初の参加者である、ご夫婦の”ご主人”がまだスマホを持っていないことから始まりました。

「スマホに替えたいけど、どこで何をすればいいかわからない。」

そんなニーズがあり、「もしかしたら、これはチャンスかもしれない!」と思い、
僕の「修行」も兼ねて、支援させてくれないかとお願いしてみました。

ご夫婦は、願ったり叶ったり、といった具合に同調してくださりました。

早速日程を決め、先日一緒に「携帯ショップ」に行って来ました。

今回のnoteでは、ノウハウというより、リアルな現実と対応について、つらつらと書いていきます。

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料金体系と時間軸


令和元年5月中旬、この時期は、「ドコモ」が新プランを発表しました。

ご夫婦は、もともと、
・奥様がauのスマホ
・ご主人がauのガラケー
を使われていました。

ということだったので、
乗り換えや新規契約だと「手間」がかかるので、auのままでの機種変更をお勧めしました。

その後、数日で紆余曲折あり、ドコモの店舗で「実質機種代無料」のプランを見られたようで、
「ドコモに乗り換えたい」とのお話がありました。

当日、予定通り、ドコモの販売店で待ち合わせをしました。

店舗内にいるご夫婦に声をかけると、すかさず、従業員の方が声をかけてこられました。

「では、お席にご案内します」

慌てて制止し、一旦、僕とご夫婦で話をしました。

auでどんな提案を受けたか、そして、以前ちらっと除いたドコモの店舗でどんな提案を受けたのか、話を聞きました。

・乗り換えによる割引が付く
・初めてスマホを使うことに対しても割引が付く
・通話と通信量についての金額携帯がよくわからない

とのことでした。

提案された手書きの料金表を見ると、数字と”マイナス〇〇円”だらけで、よくわかりません。

ひとまず、ご夫婦の希望や、どんな風にスマホを使っていきたいかをヒアリングしました。

お二人の希望は、

・最低限の機能があればいい
・夫婦で5.6000円/月の金額でいきたい
(年金生活だし)
・ご主人は奥様としか通話しない
→LINE等の無料通話でOK
・奥様は、長電話をよくする
→今後は我慢するとおっしゃっているが、長電話が1つの生きがいになっているのも確か。

など、ここまで20分くらいのヒアリングをすませ、従業員さんに機種と料金の説明をお願いしました。

機種に関しては、ご主人はスマホを使ったことがないため、「持ち心地と言われても・・」という感じだったので、金額面のみの説明を受け、料金の説明を受けました。

説明を受けて、初めて割引の内容が判明した。

なるほど。

ここまででわかったのは、

①どのキャリアが安いの?は愚問
②そのキャリアが何を目指しているのか

について考えなければ、比較のしようがないと気づきました。

①どのキャリアが安いの?は愚問

各社、競争が激しく、顔色や市場動向を伺いながら、新プランを打ち出してきます。

この時点で比べると、「ドコモ」が他社に先駆けて先手を打ってきたので、一見すると金額はやすように見えますが、auやソフトバンクがもっと安いプランを打ち出してくるのも時間の問題でした。

つまり、金額は常に競合同士で競い合っているので、「いま現在」でしか判別できません。

②そのキャリアが何を目指しているのか。

つまり、
・若者にたくさんの通信量で使って欲しい
・他のサービスと併せて使って欲しい
・とにかく契約件数を伸ばしたい
・他社からの乗り換えを増やしたい
・機種変更を増やしたい
など、思惑は様々です。

ご夫婦の考えを総合すると、
・乗り換え件数を増やしたい
と考えている(ようにいま時点で思われる)ドコモに乗り換えるのは賢明だと判断しました。


従業員さんと仲良くなるべし!


僕ら若者だと、従業員とのリテラシー格差はそれほどありませんが、
「通話と通信って何が違うの?」といった具合に、
シニア世代はどうしてもリテラシーが低くなってしまう傾向があります。

説明が始まってしばらくしても、
・必死に説明する従業員
・ポカーンとしているご夫婦
の構図は崩れませんでした。

僕が加わり、通訳し始めてからやっと合点がいったようでした。

そのくらい、従業員さんの説明は「シニア向けではない」のです。

また、「何も損がなく、割り引かれる」ファミリー割引も勧められました。

要するに、回線や世帯にかかわらず、「家族・親族」と判断されれば、割り引かれるというものでした。

「やったほうがいいですよ」と進める従業員。

でも、息子さんに連絡が行くことを「ためらった」ご夫婦は不安そう。

「いや、大丈夫ですからw」と勧めまくる従業員。

ここで、僕はどうすればいいのか。

僕は、購入「支援」をしに来たんです。
だから、大切にするのは「ご夫婦自身」です。
たとえ「お得」だとしても、納得して安心できることではない限り意味がありません。

僕「まあ、一旦これはないものとして考えましょう!不安ですもんね。」

従業員とご夫婦、両者の価値観のすり合わせをすることが僕の役割でした。

でも、ここで無視してはいけないのは「従業員さんの尊厳」です。
お得と言って勧めたにもかかわらず、話の腰をポッキリ折られてしまいました。

ここからは、この担当従業員さんとひたすら仲良くすることに専念しました。

従業員さんも人間です。
気持ちよくなれば、あまり勧めていないサービスや、スマホの専門家としての見解も述べてくれます。

結果として、
「ドコモは価格は安いですが、auであれば機種変更なので、あまり言っていない割引とか、格安な機種を勧めてくれるかもしれないので、今日は契約しなくても大丈夫なので、一旦auに行ってみて検討するのもありだと思うんですよね〜」
と言ってくれました。


「皆さんは世の中を力強く生きてらっしゃいますね」


「三宅さんがいなかったらどうなっていたことか。本当にありがたいです。」

・・正直泣きそうになりました。

僕にとってもいい経験になりましたし、何よりご夫婦にとって最良の選択に関われたことは、仕事とか活動とかを超えて、人間として「喜び」がありました。
(承認された喜びもあったかもしれませんw)

そして、最後に、ご主人が、

「若者の皆さんは、世の中を力強く生きていらっしゃいますね。我々は、仕事も引退して隠居してますから、全然わからなくて。」

褒めてくれている一方で、少しばかりのさみしさを感じました。

こんな風に思っている方は、実は身の回りに多いのかもしれない。

リテラシーが低いだけなのに、過剰に搾取されていたり、不安にさせられていたり。

もしかすると、スマホ教室よりも、購入支援の方が、世の中に対する貢献の仕方としては最適なのかもしれない。

そんなことを思いながら、
説明途中に援護射撃に来てくれた「キヅカさん家族」とお酒を飲んでいました。
(※キヅカさんを知らない人は、急いでFacebookか僕の過去のnoteを読んでください。変態的にホスピタリティーと幸せに溢れた家族です。)





終わり。



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